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読書

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法律と関係のない本の感想などをかいています。
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記事一覧

小野清美「アンネナプキンの社会史」文庫版2000年

1992年の単行本です2002年に宝島社文庫にはいっています。最近(2015年1月)サザンオールスターズのパフォーマンスが話題になりました。「ゆうこのマンスリーディ」をあつかった本があったな、と。

 2014年12月31日の紅白歌合戦やコンサートでのサザンオールスターズの独裁者もじりや勲章のずさんなあつかいなどが問題視され、2015年1月に謝罪をおこなうなどの騒ぎがありました

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竹宮惠子・内田樹「竹と樹のマンガ文化論」小学館新書2014年の感想

竹宮惠子先生と内田樹先生のマンガ文化論です。アラサーの秘書に「風と樹の詩」をしっているか、ときいたところ知らないようでした。本書の主たる対象の20代以下の読者は、このタイトルのシャレがわかりない。

日本のマンタが発展した理由に手塚治虫先生の存在がありますが、社会的条件として若い才能の金をはらったこと、オープンソースで進化がはやかったこと、というのは卓見とおもわれます。
また、

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柳澤健「1964年のジャイアント馬場」

週刊大衆2013年6月17日号から2014年9月22日に連載されたものに加筆訂正。連載時に疑問を感じた馬場自伝とブルーノ・サンマルチノのインタビューの相違点について単行本で解決はなされたのでしょうか。

ジャイアント馬場の主としてアメリカでの活躍に焦点をあてたものです。
このへんは力道山や猪木のアメリカでの扱いがじつはしょぼかったことがばれてしまうので、どうも長いあいだプロレス雑誌・プロ

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ローレンス・ブロック「殺し屋ケラーの帰郷」感想

ローレンス・ブロック「殺し屋ケラーの帰郷」感想

前作「殺し屋 最後の仕事」二見文庫2011年で修了したかと思われましたが、続編が2014年10月にでました。ケラーの切手収集家としての側面が前面にでてきています。 杉江松恋氏のシリーズ全体の解説つき。

 ハリケーン・カトリーナにおそわれたルイジアナ州ニューオーリンズにて、殺し屋を引退したケラーは新しい名前になり、結婚し、子供もできてすっかり良き市民になっていた。新しい仕事のリ

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