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「泣くな研修医」シリーズ。感動の名作をAudibleで一気聴き

先日書いた「泣くな研修医」(中山祐次郎 著)についての記事。

今ならAudibleで聴けるわけですが、調べてみると、なんと6作目まで出ているとのこと。

・「泣くな研修医」
・「逃げるな新人外科医 泣くな研修医2」
・「走れ外科医 泣くな研修医3」
・「やめるな外科医 泣くな研修医4」
・「悩め医学生 泣くな研修医5」
・「外科医、島へ 泣くな研修医6」

上から1作目で、「外科医、島へ」がシリーズ最新作となるようです。

現役の医師が書かれている作品で、過酷な医療の現場、患者や病との向き合い方などリアルを感じられます。そして、シリーズを通して、主人公が医師として、人として成長していく様子も感じられ、心の葛藤を追体験としてとらえられる感動物語になっています。

今回は、「逃げるな新人外科医 泣くな研修医2」から6作目までざっくりとストーリーや感想を書いていこうかと思います。

Audibleでおもしろい作品を探している方、このシリーズをどれか読んだことがある方、小説好きな方、お時間ある方、読んでいただけると幸いです。


〇逃げるな新人外科医 泣くな研修医2

シリーズ2作目。

研修医の期間を終え、正式に外科医として歩み始めた主人公雨野。慣れないことなどがあると、つい看護師の好意に甘えてしまったり、患者や家族に対して気まずさから、安易に大丈夫といってしまったりする一面がみえる。初めて後輩ができるが、奔放な性格に振り回される雨野。

担当医として、手術を執刀した医師として、伝えたくない・向き合いたくない現実から逃げず患者と正面から向き合う姿勢を学んでいく。

鹿児島の父が入院したという知らせを聞くも、自分の患者のことに手一杯で、なかなか様子を見に行けない状況。

不器用ながらも、まっすぐに病と向き合う雨野の様子が描かれた作品。

〇走れ外科医 泣くな研修医3

シリーズ3作目。

前作で研修医としてきていた後輩が正式に外科医として勤めることになり、先輩として指導しながら、自分の技術も磨いていく雨野。

プライベートでは、医療の昼も夜もない過酷な状況をOLの彼女に話し、理解されないことに憤りを感じる。

雨野の先輩医師である佐藤も、プライベートの幸せを取るのか、終わりのない医師としての道を歩むのか判断を迫られる。今作では、主人公以外の登場人物の視点に切り替わり、各キャラクターの心情にもふれていく作品となっています。

昼夜なく働く現状、日々進化する医療に置いていかれないために日々勉強の医師。

普通の生活を望むことすらできないながら、患者のために全力を尽くす医師には頭が上がりません。

〇やめるな研修医 泣くな研修医4

シリーズ4作目。

2か月ぶりに会う彼女の誕生日を忘れていたり、途中に病院からの呼び出しでディナーに彼女を一人残して行ってしまう雨野。人の命を救っているのだから仕方ないという気持ちを抱く。

手術すれば助かるのに、それを拒否して死を受け入れようとする患者。手術しても助からない状態で、自分の人生の意味を見出せず、なんとか生きたいと死を拒む患者。さまざまな死生観にふれ、少しでも助かる可能性があるなら手術をするという雨野の考え方に、新しい気づきを与えてくれる。

どうしても起きてしまうミス、治せない病との対峙、自分を犠牲にして極限まで治療をおこなう医師としてのツラさ・悲しさを乗り越えようとする雨野の葛藤を強く感じられる物語。

〇悩め医学生 泣くな研修医5

シリーズ5作目。

雨野の学生時代の話。

なぜ雨野は外科医を目指したのか。そして、なぜ東京で医師を目指したのか。患者に対しても、同僚や看護師に対しても真摯に向き合う姿勢、主人公雨野の医師としてのルーツをたどれる作品です。

〇外科医、島へ 泣くな研修医6

シリーズ6作目。

半年間の離島へ医師として派遣されることが決まる。

手術も満足にできない環境、物資も足らない現地で、外科だけでなくその他の症状も診察することになる雨野は日々てんてこまい。

人生を離島での医療に捧げてきた医師、東京で医療の現場に従事してきた経験をもつ優秀な看護師。

島で大けがをしたら命はないとささやかれる状態でありながら、なんとか命を助けようと奔走する雨野。そんななか、医療とは関係のない事件も起こってしまう。

技術が遅れている現場での医療の実態、すこし医療とは違った展開もされていく今作。シリーズの中では、異色な物語。


シリーズを読んでいくと、医師という職業はなんて過酷なんだろうと思わされました。患者よりも自分の身体が先に壊れてしまうのではないかと心配に。物語だから多少大げさに書かれているのか、ほぼノンフィクションなのか気になるところ。

長寿の国とになってきたのも医療の進歩があるから。そしてそこに命がけで従事してくれている人がいるからということを忘れないようにしようと、強く感じました。

Audibleで良い作品ないかなぁと探している方、ぜひどうぞ。

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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