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「…そういえば。」 歩いている最中、ポツリと声を漏らしたのは菜々子。 全員の視線が彼女へ…
「今度は狐ですかあ。大変でしたね。」 目の前の彼女は苦笑い。 それもそうだ。 菜々子の依…
リスやウサギと違って本物のサイズに近い、小さめのキツネたち。 しかし、それ故に狙いづらそ…
「…それじゃあ、3人とも気をつけてくださいね!私も後ほど向かいますので!」 「りょーかー…
最近夢をみる。 いや、夢はよくよくみるのだけれど、近頃のそれはいつもみているものとは一味…
そして今。 「ううーん。」 「やっぱなんもないよねー。」 あれから3時間ほど森を探索して…
「へえー、ここ?」 若干微妙な表情の南津。 ここは見た目が今にも壊れそうな外観だから、納得の反応でもある。 「中みたらびっくりするよ。」 「エントランスは普通な感じですが。」 「部屋が最っ高なんだ!」 もう既にそれを知る自分たちとしては、是非とも部屋に入って驚いて欲しいところだ。 「ほんと?じゃあはやくいこっ♪」 満面の笑みでスキップする勢… いやもうスキップしてるのかあれは。 とにかくそれくらい軽い足取りで入り口へと向かう南津。 「いらっしゃいませー。」
「…南津、だっけ?あたしは『盛岡 美月』!さっきはありがと!よろしくね!」 豪華な昼食に…
森を出て少し歩いたところで、ふと先頭の菜々子が立ち止まる。 「うーん。本当はお昼ごはんも…
どうか夢であってくれ。 そう信じて目を瞑っても、眼前の光景は変わらない。 「…あ、あれ?…
幸い1匹。 さほど大きくもないし、彼女にとって倒すのは容易なはず。 「美月が呼んだんだし、…
ローブの彼女にどことなく違和感を覚え、2人を連れ出して昨日菜々子ときた入り口へ向かおうと…
菜々子が作ってくれたサンドウィッチを食べながら、これからの予定を立てる。 驚くことに、彼…
目を開けるとそこは見慣れない天井だった。 おかしい…。 昨日は確かいつも通りに自宅…というかアパートで就寝したはずなんだけど。 あれ? 何かが違う気がする。 いや、もうすでに見たことない天井に驚いてるけど。 もっと大きな何かが…。 「って、え、ええ?!」 ちょっと待って。 「ん〜。あと5分〜。」 それ絶対起きれないパターンのやつ…。 じゃなくて、あと5分とか正直どうでもいいよ! そんなことよりここどこ!? そして。 「君、誰…?」 この短い黒髪の元気印な子。