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物書きへの一歩
私は物書きになりたい。
センスや技術も大事だけれど、何よりも才能というのは続けることだそうだ。それならばこの場を利用して、日々思ったこと・思っていることを書いていこうと思い立った。
続けるというのは、けっこう私にとってはハードルが高い。毎日頑張ろうと思うと億劫になって、「今日はちょっとやめようかな……」と、面倒くさがりの私が出てくる。
でも物書きになりたいというのは小さい頃からの夢で、リビングの机でずっと物語を書いてきた。その時その時で読んだもの・見たものに影響を受けながら、不思議な世界に行く話、時代物、妖怪とかが出てくる話などなど。さっきも言った通り、途中から面倒くさがりの私が出てきて、どう話を進めたらいいのかもわからなくなってきて、最後まで書き上げたことはあまりないけれど。
でも物語を書きながら様々なことに想いを馳せるのは、本当に楽しい。
昨日、とあるミニシアターで映画と舞台挨拶を観たけれど、そこでキャストの誰かが、「空想することは生きづらさの付き合い方にもなる」というようなことを言っていた。
何もなくても頭の中で世界を広げて物語をどんどんつくっていくと、しんどくても心がわくわくしてくる。
心の余裕がなくても、乾燥したスポンジに水がじわじわと染み込んでくる感じ。その感覚が毎回新鮮に思う。
今も不器用だけど、昔は今よりもさらに人間関係のことで悩んでいて、ストレスもいっぱいあって、子どもなのに帯状疱疹になった。そんな私には、空想しながら書き物をするというのが心のオアシスというか、ヒーリングになっていたのかもしれない。
現在進行形で書きかけの小説がある。絶対書き切ろうと決めているけれど筆は遅い。お恥ずかしながら。
でも書けた暁には、周りに言えないけどずっと苦しんでいる誰かの心に、ぽっと光を灯せたら嬉しい。