干し柿の紐を結んでいたら、母の声が聞こえてきた。
先日干し柿をつくろうと、枝がT字になった部分にビニール紐で固結びをしていた時、ふと、
「りえちゃん、同じくらいの大きさの柿を探して結んでね。」
という母の声が聞こえた気がしました。はっとした私が思い出したのは、子どもの頃に母のお手伝いをして、柿を紐を結んでいた時に言われたのと同じ口調だったことです。
ふわっと、懐かしい気持ちになりました。急に小さかった自分に戻ったような気持ちになりました。
ふとした時に、頭の中で母の声がします。
「洗濯物はね、パンパンってして、きちんとしわを伸ばしてから、干すんだよ。」
「運転はね、焦らず気を付けて。早めに家を出るんだよ。」
そういう時は、心の中で返事します。
「教えてくれてありがとう!ちゃんと覚えてるよ。」
いつか、息子も同じように思ってくれたりするのかなぁ?それとも、そういうのは忘れちゃうのかなぁ?息子が大人になったら、聞いてみたいなって思います。
*我が家の干し柿は、2つをペアにして紐で結んで、棒に垂らしておく干し方でした。2つの大きさが同じくらいの方が、バランスが良いから、同じ大きさのを探すように言われていました。