大学生×和食 Z世代からつなぐ郷土料理
東海学院大学管理栄養学科の4年生です。今日は37名のメンバーで、11月24日の和食の日を前に『Z世代からつなぐ郷土料理』イベントを開催する日です。郷土料理を作り、みんなで味わいます。とても楽しみです。
今回で3回目の開催!郷土料理を作り、みんなで味わう
東海農政局経営・事業支援部長様から「日本の食文化」についてお話をお伺いした先輩が、自分たちの出身地の郷土料理について話しているうちに、「みんなの故郷の郷土料理を食べてみたい」と2022年11月にはじめました。
東海農政局の皆様にも、早朝から郷土料理の調理にまで、ご協力いただき、2時間で9品の料理を完成することができました!
郷土料理を祖父母や両親から学び再現
郷土料理を作ろうと皆で計画したのはいいけれど、実際に自分で作ったことがない。他のメンバーも、食べたことはあるけど、やはりだれも自分で作ったことがない・・・。そこで、今回のイベントに向け、それぞれの地元に帰って、祖父母や両親に郷土料理を教えてもらい、郷土料理イベントで紹介することにしました。みんなの家庭に受け継がれてきた郷土料理です。
郷土料理を通じて友人の故郷を知る
登場した郷土料理は、「どて煮(愛知県)」「あぶらげずし(愛知県)「みそぎだんご(岐阜県)」「朴葉味噌(岐阜県)」「いかめんち(青森県)」「きりたんぽ鍋(秋田県)」「ないしょもち(三重県)」「赤こんにゃく煮(滋賀県)」「姫竹汁(新潟県)」の5県9品です。郷土料理の由来や歴史について地元の言葉で紹介しました。津軽弁は初めて聞いたのですが、地元の言葉で聞くとより郷土への思いが伝わりますね。
日本の「食文化」をめぐる情勢について学ぶ
『日本の「食文化」をめぐる情勢について』農林水産省東海農政局経営・事業支援部長 石橋 大彦 先生にお話をお伺いしました。和食がユネスコ無形文化遺産に登録されてから10年。和食の特徴は、多彩な食材、多様な調理法と、一汁三菜を基本に主食とともに小鉢を用いた副菜も多く健康食として世界に注目され、海外における日本食レストランは約3倍(2013年比)にも増えているそうです。一方で、日本国内においては社会構造の変化やライフスタイルの変化によって、家庭における食文化の継承が一層難しくなっているとか。農林水産省でも和食のユネスコ無形文化遺産登録以降、保護・継承に向けた様々な取り組みを行っているのだそうです。2023年からは訪日外国人対応による輸出促進連携支援事業に力を入れ、和食文化の国内外への情報発信も積極的に行われていることなどを知りました。
私たちの感想です
「日本の食文化について改めて考えることができました。日本型食生活の推進は、環境負荷低減や栄養改善という意味において大切だと思い、自分たちも郷土料理を使った商品開発にも取組んできましたが、日本の人口が減少する中で日本の農業者や食品関連産業を守るためにも、海外の方に和食や郷土料理の魅力や健康的価値を伝えていくことも重要なのだと知りました。」
「日本食パターンで食事をしている人のコホート研究で、日本食スコアの高いグループは、低いグループに比べ、全死亡のリスクが14%も低くなることを知り、興味を持ちました。」
「海外でも日本食レストランが増加していることを知り、独特な発酵食品を使う日本食が多くの国で受け入れられていることに驚きました。そのうちジャパンタウンが世界中にできれば、もっと日本の食文化が普及すると思いました。」
今回作った郷土料理5県9品
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