すき焼き好き好きスキレット
以前からお鍋系の料理をするときは、1人前サイズの土鍋を愛用しています。
🍲ひとり鍋という箱庭
その土鍋でつくると、こじんまりとした感じが鍋物の箱庭みたいです。もともとミニチュアとか建築物模型とかジオラマとかドールハウスとか、そういうもろもろが好きなので、なんだかいいなぁと思ってます。
土鍋でつくる我が家の一人鍋といえば、水炊き、寄せ鍋、おでんに季節のあんこう鍋やぼたん鍋と、いろいろバリエーションもあるのですが、ふとこれは土鍋じゃないほうが、さらに雰囲気が出るのではないかと思ったひと品があります。
それがこれ。
すき焼きです。
🍳すき焼きスキレット
そして使うのはもちろん、去年の終わりに手に入れてから、我が家の食卓に革命を起こし続けているスキレット。すき焼きって、専門店なんかだと浅めの鉄鍋みたいなお鍋でやってるじゃないですか。
スキレットなら、あの感じが出せるぞと気づいてしまいました。
そして気づいたらやってみるのが、トケイヤkitchenスタイル。
というわけで、今回は大活躍中のスキレットですき焼きしてみるお話です。
🔪すき焼きの準備
🍲材料
・牛肉薄切り
・玉ねぎ
・ねぎ
・しいたけ
・麩
・豆腐
・青梗菜
・卵
・醤油
・砂糖
・酒
まずは野菜を食べやすくカット。麩は水に漬けて戻してから、よく絞っておきます。
■焼き豆腐を自作しよう
さて、ここで豆腐なのですが…。
すき焼きのお豆腐といえば、焼き豆腐ですよね。でも今回は普通の豆腐を使います。あれ、と思うかもしれませんが、普通の豆腐を自家製の焼き豆腐にしてみることにしました。
用意するのはいつもの水切り豆腐。
キッチンペーパーに包んで、冷蔵庫でひと晩水を切っておきました。
これを油を敷いたフライパンで焼色がつくまで焼いていきます。
お豆腐が焼けたら、具材は揃った。よし、すき焼きタイムだ、スキレットの登場です。
🍳関西風にまずは焼く
すき焼きって、関西と関東で作り方が違って、割り下で煮込む関東風は、もともと文明開化の頃にはやった牛鍋といつしか一体化して生まれたレシピだと聞いたことがあります。
それに対して関西風はまさに、焼き。関西出身なのでなじみのあるスタイルはもちろん後者。
もちろん今回も、その流派でつくっていきます。
まずは牛脂をスキレットで熱して、そこにお肉を広げて投入。牛脂があると、やっぱり気分が盛り上がります。お肉を買ったときにおまけでもらえてラッキー。
色が変わってきたら、お砂糖を直接お肉に振りかけて、醤油をじゅわーっ。
味をからめて焼き上げます。
まずはこれを溶き卵につけてぱくり。ビールをごくり。うん、まさに焼き料理。すき焼きのすき焼きたるすき焼きらしさを堪能します。
🍲具材をぐつぐつ
お肉を食べたら、さあここから鍋スタイルに切り替えです。
青梗菜以外の具材をいれたら、追い砂糖に追い醤油、そして日本酒でひたひたにします。
あとは煮るだけ。
青梗菜は仕上げの手前で追加。煮すぎないことで、彩りよく仕上がります。
🙌スキレットすき焼き完成
これがスキレットすき焼き。想像通り、まさにあの鉄鍋のすき焼きを箱庭にしたみたいな仕上がりです。
スキレットなので、食卓に運んでも煮汁がぐつぐつ。熱々のお肉を玉子にくぐらせてぱくり。玉ねぎもとろとろ。最初に焼いたお肉の旨味も煮汁に取り込んでしまうという、なにひとつ無駄にしないおいしさです。
さて、焼き豆腐やいかに。
うん、いい感じ。絹ごしを水抜きして焼いたので、市販の焼き豆腐と違ってぷるぷるです。やわらかくて、優しい口当たりがクセになりそう。なんだか癒されるような食感です。
♥マイNo.1の具はあれ
ところで、みなさんはすき焼きの具の中でなにが一番好きですか。
お肉。主役ですもんね、これはもちろん人気No.1でしょう。煮込むうちにとろとろになる、玉ねぎやねぎもおいしいですよね。
でもね、アレを忘れていませんか。お肉と野菜の旨味が出た甘辛い煮汁をすべて吸い込む、あの具材。
そう、お麩。
麩が吸い込むのはすき焼きのすべてといっても、過言ではないくらい。ひと口噛むとじゅわっと染み出す煮汁にはすき焼きのすべてが集約されています。それはまさにひとつの小宇宙。すき焼きの隠れたキング・オブ・具材です。
なので、いつもお麩を食べるのは、他の具を食べきってから。もちろん、たくさん入れているので、途中でもいくつかつまむのですが、今回も最後の1個はスキレットが空になる直前までとっておきました。
それにしても、スキレットですき焼きをしようと思いついたのは大正解。最初にお肉を焼いて楽しむ関西風には、断然向いてます。
好き好きすき焼きスキレット。
またやってみようと思います。そのときももちろん、焼き豆腐を自分で焼いて、そして最後に食べるのはやっぱりお麩なんだと思います。