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本国でシリーズ累計43万部、疾走感抜群のドイツ・ミステリ『17の鍵』(マルク・ラーベ著、酒寄進一訳)の先読み感想をご紹介します!

みなさまこんにちは。翻訳班HSです。
2025年1月30日、ドイツ・ミステリの新シリーズ第1巻『17の鍵』(マルク・ラーベ著、酒寄進一訳)が創元推理文庫で刊行されます。翌月には2巻目の『19号室』もお届けいたします! 2か月連続刊行となりますので、あわせてお楽しみくださいませ。

装画:チカツタケオ/装幀:大岡喜直(next door design)

まずは『17の鍵』のあらすじを……。

早朝のベルリン大聖堂で殺人事件が発生。丸天井の下に、女性牧師の死体が吊り下げられていた。現場に駆けつけたトム・バビロン刑事は、信じがたいものを目撃する。被害者の首には、カバーに「17」と刻まれた鍵がかけられていた。かつて、トムが少年の頃に川で見つけた死体のそばにあったのと同じ鍵が、なぜ今、ここに現れたのか? 圧倒的スピードで疾走するドイツ・ミステリ!

17の鍵-マルク・ラーベ/酒寄進一訳|東京創元社

本書の著者マルク・ラーべはドイツ、ケルン生まれの作家。10代で仲間と映像を撮りはじめ、大学入学前に映像制作会社を設立しました。2012年にSchnittを刊行して作家デビュー。この作品は、〈シュピーゲル〉のベストセラーリストに数週間にわたって掲載されました。
2018年に刊行した「刑事トム・バビロン・シリーズ」第1作『17の鍵』も大ベストセラーとなりました。全4作のこのシリーズは、ドイツで累計発行部数が43万部を超える人気を得ています。
そんな大型ドイツ・ミステリがいよいよ日本でも読める! 翻訳されたのはフォン・シーラッハやネレ・ノイハウスのミステリを手がけられている酒寄進一先生です。

『17の鍵』は、たくさんの読者のみなさんに読んでいただきたい!と思って、ゲラ版先読みキャンペーンを開催しておりました。
ゲラで先読みしてくださった方々から、たくさんのご感想コメントをいただきました! 素敵なコメントを抜粋させていただき、ご紹介いたします。ネタバレもありませんので、ご安心ください。


二ヶ月連続刊行ありがとうございます。最後まで振り回されました。早く、早く続きをください!
外連味たっぷりかと思いきや、ぐいぐい引っ張られていきスピードに乗ったらもう止まらない本作は、ベルリンの美しい建物や街並みも楽しめる、企みに満ちた上質の逸品でありました。(Y・Hさん)

また、追いかけずにはいられないシリーズが増えてしまった…
(中略)
バディものとしては、「お互いに秘密を持っている」ことを前提として信頼関係を築いていく様子が新鮮でした。今後、2人の関係がどのように変わっていくのかも、シリーズ物ならではの楽しみです。(A・Yさん)

中盤以降の疾走感や散りばめられた手がかりが繋がっていくワクワク感で、寝よう寝ようと思いながらも読む手が止まらず結局読み切ってしまいました。おかげで寝不足です。(M・Kさん)

一気読みした!!ミステリーは読み進めていけば真相に辿り着けるのに、ページをめくればめくるほど、謎と闇が深くなっていく……!もう、読む手が止まらなかった!
魅力的なキャラクターたちが抱えてる過去に目が離せない。何があったのか、知りたくて仕方ない。
事件が点と点を結び過去と現在が繋がった瞬間、悶絶する……!(T・Sさん)

作家マルク・ラーベの語り口は簡潔でぐんぐんストーリーが進む。読んでいる間、自然と映像が立ち上がり、風景や音、においまで感じさせるのだ。ちょっとした違和感が伏線になっているため、緊張感をもって600ページ近いボリュームを一気に読んだ。もちろん酒寄先生の翻訳が素晴らしいからなのだが。(A・Iさん)

ドイツミステリーを読むのは初めて。
ベルリン大聖堂がでてきて、雰囲気も最高。女性牧師が出てくる作品って多くない印象があります(特に亡くなる側で)
そして臨床心理士と刑事が犯人探しに奔走しますが、刑事の過去とからむあたりが、いったいなにがどうつながるのかとドキドキします。彼の家族の歴史との関わりを想像しながら読みました。大人のミステリー作品ですね。
次回作もぜひ翻訳してほしい!めちゃくちゃ楽しみです。(M・Yさん)

幾重にも散りばめられた謎と、予測のつかない行動をとる秘密だらけの登場人物たちに、何度驚きの声が出たことか!自宅でよかった。
初のドイツミステリでしたが、最初から最後まで展開がよめないハラハラ感を堪能しました。
またドイツという国の歴史もあらためて知りたくなりました。
2ヶ月連続刊行ありがとうございます!(E・Tさん)

過去と現在を交互に描くパターンはよくありますが、この作品はその構成がとても上手くて、どう繋がるのかが気になってページを繰る手が止まりませんでした。
ドイツらしいすっきりとした文章で、それがまた作品の独特の雰囲気を引き立てています。
主人公の過去もとても気になるので早く続編を読みたいです。(A・Mさん)

殺害された女性牧師の首にかけられていた鍵は主人公が少年時代に川で見つけた死体のそばにあった物と同じで……という魅力的な謎を出発点に、終盤の劇的な幕切れまで全く飽きさせない構成が素晴らしい。バディと呼んでいいのか判然としない臨床心理士ジータの存在が物語に深みを与えている。緊張感を全編に漲らせたサスペンスとしても、過去と現在が交錯する重厚な人間ドラマとしても申し分ない傑作。(T・Nさん)


すべてご紹介できないのが申し訳ないのですが、たくさんの素敵なコメントをいただいております。ほんとうにありがとうございました!! 東京創元社のX(旧Twitter)などでもご紹介させていただきます。
そして2か月連続刊行にしてよかった~と思いました(笑)!

『17の鍵』(マルク・ラーベ著、酒寄進一訳)は1月30日発売です。どうぞお楽しみに!!

(翻訳班HS)