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「江戸ねこ茶屋」という魔窟
「江戸ねこ茶屋」というワードを見て、ふぬけたInstagramerが群がるうわついたお花畑をイメージしたそこのあなたに読んでほしい。
そのイメージは正しく、そして間違っている。
「江戸ねこ茶屋」では、名前の通り江戸の茶屋をモチーフに小粋な和装飾が施された室内に、十数匹の種々の猫たちが放し飼いにされている。
ただのねこカフェと侮るなかれ、この「江戸ねこ茶屋」には“力”がある。「猫」という主題が「和」という額縁の中で描かれることでこそ生まれる絶大な重力が。
ここでは、老若男女、犬好きも猫嫌いも、ミーハーも漢の中の漢も、あらゆる人間を有無を言わさず正面から殴り伏せる圧倒的にハードなパワーが空間を満たしている。
『カメラを止めるな!』をイメージすればいいかもしれない。どれだけ斜に構えようと、あるいは期待をパンパンに膨らませハードルを極限まで上げて挑もうと、圧倒的な熱量の人間賛歌を緻密な構成力でもって直球で叩きつけられたあなたの心は完膚なきまでに打ち砕かれ、あなたは周囲にこの作品を称えて回る「カメ止めゾンビ」へと変えられた。
ここでも同じことが起きる。
この「江戸ねこ茶屋」は、訪れたすべての人間をその暴力性でもって薙ぎ倒し、「江戸ねこゾンビ」とでも呼ぶべきふぬけたInstagramerへと変貌させる。
ぼくもそうだ。
ということで、この魔窟の住人たちの悪魔的な魅力の片鱗をお見せしよう。
……お分かり頂けただろうか…。
「猫」と「和」の凄まじい親和性が。二つが溶け合うことで生まれる別次元の情緒的爆発が…。
大相撲の聖地・両国の地にて、地上の楽園があなたを待つ。
会期は12月2日まで。
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ここまで読んでくださった方はありがとうございました。
「江戸ねこ茶屋」の詳細は以下に。
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