マガジンのカバー画像

絵日記やまんが

78
アナログ絵日記や、日々のエッセイ漫画です。
運営しているクリエイター

記事一覧

転生したら落ち着きを入手したい件

年齢なりの落ちつきって具体的にどういうものかみなさん、わかりますか? 私はわかりません。いや、正確に言えば、どこから手を入れれば“わかった”事になるのかがよくわかりません。 小生、御年41歳になるのですが、本当に落ち着きがない。 とにかく何につけても粗忽、迂闊、蛇足。常々「効率ばかりを最善とするのは間違えている!無駄の中に意味がある!!」と大声で言っていますが、はっきり言って自分の行動に関しては率直に「無駄が多い。効率を考えた方が良い」と心から思っています。でも心から思うく

不安に勝てない

数年前からずっと耳の調子が悪く、地味に手術の可能性を示唆されていました。 ここしばらく随所随所でそれに対する不安を話していたんですが、先月、いよいよ手術をすることが確定してしまいました。 それにしても驚いたのは、自分の気の小ささです。 手術自体はそんなに長くないもので、鎮痛剤や麻酔を使えば痛みもさほどない。終わったらそのまま帰れるという事だったので、実際、大した手術じゃないんだと思うんですね。しかし私は手術の経験がないのです!精神科の閉鎖病棟も隔離室も経験しましたが、親知ら

踊ろうぜ、俺たちの夜を…

真面目な記事が続いたのに突然ですが漫画を載せます。 実際のところは、別に相手を問わず送ってたんだと思いますが、あまりにも自分に縁のなさすぎるお声かけすぎて描かずにいられませんでした。 私はそういったYOASOBIをしない人ですが、しない人だと思われるのも癪だ、みたいな所(と書いて見栄と読む)があります。 でも行くかと言われたら行かないんですよね。だったら最初から「行かない」と言えば良いと思います。 ええ、しかしそこには「私も都会人だと思われたい」という塵芥のような見栄がふ

お前はゆっくりに耐えられるか

「Xをやめる」と書きつつ、スッとログインしては、DMやリプなどだけ見て離れる…という日々です。 しかし、これまで基本的にXをポータルに、ニュースサイトに行ったりアーティストの公式を見たりしてたので、少し見るのを減らしただけでグッと情報が減りました。速報性のある話はほとんど入って来ませんが、まあ、このくらいでいいんだろうな〜と思います。 そんな何でもかんでも急いで知る必要もなければ、頭で処理できる容量だって限られてるしね…。 というわけで、空いた時間のだいぶ多くをのらくろ研究

生き物より生きる人形劇(プリンプリン物語の話)

人形劇がすごく好きで、あれこれとよく見ています。 その界隈(?)でしばしば名前を聞くことはあれど、ちゃんと映像を見る機会がなかったのが、1979年からNHKで放送されていた人形劇「プリンプリン物語」。 映像記録が少なくこれまで再放送が叶わなかったそうなのですが、なんと、今週から再放送が始まったのです。すごいPRっぽい導入になりましたが、違いますよ。PR案件はむしろ欲しいだけ。 そう、私はただの、通りすがりの人形劇ファン。今回はただ「人形劇っていいよね」と描きたいだけの記事で

病に良し悪しはあるか(自己表現展の話)

どんどん報告が遅くなる「おでかけ記録」ですが、いいんです。記憶はいつも鮮度抜群なので…。 障害のある方のアート展を見かけると私は、嫌悪感ではないけどどうにも肯定しづらい、微妙な気持ちになることが多いです。ただ、造形教室の作品にはそういった気持ちを感じない。その理由を、作品を見ながらずっと考えてしました。 それは明るく健康な目線からの、いわば“健全ウォッシュ”が入っていないからなのだと思います。 かといって、健康であること、病んでいない状態の人に対して、強く牙を向くわけでもな

お出かけ記録②ジャン・ミッシェル・フォロン展

お出かけ記録の続きです。これは(これも)良い展示であった…。 恥ずかしながら作品を存じ上げず、チラシを見て「おお…」と思って来訪…。 柔らかい色合いやモチーフでありながら、映し出しているのは極めて現実的な社会問題。 「ファンタジー」というと、妖精や魔女を指してたものだと連想するけれど、本当の「ファンタジー」は想像力を通して現実を見ることなんだよね。 想像の手がかりとなり、気持ちと現実の橋渡しをするもの。 また、国際人権宣言のために描いたイラストレーションは、まるで祈りの

お出かけ記録①CLAMP展に行った話

夏ですね!いや、夏は終わってしまいました。そう、それはつまり「夏に企画されていた展示が終わっていく」ということなのです。 というわけで、お出かけ記録を書くことにしました。 さすが、デビューから35年というのは伊達じゃありません!時系列やテーマに沿ってカラーイラストや原稿が展示されていたのですが、その精密で美しいこと! 私がいつもCLAMP作品を見て唸ってしまうのが、時代や流行に合わせて微妙に絵を変えているところです。 四人いるので、いわゆる普通の漫画家さんとは違いますが、そ

くやしさの台風!だが!

台風だからさっぱり予定が決まらず、前日からずっと出かけるか否かとか、備えとか警報とか、イベントの可否とか、どじょっことかふなっこで疲れてしまいました。夜があけたと思うべな。 「帰れなくなったら大変」という気持ちと「後悔するのは大変つらい」という気持ちがせめぎ合ったんですが、結局、まあなんとかなるだろうというフィーリング(?)が勝ちました。 仕事も出来たしライブも行けたし結果的に最高。人間、切羽詰まった気持ちというのは大事なんだと思います。たまには!たまには、ですよ…。いつも

耳鼻科のピュアネス

毎月行っている耳鼻科の話です。 いや、この漫画では全然表現できてないんですが、なんというか、年齢にしたがって出てくるはずの、人生の場数感というか、すれた感じというか、そういうのがないのです。すごい。普通に羨ましいです。 ところで「星飛雄馬の姉っぽい」という表現は通じるのでしょうか? 精神科もですが、病院のエピソードってなんか漫画に描きたくなっちゃいます。 まじめな場だからこそ、何かゆるいポイントを無意識に探してしまうのかもしれません。

八王子まつりに行った話2024

ヘイ、みんな、暑いけど調子はどうだい? 最近なかなか、絵がアップ出来ていなかったけどね。今日は、みんなにどうしても言いたいことがあって絵日記を描いてみたんだ。(おもむろにギターを手に取る)(じゃら〜ん) ちょっと恥ずかしいけどな、ふふっ、まあ、聞いてくれ。「八王子まつり」。 四方八方から登場する巨大な山車は、さながらデコトラの光を放ち、我先にと神輿に群がる屈強な男たち、その喧騒をものともせず鳴り続けるお囃子、踊るおかめの向かいではひょっとこが踊り、打ち鳴らされる太鼓、その直

漫画の掲載&ゾンビ道場のこと

昨年、「こころの元気+」(発行・NPO法人コンボ)にご掲載いただいた漫画をポートフォリオに公開しました。この号の特集「私の自慢話」に合わせ、アタクシの最高の自慢を書いています。だいぶ珍しく、直接メンタルヘルスの話ではないものを書けて新鮮でした。 普通のお店で買うのもいいんだけど、可愛い服がなさそうな場所で、可愛いものを探すというのが面白いんだよね。フリマも大好き!宝探し感覚です。 ゾンビ道場のはなしnoteにあまり書いていなかったのですが、ゾンビ道場31号、皆様のご協力に

生命はすごい、私もすごくなりたい

更新の間隔が開けば開くほど「久しぶりなんだからちゃんとした投稿を…」と思いすぎてしまうので、本当〜…に小さい話を載せる事にしました。 誰に言うでもないけど誰かに言いたかったのです。 こういうのを見たり、かさぶたが治るのを見るたびに「身体ってすごい」と感動します。 ところでこの間、神代植物公園に行ったのですが、その時も結構「命ってすごい」という気持ちになりました。 動物や植物を見てると、その進化の過程の壮大さ、またそれを知らなかった自分に深い感慨を抱き「まあ人間に出来る事

その山とこの山を越えようぜ

相変わらず本を作っています。 今は自分の話はひと段落して、取材した話やそのまとめなどを製作中。 重いエピソードもありますが、その経験を以て、その人がその後の人生を紡いでいるという、それが尊いと思うんですよ。本当…。 「みんな生存お疲れ様です!」とハイタッチしたい気分です。 一応説明すると最後のコマのアレは、ファブルの主人公が、自分のモードを切り替えるために頭をトントンと叩く仕草のことです。 良いアイデアだなと思って、つい───。 さて、もうすでに前回の投稿から間が空いて