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障害児が食事時間に何故座れないのか?を発達や力の関係性で読み解く

児童発達支援での子どもを見る視点の一部を紹介してきました。
まずは全ては書ききれていませんが、とりあえずこんな感じでの視点を持ってニコニコしながら、様子を伺っています( ´艸`)


はじめに

今回は、①②で書き示した力が生活の中のどんな問題行動やうまく出来ない事柄に関連付いているのか説明をしてきます。

ここを理解していただけると、その課題や問題点について根本的な解決につながるヒントが見つかります。

課題ケース①
「食事中座り続けることが出来ない」

よく聞く悩みだったり質もだっだりします。
今回は、あえて食事中に座れないというシチュエーションでの力の関係性を説明していきます。

食事中に座り付けることが出来ない場合問題をどう考えていきますか?
食事場面の課題として、座り続けて食べれるようになりましょうって目標をたてて、声掛けを続けて立ったら「ごちそうさまだよ」って感じで言い聞かせていませんか?

もちろん、それで改善をされる場合もあります。

でも、やっぱり難しくてどこから手を付けてよいのか分からないって感じになったりしていませんか?

それでは、一つひとつ食事時間を分解しながら原因を探ってみたいと思います。

原因①身体つくり

「座る」といってもそこには、身体をコントロールする力が必要になります。

「座る」ことを分析するとこうなります。

足底を地面につけ骨盤を起こして座り腹筋、背筋を使って上半身を支える

かなりなものです。

例えばダウン症のお子さんだと体のつくり状低緊張になりますので、長い時間は難しいことが多いです。

では根本的な解決をするためにはどうすれば良いのか?

ズバリ!運動です。体を動かしたり好きな遊びを通して体を維持できる筋力を養うことが大切になります。
これは、すぐに解決する問題ではありませんが、根本的な解決をするにはここをクリアーせずして座れることが難しいです。

もっと言えば、安定して座れないと机上課題など特に、学齢期になると集中時間も持続できないので、身体を作るということは幼児期に必須です。
オーバーにいうと、幼児期に勉強時間を作るよりも学習がメインとなる学齢期に向けて土台となる「集中力」や「持続力」を養うためにも身体つくりをお勧めします。

では、低緊張の子どもには座ることをあきらめないといけないのか?

そんな時は、環境的なサポートを入れることが大切です。

まずはその子どもの状況にあった椅子を用意することです。

1,足底がしっかり床につくことが出来るように、足置きで高さを出す。
2,骨盤が寝ないように、座面に滑り止めを引いてズレにくくする。
3,体がぐにゃっと横へ曲がるようであれば、側面のスペースを埋める。
4,背もたれの高さを工夫をする

代表的なものは以上でしょうか?

原因②感覚的問題

ADHDなどの動きが止まらなーいって子どもは、じっとすることが事態が難しいですね。

じっとしてと言ってじっとできれば、困らないです。

ではどうすれば良いのか。

動きの時間を静的時間を要求する前に保証することです。

動きが欲している子どもは、脳が体を動かして刺激を求めています。この刺激は、自分の体を制御するために必要なエネルギーなので必要です。
欲している動きを効率よく入力する工夫が必要です。

しかし、このパターンの子どももすぐに結果が出来にくいことが多いです。

ではどうすれば良いか

座りながらにして、刺激を入力するのも一つの方法です。

例えば、揺れる椅子を使う(三角椅子)足元に人工芝を置く、動きたくなったらぎゅと握れるようなボールを置くなど。

食事時間なのにって思うかもしれませんが、ADHDのお子さんにとってみれば、それをすることで体を一生懸命制御している賢明な姿に私には見えます。

原因③理解を伸ばす

食事時間には”始め”と”終わりが”あります。
一般的に言う「いただきます」と「ごちそうさま」です。

しかし、生活というのはグラデーションのように進んでいきます。
理解が伸びると、遊びの時間→食事の時間→お風呂の時間→寝る時間って感じで時間の切れ間を見通しの力と相まって分かってきます。

しかし、その力が出来るまでは遊びの時間も食事の時間もごちゃ混ぜなので、遊びながら食べてしまう子どもも多く結果椅子に座り続けられないってなってしまいます。

ではどうすれば良いのか。

通常の生活で、リズム正しい生活を行う事。
子どもの主体的な生活を心がけ、大人都合だけで生活をつりすぎないこと。
必要に応じて、絵カードや写真カード、具体物などで次の見通しをつなげるように配慮すること などなど

でも、食事は毎日三回やってきます。

その都度、「いただきます」と「ごちそうさま」をして、出来るだけ家族も一緒に食べる。
楽しい団らんの空気感をつくり、子どもがその場所にいることが快な状況を作る。
園や事業所であれば、給食時間で見本もたくさんいるでしょうから、空気感はできやすいですね。

当たり前の積み上げは、どんな療育よりも大切なことです。
これがないならば、どんな療育をしても生活で生きるための本当の力は培えないと私は強く思います。

あと考えられる原因は・・・


 食事に意欲がない
 集団が苦手
 雑音がおおい
 視覚から入ってくる情報がおおい
 などなど・・・ 書ききれない・・・

あぁ・・・
また2000文字超えた・・・
一つひとつ難しいので一つのケースの一部分しかお伝え出来ませんね・・・
ごめんなさい。
続きはまた書きます。

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