2024/05/15 「ヨーグルトの日」
「あーーぶう」
赤ん坊の声が家の中からする。うちに赤ん坊がいた覚えはないと思って居間に入ると、友人が膝の上に赤ん坊を抱っこしていた。
テーブルには5つのヨーグルトの殻が乗っている。赤ん坊の手にも口にもヨーグルトがべったりとついている。さらに赤ん坊はまだ欲しいとばかりに6つめに手を伸ばしている。
「いつ産んだの?」
「まさか。一時間だけの約束で預かったのよ。……ヨーグルトを与えておけば大丈夫と言ってたけど……こんなに食べるなんて思わなかった」
友人は顔に着いたヨーグルト