今度こそ見つけたか?【うつ病復職】
先日の記事で予告した、「続き」です。
今回の話はケガの功名ならぬ、しこりの功名だったかもしれません。
#なんのはなしですか
#賑やかし帯
#挨拶文を楽しもう
#蒼広樹
先々週、図書館で「どんがら」を借りてきました。前から興味のあった、トヨタのスポーツカー開発ノンフィクション。今まで借りていた、うつ病の話やマーケティング、仕事に直結する学習教材などとは違うジャンルです。
ところがほぼ同時に、脚のしこりに気づきました。形成外科への通院と得体の知れない未知の経験を抱えて気持ち的に読む余裕がなくなってしまいました。その後、しこりについては12月の大学病院行きが決まり、否が応でも落ち着くことに。気づけば本の返却期限があと数日でした。
「やばいやばい、返す前に読み切らなきゃ」
と今週に入り読み始めたのですが、時間を忘れて読書に没頭しまさかの実質1日で読み終えました。
めちゃくちゃ面白かった。
どころか、技術屋の心を焚きつけられました。
振り返れば、少し前にもネットフリックスの「THE DAYS」で原発事故でメルトダウンと闘う職員の話にも心打たれていたっけ。
やっと気づきました。
僕の本分は休職者でも、専業noterでも、起業家でも、営業でも、政治屋でもない。製品設計の技術屋です。人生の半分以上を機械工学と生きています。
特に事業拡大や存亡に関わる肝いりプロジェクトに投入されたときに意気に感じ、力を発揮するわかりやすいやつです。
僕は過去にある製品のキー部品を先輩や関係部署の方々と一体になって試行錯誤し、目標であった従来比半分以下のサイズ圧縮に成功したのです。
このおかげで斬新なデザインでの製品開発が可能となりました。実際、その先駆けとなる機種は総合的な機能部レイアウトも後輩と考えて仕上げました。その製品は現在も売られ、我が家にもあります。(自分で購入しました!)
そして、その部品は今も現役で日本を中心に海外でも様々なモデルに使われているのです。一般の方にはお目にかからないものですが、僕の人生における「技術屋としての誇り」でもあります。
ところが、それももうすでに10年近く前の話。以降「技術屋としての誇り」を駆り立てられる開発に縁のないままでした。むしろ休職前2、3年は「殿」仕事の連続で、常に「朝倉合戦で浅井に裏切られた、信長軍での秀吉の気分」でした。メンタルは蝕まれ続け、ついにはうつ症状を発症して休職の今に至ります。
齢40を超え、社会人としての折り返しが見えつつあります。折り返しを過ぎれば、どうしても役職に関わらずこのような「自分で線を引いて形づくり、世の中の課題を解決するような仕事」のチャンスはなくなっていきます。
せめてもう一度、「殿」ではない、僕の中の「技術屋としての誇り」を取り戻す意味で製品設計をやりたい。その為に復職したい。家族を守る、生活していくことは自然と仕事に付随してくるはずです。
様々な技術者の開発秘話や過去の技術者の努力に触れることで気持ちを高揚させることは回復の大きな一歩に繋がるのではないか。つまり、気持ちの高揚がセロトニン増幅につながりうつ症状も安定してくるのではないか、という目論見です。
ということで、のめり込むことを見つけました。
これからは「技術屋関連本を読み漁り、技術屋の心を燃やすこと」に力点を置こうと思います。さっそく借りてきたのは、「第4期ホンダF1活動」と「学生がエンジン開発して挑んだル・マン24時間耐久レース」に関するものです。
結局脚の件があるので、年内復帰はできないと上司に宣言しています。まだリミットまで時間はあります。それまで心を燃やし、セロトニン生産量を上げてうつ状態を脱し、今度こそ、今度こそ復職に繋げていく。すんなりいくとは思いませんが、やり切りたいと思います。
僕の人生は、僕のものだから。
本記事を読んでいただき、感謝申し上げます。
by とことこてー
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