良い習慣を続けるコツと意志の力【習慣化】
時間や期限を決めて行動を習慣化すると上手くいくことがあります。しかし、このパターンは他者が絡んでいる場合が多いため、一人で何かを習慣化する場合には不向きな条件となります。
一人で何かを習慣化する場合に重要なのは、"意志の力"です。
やること(習慣)そのものを決めたら、それ自体を意識するよりも、"毎日鎖の輪をつないでいくように取り組むこと"を意識しましょう。
毎日鎖を繋ぐように取り組むような意識は、飽きる、やる気がなくなるのを防ぐ予防法としても効果的です。
習慣化のコツ
先述にもありますが、習慣化のコツは、やる、やらないと決めるのではなく、"途切れさせないようにすること"がポイントです。
さらに言うと、"続ける"と考えるよりも、「途切れたらもったいない」というようにスケジュールを組んでいきましょう。
もしも、習慣化したいことができなかったとしても、「やれなかった」と思い詰めるのではなく、今まで続けられたことを思い返すようにしましょう。
人間の脳は、積み上げてきたものが消えるのが嫌いです。なぜなら、何かを得た時の喜びよりも、失った時の悲しみのほうが大きいからです。
ですから、"つづけること"を強く心に決めるよりも、"やめないようにすること"を意識することが習慣化のコツなのです。
意志の力と習慣化
冒頭で、一人で何かを習慣化する場合に重要なのは、"意志の力"です。と、記載しましたが、実は、意志の力にも限界があります。
もちろん、意志の力はトレーニングをすることでより強化することも出来ます。しかし、何よりも意思の力は使い方が重要なのです。
意志の弱い人と強い人の違いは、意志の力をどこに使っているかというところにその差があります。
意志の弱い人は、目の前の問題をその場その場で解決するために意志の力を使います。習慣化で言えば、"毎回毎回その習慣化しようとする行動などに意志の力を使っている"ということです。
反対に、意志が強いと言われている人ほど、習慣化しようとする行動に対して意志の力を使っていません。意思が強いと言われる人は、やろうと思わなくても継続できるように、習慣を身につけるために意志の力を使っています。
意志の力の使い方
意志の力の使い方を覚えることで、2つの大きなメリットがあります。
1つ目は、新しい習慣を身につけることが簡単になること、2つ目は、新しい習慣を身に付けるほど、前頭葉が鍛えられて意志の力が上がることです。
つまり、意志の力を習慣化することに使うほど意志の力は使わなくても良くなり、意思の力も強くなるのです。
習慣化を身に付けたい場合は、あれもこれもと同時におこなわず、ひとつの習慣化に集中するようにしましょう。
ロンドン大学による習慣化の研究
個人差や、習慣自体の難しさにもよりますが、"人は平均で66日間ほど意識的に続けると習慣化する"というデータがあります。
意志の力は、集中力や自制心、未来を考えて行動する力を司る前頭葉がコントロールをしています。
意思の力を分散させてしまうと、いつまでたってもどれも習慣化されず、意志の力はいつまでも消費されてしまいます。
ですから、習慣化したいことをまずはひとつ決めて、そこに意思の力をつぎ込みましょう。