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今のわたし

こんにちは。

前回、自己紹介ということでいろいろと書きましたが、今回は、今現在の私について書きます。

私は大学卒業後、社会人となり、広島県のある病院で事務の仕事をしています。
ところが、昨年の11月末からとある事情により、長期の休暇をもらうことになりました。

とある事情とは、事故やケガではなく、心の問題。
実は、11月末に精神科医より「抑うつ状態」との診断を受けました。

当初は1ヶ月休養する予定でしたが、まだ仕事に復帰する気持ちにもならず、休みを延長している状況です。

最初はすごく気持ちがどんよりとして、なにに対してもやる気が起きない状況でしたが、今は沈んだ気持ちも回復してきており、気持ちの整理のため、そして今一人で悩みをかかえている人がいれば「悩んでいるのはあなただけではない」と思って欲しいため、別のブログに書いてはおりましたが、ここにも書くことにします。

抑うつ状態となった主な原因は、仕事上のストレス。

今いる職場は、大学卒業後から勤務しているので3年目なのですが、昨年4月に部署内での異動があり、それまでの2年間とはちがう係に配属されました。

同じ部署内での異動ではあるものの、仕事内容はそれまでとまったく異なっていました。
予算・決算や患者さんの支払わなかった医療費の管理など、お金関係のことをするようになったのです。

これまでやったことのない仕事で不安でしたが、心のどこかでは「なんとかなるだろう」と思っていました。

ところが、そんなにあまくはありませんでした。

仕事が変わってすぐ、決算事務をしました。
初めての業務でわからないことだらけ。
それでもなんとかがむしゃらにやって決算を終えました。

少しおちついてきたと思ったら、今度は予算事務。
これもまたなにがなんだかよくわからない。

初めての業務はなにがつらいかというと、おそらく
○業務の全体像がつかめない
○具体的になにから手をつけたらいいかわからない
○どこに気をつけて作業したらいいかわからない
といったことが挙げられるのではないかと思います。

前任者から引継ぎはうけましたが、なんのことだかさっぱり。
ある程度仕事に慣れた人が聞けば理解できたのでしょうが、私にとってはなにを言っているのかよくわかりませんでした。

まわりに聞こうにも、私の係は4月からメンバーが大きくかわり、自分の仕事のことについて気軽に質問できる人がいませんでした。

仕事の悩みで多いのが「人間関係」というのは社会人になる前から聞いてはいましたが、実際にそのとおりだと実感しました。

特に苦手だったのが、自分の所属する係の係長。

その係長は4月から私のいる病院にやってきましたが、その係長のことを知っているまわりの人は、「仕事ができる人」とか「頭がキレる人」と言うくらいのいわゆる「有能な人」でした。

あるとき、仕事がうまく進まず期日に間に合わないことがありました。

そのとき係長から、「期日があるならそこから逆算してスケジュールを組め」と言われました。
たしかにそのとおりだ。

またあるとき、仕事でわからないことがあり、係長に「どうしたらいいでしょうか」と聞いたことがありました。

そのとき係長から、「どうしたらいいかではなく、自分はこう思いますがそれでいいでしょうかと聞け」と言われました。
まったくもってそのとおりだ。
でないと自分の成長にはつながらない。

なぜ私がその係長が苦手だったかというと、その係長の声が大きく、威圧的に感じていたからです。
書類の準備に手間取っていると「早くして」とイライラとした感じでいつも以上に強い口調で言われ頭が真っ白になったこともありました。
そんなこともあり、係長に対して萎縮してしまっていたのです。
声だけでなく、引き出しを開け閉めする音やキーボードやマウスを置く音など、ひとつひとつの動作の音も大きく、それも耳障りでした。

それ以降、私はわからないことがあってもできるだけ一人でなんとかしようと思うようになりました。

ある資料の数値ひとつを出すにも、「前年度はどうやって出したんだろう」と思い、前年度の資料がとじてあるファイルを探すも見つからず、エクセルデータが残っていても数式が入ってなく、「どうやってこの数値出したんや!」と言いたくなるようなことばかりでした。

この数値はこのデータをもとに算出したらいいのか、いやちがうな。
じゃあこっちか? これもちがうっぽい。

自分なりに考えて答えを出そうにも、初めて見る言葉ばかりでまずその言葉の意味を調べたり、こうかなと考えて出した数値は明らかにちがっていたり。
ほかのやるべき仕事もやっていると結局期日に間に合わなくなるといったことがよくありました。

係長に相談しようにも、「今機嫌悪そうだからあとにしよう」とか、「なんとなく自分の意見思いついたけど、これ言ったらまたなにか言われるのかな」とか、「これ聞いたら多分こんなこと言われるから、それに答えられるようにここも調べておこう」とか、そんなことを考えていると、あっという間に時間が過ぎ、また同じことで怒られるのです。

期日を忘れているわけでもないし、期日を守れなければ怒られるのもわかっています。
頭ではわかっているものの、いろんな思考が頭の中を循環し、社会人としてあたりまえのこと、こちらがぐうの音もでないほどのど正論を大きな声で言われるような日々のくりかえしでした。

「係長の言っていることは正しい」と思っていたからこそ、うまくできない自分が悪いんだと思っていました。
だれかに相談しても、「そんなことで悩んでるの?」と言われそうで、結局一人でかかえこんでいました。

残業時間も何十時間という月が続き、「どうして自分はこんなにうまくできないんだろう」と、これまでどれだけ考えたことか数えきれません。

そして、11月末。
土日で仕事が休みにもかかわらず、30分に1回以上は仕事のことが頭をよぎり、全然気持ちが休まりませんでした。
いったんおさまっていた不整脈(期外収縮)も復活し、「これはもうやばいかもしれない」と思い、11月29日の朝、課長に別室で話をする時間を作ってもらいました。
これまでの自分の気持ちを話そうと決意したのです。

これまでのつらさを話していると、私の目からは涙があふれ、鼻水も止まりませんでした。
あのとき、あれだけ泣いたことに自分自身驚きました。
本当に限界が来ていたんだなと感じました。

メンタルクリニックを紹介してくれた課長は、私を一人にしてくれました。

それからしばらくはぼーっとしていました。
私の中にあるなにかの糸がぷつんと切れたかのように、なんにもやる気が起きなくなったのです。

ただただ天井をながめたり、窓の外の景色をぼーっと見たり。

いつもと変わらないはずのただの窓の外の景色も、そのときはまるで別世界のように感じました。

人がふつうに歩いている。コンビニに入る人もいれば出てくる人もいる。
家に帰ろうとしている人、どこかに向かって車を運転している人もいる。

みんななにかしら目的をもって行動している。
それなのに自分は……。

自分が今こんな状態でも、世界はふつうにまわり、時間は過ぎていく。

窓の外の世界は、私がつらい思いをしていようが泣いていようが、「そんなこと私たちには関係ないよ」とでも言っているかのようでした。

やるべき仕事を放棄した罪悪感、迷惑をかけたくない気持ち、でもやる気がでないし、もうなにもしたくない。
いろんな感情が自分の中でぐちゃぐちゃしていました。

その午後、メンタルクリニックに行き、精神科の先生に診てもらった結果「抑うつ状態」と診断され、翌日から休暇をとることとなったのです。

今までこんなにも精神的に落ちこんだことがなかったので、自分の限界というのがわかっていませんでした。
「仕事いやだけど、まだいけるかな」とか、「係長の声聞くだけで息が浅くなったりするけど、もう少しがんばれるかな」とか、そうやってなんとか4月から過ごしてきました。

以前、「自分の感情を紙に書き出してみるといい」と聞いたことがあったので、私は、10月中旬ごろからノートに日付とその日感じたことを書いていました。
汚い字で書き殴ってる感がハンパなく、ネガティブワードも満載なので、とうてい他人に見せられるものではありませんが、読み返すと当時の自分のメンタル相当ヤバかったんだなと思います。

紙に書いてすぐ捨てるということも考えましたが、あとで自分を客観的に見たり、このとき感じたことが小説とか書いたりするときに役立つかなと思って、「ノートに書いて残す」ということをしました。

でも結局、心が押しつぶされてしまいましたが……。

そして、まだ仕事に復帰したいという気持ちにならず、休み続けているという状況です。

なんとか自分が変わらなければ、一生今のままだと思って、長期で休みをもらっている今、いろんなことをやろうと思っています。

この年末年始は、公園に行って知らない人に声をかけ、生でマジックを見てもらいました。
これまで趣味でマジックはしていましたが、街中で知らない人に声をかけて見せたことは一度もありませんでした。
今までやったことがないからこそ、やったらなにか変わるかもと思い実行してみたのです。
最初はかなり緊張しましたが、終わってみると爽快感がありました。

この行為が今後仕事にどう影響するかはまだわかりませんが、今後もいろんなことにチャレンジして失敗していこうと思います。

長くなりましたが、これが今のわたしです。

もし私と同じように一人で悩みをかかえこんでいる人がこれを見ているのでしたら、この記事がその方のなにかの助けになればと思います。
私の場合は「抑うつ状態」でしたが、もしかしたら「うつ病」と診断されるくらいに精神的に追いつめられている方もいるかもしれません。
「つらい」とまわりに言えず苦しい思いをされている方もいるかもしれませんが、私は11月29日のあの朝、課長に自分の気持ちをうちあけることができて今ではよかったと思っています。
なにをつらいと思うかは人それぞれですし、他人に頼られてうれしいと感じる人も世の中にはいます。
あなたのその苦しみをそういう人にぜひわけ与えてみてほしいです。
つらいと言うのも難しいかもしれませんが、勇気をだして一歩ふみだしてみると、今までとはちがった世界が広がるかもしれません。

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