夏の旅ごはん2024
夏になるとどこかへ出かけたくなります。
ふだんから、毎週末はランチを外食するようにしていて、そのお店には、最寄り駅よりすこし手前で降りて歩くのですが、これは習慣になった平常運転のウォーキング。
そういうお出かけとは違う、見知らぬ土地への旅です。何年前からでしょうか。このシーズンになると、友人と旅行にいくのが毎年の恒例になっていて、そんな季節がきたなぁと思うからでしょう。
👣旅のはじまり
それだけじゃないかな。きっと夏の青空が、自分を呼んでいるのだと思います。そんなわけで、ことしも旅をしてきました。
まずはここ数年の目的のひとつでもある、日本のワイナリー見学。日本のワインもどんどん進化を遂げています。
そんなおいしいワインの生まれる場所を見て、つくり手の方の話を聞いたり、現地でしか買えないワインを見つけたりと、楽しみは無限。広い畑は眺めているだけで、心が浄化されるような気持ちになります。
そして、食いしん坊にとって、旅先のごはんも大きな楽しみ。いつの間にかそうなっているのですが、毎年ランチは観光の途中に外食、朝と昼は宿で自炊。これが自分たちの旅ごはんです。
現地の飲食店も気になりますが、料理好きとしては、それ以上にスーパーの棚も気になります。自炊する以上、材料調達は必須なのですが、必要に駆られるだけではなく、どんな食材が売ってるのか、その地ならではの珍しいものはあるのか、それを目で見るのが楽しみなんですよね。
あ、あと値段もチェックします。ふだん暮らしている地域と比べて、思わぬ安さの食材を見つけると、お、もしかしてこの街の特産物なのかなとか調べたりするのも、楽しく感じます。
🍚1日目の夕ごはん
さて、日中の観光も充実していた、1日目の夜。
夕ごはんのラインナップは、こんな感じになりました。
🗒️お品書き
・牛ももの照り焼き
・牛冷しゃぶ
・タン塩
・ホルモン焼き
・トマトとキュウリの和物
・ズッキーニのソテー、目玉焼添え
・白滝のすき焼き風
まずはビールで乾杯です。1日歩き回った夜、シャワーを浴びてこの1杯たまりません。
今回は全国展開の大きなスーパーではなく、地元の人が昔から通ってる感じのこじんまりしたスーパーと、街のお肉屋さんで食材を調達。
おいしそうな牛もも肉をたんまり買ってきたので、半分は冷しゃぶ風にしました。たれにはレモン汁を絞り、ねぎとしょうがをたっぷりいれて、爽やかな感じです。
ミニトマトときゅうりのサラダ。これは最近お気に入りの、砂糖醤油としょうがで食べるトマトのおつまみのアレンジです。
この食べかた、トマトの甘酸っぱさが際立って、この夏のベストおつまみのひとつです。
こんにゃくはねぎと一緒に甘辛く。下茹でしてから炒めて、すき焼き風の味付けに。
夏野菜をシンプルに食べたいなと思っていたので、ズッキーニを焼いて、目玉焼きを載せました。こしょうをたっぷり振って、目玉を崩せば黄身がとろりと流れ出て、ソース代わりになるひと皿です。
お肉屋さんで買った、牛タンスライス。これもシンプルに焼いて、塩とレモンで。食べるときに刻んだねぎを巻くようにして、焼肉屋さんのねぎタン塩スタイルに。
もも肉は冷しゃぶのほかに、みりんと醤油で炒めてみました。
この日ワイナリーで買ってきた、白ワインも進みます。爽やかなソーヴィニヨン・ブランの香りが、夏を告げる1本。
ブドウももうすこししたら、色づく頃合いでしょう。
👣旅の中日
2日目の朝、すこし早起きして友人と散歩。
地元の猫がこちらを見ていました。
誰だニャー。知らない顔だニャ。
🥪2日目の朝ごはん
朝は昨日の買い物のときに買っておいたパンで、サンドイッチ。
🗒️お品書き
・玉子サンド
・サラダ
玉子サンドの中身は、茹で卵に溶かしたバターを混ぜるのが、リッチな味のポイントです。
以前記事にした、玉子サンド2種類。この旅の朝ごパンは、これを2日にわたって楽しもうかなと。
この日はお天気はどんよりとした感じでしたが、その分涼しくて、夏がひと休みしているような1日でした。
🍚2日目の夕ごはん
夜のメインは友人のリクエスト、鶏肉のトマト煮込みに。
🗒️お品書き
・鶏肉のトマト煮
・ムール貝のワイン蒸し
・アスパラのソテー、ラビゴットソース
・焼きしいたけと焼きししとう
・ツルムラサキのおひたし
玉ねぎを炒めたら、焼き色をつけた鶏肉と一緒に、コンソメ、白ワイン、カットトマトで煮込みます。
トマト煮をつくる間に、おつまみを準備。玉ねぎ、きゅうり、ミニトマトを細かく刻んで、お酢と砂糖で和えた、夏を感じる甘酸っぱいラビゴットソースをつくります。
このソース、薬味好きの日本人には、すごく合うと思います。お魚や鶏肉のソースにするのが定番ですが、今回はさっと茹でてからソテーしたアスパラに添えました。彩りがいいですね。
ツルムラサキはポン酢でおひたしに。濃い緑が鮮やかです。
ししとうも夏の緑。しいたけと一緒にじっくり焼いて、醤油をじゅわっ。レモンを絞ったら、ねぎとしょうがを薬味にいただきます。
それから、友人がスーパーで見つけた、お買い得ムール貝。
あまりにたくさんで、一度でお皿にもりきれず、これで半量です。白ワインとバターで蒸して、シンプルな味付けで。
そうこうするうちに、1時間ほど。
鶏のトマト煮も完成です。
夏に煮込みというのもおかしいかなと思いましたが、トマト煮は爽やかでいいですね。自分では思いつかなかったメニューなので、リクエストしてくれた友人に感謝です。
この日は昨日半分残しておいた白ワインのあとに、赤ワインをいただきました。本国だと、南西地方でマディランというワインを生み出す、タナ種の赤です。
濃厚でパワフルな味わい。飲みごたえのあるタイプで、かなり好みでした。こんなワインが日本でつくられていることに、ちょっと感動します。
👣旅の最終日
いよいよ旅も最終日。
🥪3日目の朝ごはん
最後の朝は、昨日とはスタイルの違う玉子サンドをメインに、残った食材を使い切る朝ごはんです。
🗒️お品書き
・関西風玉子サンド
・サラダ
・レタスの蒸し焼き
・素焼きパプリカ
卵は残り4個。全部まとめてバターの香り漂うオムレツに。
関西ではけっこう一般的なスタイルの、玉子サンドイッチです。この分厚さ、なんだか感動します。ふだん家でつくるときは卵1個なので、今回はその4倍。贅沢に感じますが、この厚みがあってこそ、本物という印象。
旅ならではのリッチなオムレツサンドで、最後の朝を堪能です。
👣旅の終わりに
ことしは、けっこう移動の多い旅でしたが、知らない土地で目にするものはすべて新鮮。なにを見てもわくわくする気持ちになれるので、むしろ移動も大歓迎だなと思う旅でした。
友人は次に何時にどこへいく、そこにはこんな見たいものがある、みたいなスケジュールを組むのがうまくて、毎年任せきりになるのですが、その分、自分では選ばないような場所にいけるのが、大きな楽しみになっています。
また来年も、こんな旅をできる日が、来ますように。
🚗毎年残る旅の記録
こんなふうに、毎年の記憶が記録として残せるのは、noteのおかげです。
来年の旅は、この記事も最後にリンクできるようになると思うと、5年後、10年後にnoteを振り返るときには、楽しい想い出がこの場所に、ずらりと並んでいることでしょう。