お風呂でストレスをリセット(メモ)
まず、お湯の温度。熱いお湯に浸かると、交感神経が刺激されてかえって興奮してしまうこともあるので、ぬるめのお湯に浸かるのを基本としてください。
39度くらいの湯温で20分前後ゆっくり湯船に浸かるのがおすすめです。
また、湯船に浸かっているときは、なるべく心身を解放してリラックスするようにしてください。昼間の出来事などがあれこれ脳裏に浮かんでくるかもしれませんが、あまり深く考えず、気持ちよさに身をゆだねてしまうほうがいいのです。温かさと浮揚感に包まれながらひたすらボーッとしましょう。
なかには、湯船に浸かりながらスマホを見たり本を読んだりするのが好きな人もいるかもしれませんが、神経がイラ立ったり気が滅入ったりしているときは、あまり頭を使うようなことはせず、無心になってお湯に浸かっているほうがいいでしょう。
さらに、リラクゼーション効果をより引き上げたいなら、入浴剤を活用したり、アロマテラピーの精油を垂らしたりするのもおすすめ。入浴剤や精油の香りは、脳の嗅覚神経をダイレクトに刺激するので、日中の活動で疲れた神経をより効率よく解きほぐしてくれるはずです。
そして、お風呂から上がったら、体がポカポカしているうちに床に入るようにしましょう。入浴後は深部体温が少しずつ下がり、ゆっくり体温が下がるとともに自然な眠気が訪れるようになります。その流れのまま眠りにつけば、間違いなくぐっすりと快眠することができるはずです。
ぐっすりと眠れば、翌朝目覚めたときには「昨日の嫌な出来事」など気にならなくなっているかもしれません。
じつは、睡眠には嫌な記憶のストレスレベルを下げる働きがあります。
睡眠中の脳は日中に経験した記憶の整理整頓作業をしていて、その作業のプロセスで「嫌な記憶」が消されたり弱められたりすることになるのです。この働きによって、昨日はかなりつらく感じた出来事も、翌朝になると「ま、そんなにたいしたことじゃないか」と思えるようになるわけですね。
ですから、嫌なことがあって怒りや憤懣がおさまらないような日は、「ゆっくり風呂に入って、とっととふとんをかぶって寝る」のが正解です。