触覚に問題があると、理解が伸び悩むことって・・・ある!
<読み解くシリーズ>
触覚過敏の子どもへのアプローチ
ん~この辺も、思い付きで困っている保育者や子ども、保護者が多いかなぁってことで書いていきますが、連載として順序だてていかないと読む方は読みにくいですよね・・・
ってことで、前回<箸が持てない>をして今回が<触覚過敏>・・・つながらねぇー
次から頑張るってことで書いていきます。
はじめに
触覚過敏のお子さんは、多分障害を持っている子どもでなくても増加傾向項にあると感じます。
圧倒的に昭和の時代から汚れることへの嫌悪感が増加して、衛生的にもきれいになり、見ためで「うえっ 触りたくない」とか「汚いから触っちゃだめ」大人から止められ、学習せずに通過してしまうことが増えたのが原因。
で、触覚過敏だと何が困るのか?
触ることが出来ない=ものを操作することが出来ない=学習ができない
って構図になります。
健常のお子さんであれば、理解からのフォローで生活には困らないレベルだが、知的障害のある子どもの場合で、学習機会が失われるのはかなりの問題になります。
ようは、学習(経験値)=理解力へ繋がる部分が多いので幼児期にクリアーすべき問題です。
触覚過敏という状態
感覚過敏は最近では一般化され、理解としては広がりました。
よくテレビで言われたのが、洋服のタグが苦手。過敏の人にとって見れば痛くも感じるってやつです。
感覚過敏を持っている人にとって見れば、日常生活が送りにくく大変だと思います。
だからこそいろいろな経験が出来る幼児期にサポートをしたいですね。
敏感な子どもにどのように経験させるのか
触らないから無理やりに触らせて経験をさせる。
まぁこんな場面も実際することもありますが、基本的にはしません。
何故かというと、二度と触ろうとしないリスクがあるからです。
そんなリスクがあっても触らせようとするときは、絶対の自信があり大丈夫という心眼が必要になります。(保育士は習得済な人もいます✨)
では、セオリーはどうするのか。
その子の好きな活動の中に触遊びを盛り込み触る経験を増やしていきます。
砂に対して触敏がある子どもがいるとします。
ようはザラザラに対しての敏感さですよね。
そんな子どもには
小麦粉のようなサラサラで心地よい感触から始まり、少しずつ水をいれて小麦粉を粘土へ変身させて感触の違いを経験させていきます。
この辺は大丈夫であれば、次の段階。
楽器のバチにいろいろな感覚の布を巻いて、ちょっとザラザラを交えていくなどもいいと思います。
感触は小---中---大と刺激の強さを考えて(苦手な感覚を大として考える)順番に追っていく感じですね。
対人関係の大切さ
感覚過敏で対人が何の意味があるのか?
ようは、信頼関係です。
子どもが自分の世界を広げる時には、大人のフィルターを通して最初はひろげていきますし、苦手なことへ挑戦するときの心の支えがとーーーっても必要なのです。
それから、お友達が楽しそうに遊んでいる姿を見て我慢できずに裸足で外つい出てしまった・・・
人あそびして、冷静になりあわって帰ってくるってこともあるので、対人はやっぱり大事
逃げ道を用意する
たとえば、手を拭くことが出来るタオルを用意する。
手洗い場の近くで活動する。
など、何かあってもどうにかなるという安心感もチャレンジには必要です。
二つの感覚を同時に入れる
これは、療育のテクニックになります。
感覚というのは二つ同時に入力されると、一つの感覚は弱まっちゃうんです。
蚊に刺された時に爪で十字に後をつけるとかゆみが収まるという、昭和な民間療法がありますが、あれは痛みがあることで、かゆみの感覚が緩和されているんです。
この理論をつかって、スウィングなどで体を揺らして別の感覚を入力すると、違う感覚を入れても反応は弱まりますので一つの方法です。
何故、幼児期にと話をするのか
学童期になると、学習が始まります。
鉛筆を持ったり、糊やハサミなどいろいろなものを机上で操作する機会がぐっと増えます。
触覚に問題(敏感や鈍感)を残しちゃうと、字を書くことが苦手になったりもしますので、体全身で、泥んこ遊びができる時期は?ボディーペイントが出来る時期は?水遊びを思う存分できる時期は?って考えるとぜーんぶ幼児期です。
幼児期にしかできない経験ってたくさんあるんです。
学習も大切だけど、学校の上がったらずーっと勉強をしないといけない。
でも、裸で周りも関係なく思いっきりできるのは、幼児期です。
たった、6年間しかないんです。
物事の力をつけさせる順番も考えないといけないと思います。
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