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ダイニングテーブルで絵を描く画家[第2話]

昨年、とある歯科クリニック様からオーダーをいただき、制作を開始した絵のその後です。

平静を装っていたものの、内心は、はじめてのオーダー制作ということで、『絶対に良い作品を描きたい!』と力んでいたようで失敗。
2週間ほど描き進めたところで泣く泣くボツにした。

描いているうちにテーマからどんどん外れていき、全体的にまとまりのない絵になってしまったためです。
絵のサイズも大きいので、修正するというよりは、もう全部やり直したほうが早いという判断でした。

ちなみにボツ作品はこんな感じ↓

これはこれで、面白いのですが・・・

”ダイニングテーブルで絵を描く画家[第1話]”で描き始めの段階の写真をご紹介しているので、ご興味ありましたら見比べて見てください。

2枚目のイラストレーションボードを発注したときには、
「どうしよう・・・完成させられるんだろうか?」 
少し自信喪失気味にもなっていましたが、
しかしその判断は正解で、2枚目は猛スピードで仕上がり予定通り年内に完成。年明けに額装して納品。

そして本日、手配した絵の取り付け業者さんによって、ようやく無事に壁面に飾り終えることができました!!

現物がこちらです↓

歯科クリニックの診察室内の壁面に絵を飾っていただきました!画面外の左に診察台があります。
作品の題名は「Overlap」です。

飾ってみた感じ、サイズ感も色の雰囲気も、なかなか良い感じになったのではないかな、と感じています。^^

<絵の解説・制作意図>
様々な個性ある葉が重なり合うことで生まれる新たな形、を描きました。

ご納品先が歯科クリニックの診察室内だったため、色調は、落ち着いた・穏やかな・リラックスできるようなものとし、診療中のちょっとした時間に患者さんが目にすることを想定し、横になって見ても、起き上がった状態で見ても面白いような画面構成にしてみました。
また、当該クリニックの組織の強みや大切にしている想いをお伺いし、各領域の専門医や指導医がそれぞれの力を発揮し、新たな価値を生み出す発展的な組織のイメージでアイディアを膨らませました。

これまでは、自分が表現したいことを一方的に提示し、そこに興味関心を持ってくださった方と作品を通じて繋がる、、、という順序でしたが、
今回のようなオーダー制作、というのも、やりがいがあり面白いなあと感じました。
また、今回は個人宅への納品ではなく、歯科クリニックという特殊な環境に飾るための絵であったことも、初めての体験で貴重でした。

とてもありがたいご縁でした。

それはそうと、歯の治療って、とても緊張しますよね・・・
そんな時に今回飾った私の絵を見て、患者さんが少しでもホッとリラックスしていただけたら嬉しいな、と思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。

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