リアル70年代〜洋楽女子話㉑ジェニファー・ウォーンズと青春映画
音楽とは腐れ縁だったかもなぁ、と。
母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくは無いけど。
70年代半ばから音楽が生きることを助けてくれたけど、黒歴史(?)を抜けて、真面目に洋楽にハマる、ちょっと前。
遡った、ジェニファー・ウォーンズと、教えてくれた友達の話。
皆さまには、ネスカフェの曲と、レオン・ラッセル捜索では、ご迷惑をお掛けしました。笑
まだまだ不明なこと、いっぱいですが。笑
勘違いしてたけど、沼る前に知ったのを思い出した。
高2だと思い込んでたけど、教室の映像を思い出したら、やっぱり中2だって気づいた、だけなんだけど。笑
本を読んだ時期を考えたら、そうだってわかるはずなんだけど。
好きだったのは、忘れてなかったのが、ジェニファー・ウォーンズで。
映画「愛と青春の旅立ち」で、ジョー・コッカーとデュエットした、あの女性。
中学生でも、あの時期、和ませて貰った。この声の何とも言えない感じが、好きになった。
ちょっと大人な雰囲気なのが、この曲
『Love Hurts』
本と英語が好きだった友達
彼女を知ったのは、珍しく学校の友達からで。席が近くなって、ちょっと色々話すようになって。
その友達は、背も高くて、めちゃくちゃキレイで、ハーフっぽい外見。髪も茶色で。よく知らない頃は、本気でハーフだと思い込んでたぐらい。笑
が、めちゃくちゃ物静かで、低いハスキーな声で、目立つ外見とは裏腹に、いつも休み時間も、1人で文庫本を読んでる子だった。
実は私は、音楽と同じぐらい好きだったのが本で。中学3年から社会人になるまでは、毎年300冊以上本を読んだ。
だいたい、1日一冊ペース。
好きな音楽聴きながら、本を読む。まあまあ読むのが、早いから出来たのかも?
速読とかじゃなく、単に早いだけ。笑
音楽もちゃんと聴ける。コレが得意技ではある。
小説とかエッセイとか、雑誌も隅々まで読んでた。女子なのに、一番好きなだった雑誌が「POPEYE」で。笑
創刊時期が、中学になる前だったから、ギリギリ買ってないけど、何号か目から全部持ってて、大事にしてた。レコードのレビューも独特で良かったし。
実家が引っ越す時に、母から無断で「もう捨てたよ」と言われて、めちゃくちゃ悲しかった物の一つ。
他にも、色々私の青春時代の物を、一緒に捨てられたけど。男子からのラブレターだの、プレゼント、卒論の資料だの、全部捨てられた。笑
レコードと本だけは、セーフ。数もそんな多くはなかったし。
海外の作家を教えてくれた
本好きだし、何を読んでるのかが気になって、話かけてみた。
返ってきた返事は、「フィリップ・ロスとか…」海外の知らない作家ばっかりで。
「学校の図書室に色々あるよ」って教えてくれて、太宰治とか三島由紀夫の全作制覇とかの合間に、海外の作家も借りて読むように。他にはいない、図書室仲間になった。利用記録を争ってたな。笑
多分、一番最初に読んだのは、彼女が勧めてくれた、フィリップ・ロスの「さよならコロンバス」だった記憶。
映画にもなった。映画では明るい青春ラブストーリーな感じになってるけど、本の印象はかなり違った気がする。この本絡みの他の韓国映画も観たなぁ、最近。
残念ながら、ジェニファーの曲は登場しないけど。時代的に少し前の話だし。
が、個人的に、この時期の作家たちは、ジェニファーと結びついてる感じで。
彼女らしい雰囲気と、声の魅力があって好きだった曲。
『You’re the One』
(邦題あなたは私のもの)
海外文学とオン・ザ・ロード
フィリップ・ロスは、学校にあったのは、全部読んだ。それから図書室にない、海外作家の小説も読むようになって。
サリンジャーは、まあ当時の学校になかったから、文庫本が出る度に何とか買って、ずっと読み続けたかなぁ。
アップダイクに、イタリアのモラヴィアとか、図書室にあったのは手当たり次第読んだ。文庫本しかなかったけど。
正直、アップダイクやモラヴィアの、夫婦関係なんかがテーマの小説は、中高生には、さっぱりわからなかったけど。笑
後の時期には、他にも学校になかった、ジャック・ケルアックの「路上」を、何も知らずに私が見つけて、面白かったから、彼女に貸したりもした。
後で傑作、青春放浪生活の本だったって知ったけど。分厚かったけど、好きだったから、4、5回読んだかも?
ずっと車で旅をするだけの、映画の予告のような話なんだけど。
彼女はハーフじゃなく、お父さんが警察官かなんかで、お母さんが先生で、お姉さんが超絶キレイで、高校生ながらモデルもやってることを、教えてくれた。
マジで、色々ビックリだったけど。
高校生でモデルとは?笑な感じ。
まあ、彼女もあの時代で168センチとかあって、充分出来そうな感じだったから、疑いはなかった。彼女よりキレイで身長170センチぐらいあったら、納得するわ〜って。笑
お姉さんの実物は、結局見られなかったのは残念だけど。学校が違ったし。
ユーミンや山下達郎のレコードを貸してくれた子と言い、マジで、素敵なお姉さんいる子って、最強!ってなってた。笑
一番上の子は、恩恵に預かれない。
密かに友達だった
で、キレイだけど、目立つのが嫌いな彼女は、お姉さんのこと含めて、皆んなには内緒にして…って言ってて、密かな仲間だった。
いつもひっそりと本を読んでたけど、英語が好きで、英語の原書も読んだりするのも聞いた。頑張ってるなぁってなったなぁ。
なら、英語の音楽も聴くの?って話になり、彼女が好きな人、好きな曲をカセットに入れて、くれたのがジェニファー・ウォーンズで。
クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングとか、ジョーン・バエズとか、私たちからしたら、ちょっと前の時期の、穏やか系が彼女の好み。何となく、佇まいからわかる感じで。
で、ジェニファー・ウォーンズは、今初めて、当時のジャケ写真をちゃんと見るかも?な感じで。笑
76年とかだから、多分アルバムの
『Jennifer Warnes』あたりから、彼女がセレクトしてくれて。その後、実物のアルバムを見てなかったから、ジャケットをちゃんと知らない。笑
私には彼女がセレクトしてくれたことも大事な思い出だったし。なんか、ネタ元探しみたいなのは、したくない感じ?
ちょっとカントリーテイストもあるし、
『Bring Ol’ Maggie Back Home』も好きだった。
この中では、かなり賑やかな雰囲気の曲。
彼女と私が、それなりに親しくした部分があったのは、他の学校の友達はほぼ知らない。私はお転婆な感じの子のグループだったし、彼女は1人静かにしてる人だったし。
本の話は、私もお転婆グループにはしないし、彼女の色々な話も、彼女も嫌がってた感じだから、あまりしなかった。
クラスが離れたら、たまに図書室で出くわすと話すぐらいで。その後、同じクラスにはならなかったなぁ。
タイトル見て、お父さんを思った曲だから、勝手に多分良い娘さんだったのか?とか思ってた。笑の曲
『Daddy Dont’Go』。
で、彼女がくれた、ジェニファー・ウォーンズのカセットは、私もめちゃくちゃ気に入って、大好きで聴いた。彼女もやっぱり、お姉さんが聴いてたから、好きになったクチで。
自分で、あまり積極的に新しいのを探して聴くタイプじゃない。性格的にも、好きな本を何回も読むタイプだったから、音楽も狭いけど、深く聴くタイプの子だった感じ。
当時から、讃美歌風だって感じてたけど、讃美歌かどうかは、調べてもわからなかった曲。心が落ち着いて、穏やかになる。『O God Loveliness』
ジェニファー・ウォーンズの歌
時期が同じだから、カセットに入ってた中からヒットして、嬉しかったのが、
『Right Time of the Night』(邦題星影の散歩道)で、これは自作曲じゃなかったんだ…はあったけど。
彼女に、めちゃくちゃ合ってる曲かなぁって。ちょっとカントリーなテイストが声にマッチしてるし。
で、このジャケット写真を見て、カセットをくれた彼女が、好きになる雰囲気の感じが、何となくわかる。笑
ロッカーとか、チャラチャラしてたり、ドヒッピー色の強い人は、多分彼女は苦手だったっぽい印象だから。笑
眼鏡かけて、素朴な雰囲気も込みで、好きだったのでは?って、私は想像してるけど。
それまでは、あんまり、日本のラジオで流れにくいアーティストだったけど、
次のシングル、79年の
『I Know a Heartache When I See One』は、ラジオでちゃんとキャッチして、聴いた。この曲も好きだった。
アルバムをラジオでゲットしたから、ここからは、皆んな聴けて、幸せだったし、好きだった。
この曲は、よく一緒に歌ってたなぁ。
『Don't Make Me Over』
コードがちょっと予想外な風に、変わる部分とか。で、コレはこの話の、⑳の記事にあるバート・バカラックの作品。
このアルバムが、実はめちゃくちゃ好きで。より、ジェニファーが好きになった感じ。
ちょっと、声を張って歌う、こう言う曲も良いなぁって。
アルバムのタイトルの
『Shot Through The Heart 』(邦題ハートに一撃)のネーミングからして、それまでの、穏やかでおとなしい感じとは、少し変わった感じで。私には、良きだったけど。
このアルバムは、ピアノ弾き語り的な感じから、ちゃんとバンドがバックに入って、ノリが良くなった感じ。
『When the Feeling Comes Around』は、勝手にハワイのカラパナとかを思わせる曲だって思ってた。笑
この曲は、ちょっとカントリーとかブルース系の匂いがする。声太くなった?ともなった。笑
が、ピアノが鳴る静かな、この曲も好きで。『I’m Restles』。
今、お疲れな方は、聴いたら癒されるかも?な感じ。
次のシングルが
『Come To Me』で、同じ82年にあのデュエット曲の
『Up Where We Belong』(邦題愛と青春の旅だち」が出て、映画とともに大ヒットした。
愛と青春の旅立ち
歌い出しの声を聴いて、「マジ?ホンマに?」って、なった記憶が。
そんな、ドメジャーっぽい映画の主題歌に?って。当時、若くてカッコ良くて人気が出てた、リチャード・ギア主演だし。
まさかのジェニファー・ウォーンズに、ジョー・コッカーなんて人選って!ってなった。渋過ぎないか?って。笑
2人とも、当時もう好きだったから、異論はないけど。笑
まあアメリカでは、お二人の認知度は、かなり高かったからだろうけど。
日本の普通の、既に女子大生だった私は、認知度が上がって嬉しくはあった。
映画も、速攻で観に行って、社会人になってからは、レンタルビデオでも観た。
人生で、多分5回以上は観てる。深夜テレビの放送とか入れたら。
ストーリーも良いよね〜。士官学校の訓練風景なんかも良いし。教官が良き。
しがない女子だったから、身分違いの恋の話は、好きだしアツくなる。笑
後に「トップガン」のあらすじを聴いただけの感想は、「そのまんま、愛と青春の旅立ちやん!」だったけど。笑
実際は、飛行機の映像でやられたから、まあ、映画として良かったし、凄かったけど。
曲は、まあ直球だけど、あの頃は、映画
「エンドレスラブ」も、デュエットで当たったし、流行りではあったかも?
公開時期は、前の年の81年。
ブルック・シールズは、超絶に可愛いかったしね。演技はさておき。笑
歌うのが、ライオネル・リッチーにダイアナ・ロス。こっちはドストライクのラブソング。
どっちの組み合わせが好きかは、人によりそうだけど。笑
が、久々に映像観たら、また両方とも映画も観たくなった。
映画としては、「愛と青春の旅立ち」の勝ちかなぁ、ってなるけど。笑
「Up Where We Belong 」の映画のタイトルに、「愛と青春の旅立ち」って邦題を付けた人の勝利!笑はあるかも?
日本でのヒットには、貢献度はめちゃくちゃ高かったかなぁって。
むしろ、主題歌よりも。笑
愛、青春、旅立ち、なんてワードは、一つ入ってても、観に行きたくなるのに、全部がてんこ盛り状態だから。凄いわ〜ってなる。笑
トンデモない邦題が減った、80年代ならではの、タイトルだった気がする。
今、やったら二番煎じになるけど、当時は、まだなかったからね。やった人の勝ち。
で、私からは勝手に地味に見えてた、眼鏡女子のジェニファー・ウォーンズが、メジャーなシーンに登場するとは、シンデラストーリーか?な感じで。笑
これで、アカデミー賞と、チャート1位になったし。
もちろん、色々凄いメンバーと知り合いだったり、プロデュースして貰ったりした人なのは、今は知ってる。
が、中学時代はマジで、何も知らなかったし、大学時代もあんまり知らなかったから。笑
眼鏡取って、髪型もメイクもちゃんとしたら、かなり美人の人だったけど。
あの曲を聴いて、何人の人が、彼女の他の曲を聴いてくれたのか?
特に日本では、そんな人がいたかすら、未だに私には、わからんままだけど。笑
その後も、87年には、映画「ダーティーダンシング」の、映画主題歌
『I've Had) The Time of My Life』のデュエットで、アカデミー賞と、グラミー賞取ったし。
この映画も、もちろん観た。
未だにわりと人気もある感じで。一緒に曲を聴いて貰えるのは、嬉しい感じ。
が、中学時代に、ナチュラル系女子の代表だと勝手に思ってたジェニファー・ウォーンズが、ディスコ風のダンスの音楽を歌うって聴いても、信じられなかったかも?笑
90年代のアルバムが、オーディオマニアに人気とか言うのも、ちょっとよくわからないし。笑
そして、その後
あの時の友達とは、社会人になって、会社の近くで、偶然会った。3年目あたりの時期で、横断歩道の両側からバッタリと。
でも、お互い服装は変わっても、基本の外見は変わってなかったから、すぐにわかった。
彼女は近くの、翻訳・通訳の大手の会社に勤めて、今通訳とかで人の案内とかもしてるって聞いた。
人付き合いが、基本苦手な人だけど、英語をキチンと仕事にしたんだなぁって、かなり嬉しかった。
25歳過ぎても、働いてる友達が少なかった時代だったからなお。同級生の結婚式が、月2回あった時期だったし。笑
その後、お互い色々あって引っ越したりして、消息を知らずにいたら、10年ぐらい前に、住所を知ったら、何故かフランス在住だった。
結婚したのか、しないのかさえ知らないけど、フランスの地方都市に住む彼女の姿は、何となく想像出来る。
住んでるってことは、英語だけじゃなく、絶対フランス語もマスターしてるんやなぁって。笑
フランス人は、基本フランス語しか話そうとしない人が、多数な感じだし。
また、いつか会えたら、ジェニファー・ウォーンズやら、今までの人生を聞いてみたいけど。