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【保存版】お腹の赤ちゃんのために、今パパができること。 妊娠発覚から始まる家族の物語
はじめに
こんにちは、「東京パパ育児ラボ」です。筆者は東京在住の30代共働きパパ。2歳児を育てており、妻の妊娠出産時にはいろいろ調べたり、6ヶ月の育休を取得したりして右往左往してきました。子育てや共働きのリアルを体感しているからこそ、いままさに妊娠を告げられ、期待と不安で胸がいっぱいのパパに伝えたいことがあります。
今回のテーマは「妻の妊娠がわかった直後に、パパができること」。いざ書き出してみると、かなりボリュームのある長編になってしまいました。しかし、その分「妊娠初期に知っておきたいリスク」「やっておくと役立つサポート」「具体的な実体験」「気をつけたいNG行動例」など、一通りの情報をカバーしています。妊娠中の方に、ぜひ旦那さんに読んでほしい!と思ってもらえるような内容をいしきしました。
最初から最後まで読むのは大変かもしれませんが、読み終えた頃には「これで準備万端!」という安心感を得られるはずです。ぜひコーヒーやお茶を片手に、ゆっくり楽しんでいってくださいね。
奥さんはきっとあなた以上に不安を抱えています
妻の妊娠が分かった直後、冷静でいられる人は少ないと思います。僕自身、妊娠報告を受けたとき思わず「えー!」と驚きの声をあげた記憶があります。本格的な妊活前だったこともあり、予想より早く授かったという嬉しさと驚きが入り混じったリアクションでしたが、妻には少し不安を与えてしまったようです。
僕は後日、「本当に嬉しいし、ありがとう。これから一緒に頑張ろう」と改めて伝えました。それだけで妻の表情が柔らかくなったのを覚えています。
流産率は10~15%とも言われる(日本産科婦人科学会)
妊娠初期は流産リスクが一定数あり、「日本産科婦人科学会」によれば臨床的に確認された妊娠のうち10~15%程度が自然流産に至るといわれています。実際に流産しなくても、「もし流産になったらどうしよう…」という不安が奥さんの頭から離れない時期です。
ホルモンバランスの大きな変化
妊娠に伴い、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量が急激に変化します。メンタル面でもアップダウンが起こりやすく、奥さん自身もコントロールが難しいことが多いです。
ポイント
妊娠初期の女性は体調変化だけでなく、「本当にこのまま無事に出産できるのか?」という精神的なプレッシャーを抱えています。
感情的になりやすい、イライラしやすい状態を「性格の問題」と捉えないことが重要。夫が「これはホルモンによる変化だ」と客観的にとらえていれば、無用な喧嘩を回避できます。
夫が不安そうにしていると、妻の不安がさらに増幅します
僕も最初はオロオロしましたが、「妻は自分よりももっと不安かもしれない」と理解してからは「自分がしっかりしなければ」と気持ちを受け止めるように努めました。
パパが率先してやりたい3つのこと:お金・住環境・食事サポート
妊婦は体調が不安定で、情報収集や費用管理が負担になることが多いです。夫婦共働きなら、どちらが育休をどのくらい取得するかで家計が大きく変わります。体調が不安定な妻をサポートしつつ、費用や制度、出産に伴って大きな変化を伴う住環境についてあらかじめ整理しておけると安心して出産に向かうことができます。
1. 制度&お金の情報収集
出産費用は平均約40~50万円、ただし補助あり
厚生労働省の調査(※1)によると、出産時の平均費用は地域差はあるものの約40万~50万円。保険適用外ですが、「出産育児一時金(原則50万円)」が支給されるため、大半の場合は自己負担額が抑えられます。また、僕は育休を6ヶ月取得しましたが、その際の「育児休業給付金」がどの程度出るのかを具体的にシミュレーションし、職場とも事前に相談しておくことで、妻の安心感が高まりました。
育休の検討についてはこちら▼も参考にしてみてください
妊婦健診にも意外と費用がかかる
妊娠が始まると、奥さんは定期的に産婦人科に通って妊婦健診を受ける必要があります。妊婦健診は医療保険の適用外なので意外と高額です。自治体から妊婦健診補助券が出る場合が多いですが、妊婦健診の内容や頻度によっては補助券だけではカバーしきれないケースもあります。この受診費用を「奥さん個人の支出」ではなく「家計の支出」として考えることが大切です。妊娠中の費用負担を奥さん一人に任せてしまうと、金銭的な不安が奥さんのストレスに直結するかもしれません。
意外と盲点! 家具の買い替え費用
ベビー用品と違い、「出産費用」に含まれにくいのが家具の買い替えコスト。たとえば、収納を増やすための棚やタンス、ソファやダイニングセットの買い替えなど。耐震性などもこれまで以上に気を使う必要があります。「子どもを迎えるにあたって家の環境を整える」という名目で意外に大きなお金が出ていく可能性があるため、家計の予算計画を立てる際はこうした“周辺費用”もあらかじめ盛り込んでおくのがおすすめです。
出産・育児用品はなるべく少しずつ
ベビーベッド・ベビーカー・チャイルドシート・肌着など、購入しようと思うと結構まとまったお金がかかるのは事実です。ただし、自治体からの「祝金」や「ギフト券」の支給があったり、親戚・友人からのお下がりや祝い品をもらえたりする場合も。一度にまとめて買わなくても、必要なものを少しずつ買い足す形にすれば、想定よりも負担が軽くなるケースも多いです。
2. 住環境の見直し
東京で子育てをする場合、保活(保育園探し)や家賃、通勤時間など多くの要素を検討する必要があります。とはいえ、妊娠中に引っ越すかどうかは大きな決断なので、夫婦の考えやタイミングに合わせて慎重に判断してください。子供を育てるにあたっての住環境探しはかなりさまざまな観点がありますのでまた別の機会にご紹介できればと思います。
僕の体験談:
我が家は1DKで少々手狭ではありましたが、子育てをするうえで十分やっていけると判断し、育休に入るまでは引っ越しは検討しませんでした。結果として、出産直後からは少し工夫しながら過ごしましたが、なんとかやりくりできたと思います。
3. 奥さん食生活・家事サポート
妊娠中は栄養管理が重要で、厚生労働省は1日400μgの葉酸摂取を推奨(※3)しています。食事が乱れがちな共働き家庭では、パパが積極的に料理を担当したり、宅配食材サービスを使うなどの工夫が大切です。
なぜパパがフォローすべき?
奥さんがつわりや体調不良で動けない日も多い。妊娠中のストレスを減らすことで、胎児の健康や奥さんのメンタル安定に繋がる。
コミュニケーションで気をつけたいNG行動:僕の失敗談&回避策
NG1. 妻の同意なしに周囲へ妊娠を報告
安定期に入る前に大勢へ話してしまうと、万が一のときに妻の精神的負担を増やす恐れがあります。僕は両親に報告したくてウズウズしましたが、妻と話し合って“○週目になったら”とルールを決め、無事にトラブルなく進みました。
NG2. 妻の感情の起伏を「性格」と決めつける
「なんでそんなに怒るの?」と責めるのは逆効果。前述のホルモン変化を理解し、「体や心が不安定なのは仕方ない」と受け止めてあげるとケンカを最小限に抑えられます。
NG3. 妊娠中のやらかしは一生尾を引く!?
妊娠中は、精神的にも体力的にも非常にデリケートな時期です。このタイミングでの“やらかし”は、出産後もずっと妻の記憶に残り、一生尾を引くと考えておきましょう。僕の具体的な失敗例が「断酒後の解禁で羽目を外す」という話でした。
僕の失敗談:断酒の解禁で大失敗
妻が妊娠中お酒を飲めないのに合わせて僕も断酒していたのですが、無事子供が生まれて妻もお酒が飲めるようになったタイミングで解禁した際、嬉しさのあまり飲みすぎてしまい…大学生のようなハメの外し方をして妻に激怒されました。妊娠後期や産後は妻のメンタルが敏感になっているため、些細なことでも大きな不信感につながりがち。僕の場合も「あの時のあれは一生忘れないからね…」と後々まで言われる羽目になりました(涙)。
買ってよかったもの/やってよかったこと
「安心マタニティブック」でエコー写真や日々の記録を残す
妊娠期間は驚くほどあっという間に過ぎていきます。とくに妊娠初期はつわりや検査などのイベントが続き、夫婦ともにバタバタしがち。そんなときに「安心マタニティブック」は自然に思い出作りができるアイテムとしてとってもおすすめです。
こんな使い方をしていました
妊婦健診のたびにエコー写真を貼る。
妻の体調や食事の内容、「この日はつわりが酷くて○○が食べられなかった」など短いメモを残す。
大きな買い物や行事の記録(両親学級に行った日、買ったベビー用品のメモなど)。
記録しておくメリット
後から見返すと夫婦で「こんなこともあったね」と話題になる。
妊娠期間中の変化を客観的に振り返れ、妻の気持ちや体調を把握しやすい。
心理学的にも“日記を書く”ことはストレス緩和に寄与するとされる研究があり(※4)、不安定になりがちな妊娠期にこそおすすめ。
僕の場合、妻が「今日は本当にしんどかった…」とぼやく夜に、「マタニティブックにちょっと書いておく?」と提案すると「うん、書いておく」と言いながら少し気持ちが落ち着いていくのを感じました。
「たまひよアプリ」で週数に応じた情報をチェック
週数別のアドバイスを受け取れるので、パパも「今はこの時期で、赤ちゃんはこれくらい成長しているんだ」と把握しやすい。妻への声かけに具体性が出て、コミュニケーションが深まります。
抱きまくら
妊娠中期以降はお腹が大きくなり寝姿勢が取りづらくなるため、横向きで抱えられる抱きまくらがあると睡眠の質が向上しやすいです。夫婦ともに仕事をしている共働き家庭だと、妻の睡眠がしっかり取れないと負担が倍増。実際、「あるとないとじゃ大違い」と妻が言うほど助かりました。
葉酸サプリ
なぜ必要?
厚生労働省が推奨する1日400μgの葉酸を食事だけで摂取するのは意外と大変。妊娠初期はつわりもあって食べ物の嗜好が偏りがちなので、サプリを上手に活用すると妻が安心できます。先天異常リスクの低減
葉酸摂取は神経管閉鎖障害などの先天異常リスクを抑える効果が期待されており(※3参照)、まさに「お腹の赤ちゃんのため」の栄養素といえます。
妊娠線ケアオイル
なぜおすすめ?
妊娠中はお腹や胸まわりの皮膚が急激に引っ張られて妊娠線ができやすい時期。オイルで保湿することで肌トラブルを予防しやすくなります。夫から妻へのプレゼントに最適
「自分のことを気遣ってくれてる」感が伝わりやすく、リラックス効果のある香りを選べば癒やしにも。ちょっとしたサプライズにいかがでしょう?
出産時期が近づいてきたらやっておきたい赤ちゃん受け入れ準備
家の掃除・不用品整理・エアコンクリーニング
厚生労働省が提唱する「受動喫煙やハウスダストのリスク対策」(※5)でも、空気環境を清潔に保つことは推奨されています。エアコンクリーニングや家具の配置換えは産後にやろうと思うと大変なので、妊娠中に早めに済ませるのが吉。
出産準備は最小限に。必要なら後から買い足す
上にも書きましたが出産準備品は少しずつ揃えていくのがおすすめです。雑誌やネットで「準備リスト」を見ると多くの物を揃えたくなりますが、日本小児科医会なども「赤ちゃんそれぞれで必要なグッズが違う。産んでから見極めるのも一手」としており、最初から全てを完璧に用意する必要はありません(※6)。
「名前決め合宿」で夫婦の将来をイメージ
安定期に入ったら、都内のホテルや温泉旅館などで1泊2日ほど「名前決め合宿」をしてみるのもおすすめです。僕たちは友人から「残り少ない二人きりの時間を楽しめるし、じっくり話せる」と聞いて実践し、思いのほか充実した時間を過ごせました。
なぜおすすめ?
夫婦の意思疎通がしっかり取れるので、産後の協力体制が強まります
二人きりの時間を満喫できる“最後のチャンス”のようにも感じられ、大切な思い出になります
「ホテルや旅館に泊まる」という非日常感が、普段はできない深い話をするきっかけになります
僕たちはこの合宿で「こういう子に育ってほしい」などの想いを共有した結果、お互いの育児観を早めにすり合わせることができ、産後にバタバタしながらも「あのとき話したとおりにやってみよう!」と前向きに進められました。
まとめ:妻の安心・ご機嫌が生む家族の幸せ
パパのリアクションとフォローが、初期の奥さんの不安を軽くする
喜びを“言葉”で何度も表現することが鍵。
ホルモン変化&流産リスクを正しく理解し、余計な衝突を避ける
奥さんの体と心が大きく変わる時期であることを忘れない。
お金・制度・住環境はパパが率先して調べて動く
奥さんの負担を減らし、夫婦ともに安心して妊娠生活を送れる。
妊婦健診や家具の買い替えも含めた“周辺費用”を家計として一緒に考えることが、妻の不安軽減に効果的。
NG行動を回避しつつ、コミュニケーションを丁寧に
周囲への報告や“妊娠中のやらかし”は一生尾を引く可能性大。十分に注意を。
事前にできることはなるべく早めに!
家の掃除、不用品整理、エアコンクリーニングなどは産後になると厳しい。
“日記”や“合宿”など、思い出を増やす工夫も大切
妊娠期はあっという間。夫婦の絆を深めながら将来設計をじっくり話せるのは今だけ。
僕からのメッセージ
妊娠初期は本当にたくさんの情報や不安が押し寄せる時期です。でも、奥さんをサポートできるのはパパをおいて他にいません。僕自身、失敗や遠回りを経験しつつ「もっと早くやっておけばよかった」と思うこともたくさんありました。
それでも、少しでも事前に動いておけば、産後の生活がずいぶん楽になると実感しています。何より「妻の機嫌=家族の幸せ」といっても過言ではないので、パパの皆さんにはぜひ「奥さんの安心とご機嫌」を最優先に行動していただきたいです。
8. 参考・参照元
日本産科婦人科学会
- 自然流産に関する情報
- https://www.jsog.or.jp/厚生労働省
「出産に要する費用の実態」(出産育児一時金関連のデータ)
- 出典例:厚生労働省「第29回 出産育児一時金等の見直しに関する検討会」 など「令和4年度 雇用均等基本調査」男性育休取得率
- https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31293.html葉酸摂取(1日400μg推奨)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/受動喫煙やハウスダストのリスク対策など母子保健関連情報
日本小児科医会
- 赤ちゃんの育児・用品選びに関するアドバイス心理学的エビデンス
4. 日記や筆記開示がストレス緩和に寄与する研究
- 参考:Pennebaker, J.W. (Expressive Writing and Coping Research)
(※本記事で示した数値・データは執筆時点での情報をもとにしています。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。)
おわりに
いかがでしたでしょうか? ちょっと長い記事ではありましたが、妊娠がわかった直後のパパとして知っておきたいことを幅広くご紹介しました。共働きならではの目線などもありましたが、まずは「妻が安心できる環境」を整えてあげるのが大切だと感じています。
これからも「東京パパ育児ラボ」では、共働き家庭の父親目線で役立つ実践的な情報を発信していきます。今回の記事が、あなたのパパライフの一助になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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