セロトニン増殖読書5 人を感情で動かす改革物語【うつ病復職】
癇癪を起こして、泣いて出てくる鼻水は
透明とは限らない。
(鼻の粘膜が傷ついた状態で泣いたら鼻血だった娘)
#なんのはなしですか
#賑やかし帯
#挨拶文を楽しもう
#蒼広樹
トヨタ、ホンダ、日産、パナ/ソニーとくれば!
そう、町工場ですね!
#どうかしているとしか
今回は「事実は小説より奇なり」のようなお話です。
【あらすじ】
男の子が白血病で治療費が必要となり、町工場を興した父親(動機がすごい)。
男の子は治療の甲斐なく亡くなります。
その後、次女として著者が生まれます。
父親は著者の才覚を見抜き、跡継ぎになれとは言わないものの、跡継ぎを視野に入れるいろいろな経験を仕向けました。
工場の経営が傾いたところで著者に何度かアドバイスを求める父親。著者はリストラを提案しますが父親はなぜか拒否。
しかし父親が急病で命を落とします。
悩んだ末に著者が30代で工場を継ぐことに。
ここから著者の経営者としての才覚が花開き、幸運も重なり工場が安定経営への道のりを進んでいくお話です。
【書評】
感銘を受けたのは、「ビジョンの浸透」と「人の動かし方」。
ビジョンの浸透
トップダウンの行き当たりばったりで運営されてきた工場を3ヶ年計画で改革していきます。
3という数字は印象づけしやすいとのこと。
なんだ、バカになるあのギャグは計算づくだったのか。
短期:整理整頓から始め、困りごとをかき集めて解決し生産性を高めるボトムアップ
長期:採算性や特色を重視した事業の取捨選択、後任の育成を主眼とした流動的な人事制度の確立
人の動かし方
人は感情で動く生き物であり、変化を嫌います。
そこで
・小さく動かして効果を実感してもらう
(短時間の研修から始める、フィードバックを迅速に反映する)
・全員参加で「自分が変えた」という意識づけをする
(小さな困り事をチリツモで改善していく)
の2点で自分がやったと認識して「やらされ感」を断ち切り、新しいやり方の浸透に成功しています。
これは大企業のトップマネジメントでは活かせませんが、職場マネジメントに大いに活かせる話です。
「ビジョンの浸透」「やらされ感の撲滅」や「生産性の向上」は大企業であっても職場レベルの課題なのです。
経営を学んでいない著者はこれを30年ちょっとの人生経験と度胸をもとに解決していく。
勘や経験は大事。(うちだと否定されそうだけど)
さらに研究や仕事に真剣に打ち込んだからこそ、短期間で実践的な経験が身について活かせたということでしょう。(あーあー耳、いや目が痛い)
一方、いろいろな場で現地現物、物怖じせずに対峙していく行動力。時流に流されず、冷静に自他を分析する判断力。どちらを欠いても経営は成り立たなかったでしょう。
今のうちの会社の基幹職を見ていても、ここまでできている人は少ないように思います。
大企業ならその判断を細かく分割してやれるでしょうが、結局「プロジェクトリーダー」「CXO」のような全権委任者には必要な資質なんだろうと感じました。
【読み終えて】
うん、経営は大変なだけ。
なおかつやりたいことじゃない。
人よりモノに近い世界にいたい。
人を動かす大きな仕事が醍醐味である、プロジェクトリーダーレベル以上。僕はないな。
となると、現場マネジメントがいいところな気がしますね。
ただ、部下として大いに苦しんだ経験をフィードバック、活用する自信はあります。
自分の望む生き方。
ぼんやりしていた部分が少しはっきりした、という意義深い読書でした。
大変美味でした、ごちそうさまでした!(?)
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by とことこてー
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