悲しきコーヒーショップストーリー『コーヒーが安くて美味くてくつろげる店はどこに?』
*ここで言う「美味しいコーヒー」はあくまでオレ自身の好みによるもので、ほとんどの人に当てはまらないんじゃないかと思います。味覚なんて十人十色。決して私見を押し付けるものではありません。だからまあ、これは単なるオレのグチ。でもどこかに誰か一人くらい共鳴してくれる人もいるかも知れない…と*
《コーヒーが安くて美味くてくつろげる店はどこに?》
世間には一体どれだけの
不味いコーヒーを飲ませるコーヒーショップが
あるのだろう。
しかも延々並んでカウンターで買った
コーヒーを、
客自身にテーブルまで運ばせる。
まったく…、こっちは素人だってのに。
おまけに、
並んでまでしてようやくコーヒーを買っても、
空いてるテーブルがないじゃないか!
その辺で立って飲めってか?
えっ? 先にテーブル確保しとけって?
どうやって?
こっちは一人で来てるんだ。
誰が席取ればいいんだ?
私物を置いとけって?
冗談じゃない。
そんな不用心なことが出来るかっての!
やっと空いたテーブルに着いたけど、
コーヒー冷めちゃったじゃないか!
その上何だ? テーブルの横を、
カウンターで買ったドリンクや食べ物を運ぶ、
素人ウエイターや素人ウエイトレス…
つまり客たちが、
ウロチョロウロチョロしてる。
これじゃちっとも落ち着かない、くつろげない。
もしそれが美味しいコーヒーだったとしても、
これじゃちっとも美味しく飲めない。
不味いコーヒーはますます不味くなる。
まるで、
「コーヒー安く飲ますんだから文句を言うな」
「安くしてやってるんだから自分で運べ」
「安いんだから落ち着いてないでとっとと飲んで
とっとと帰れ」
…とでも言われているようでとても残念だ。
それでも、そういう店はいつも混んでいる。
もしそういう店がすべてなくなったら、
そこに行く人々は一体どうするのだろう。
今度はコーヒーが少々高くても、
美味しくて落ち着く店が混むのだろうか。
そうなったら少なくとも落ち着いてコーヒーを
飲める店がなくなってしまう。
そうならないためには、
やっぱり安くて不味くて落ち着かない店が
必要なのだろうか。
なるほど…、
世の中はうまく出来ているんだな。
イヤイヤイヤ、そゆことじゃなく…
しかし少々高くて美味しくて落ち着く店も
もうすでに混んでいる。
とゆーことは最終手段は、
やっぱ自分で豆買って来て、
自分で挽いて、
自分でたてて…
すなわち家カフェで飲むのが一番…
てことなのか?
ま、それもいいし実際やってもいるけれど、
やっぱり静かであったり、
適度な人のざわめきがあったりする中で、
のんびり落ち着いて
美味しいコーヒーが飲める、
お気に入りのカフェ空間があったらいいな
と思うのは、
もはやオレだけなのだろうか。
ちなみにオレの好みは…と言えば、
コーヒーの果実が本来持っている
酸味を取り去った、
コク深く苦味のあるコーヒーである。
End