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スパークリングワインの仕込み

7月28日。ぶどう畑では実が少しずつふくらみを増しています。
十勝まきばの家ワイナリーでは2023年以降に発売予定のシャンパーニュ製法によるスパークリングワインの仕込みが行われていました。

原料となるのは製法の異なるキュヴェと呼ばれる2021年産のワインで、今回はマロラクティック発酵を終えたキュヴェを合わせて香味を調整。ワインは繰り返し濾過されて磨かれ、正確に計算された糖分と酒母(しゅぼ)と呼ばれる酵母を加え、撹拌しながら瓶に詰めます。瓶の中では2回目の発酵が始まり、やがて酵母が分解する熟成が始まります。

3人体制となり作業もよりスムーズに

ワイナリーは中林さん、内藤さんに加え、今年入社した新人の金澤さんも加わり3人体制となりました。酒母を加えたワインをしっかりと撹拌し、中林さんが色合いと香りを確認します。これをポンプで充填機に汲み上げ、瓶に詰めて栓をして保管庫へ。

香りをしっかりと確認する中林さん

酵母は加えられた糖分を発酵することで炭酸ガスを生み瓶内に閉じ込めます 。熟成は 約15ヶ月かけて行うのが伝統的なシャンペン製法 。中林さんが池田町ブドウ・ブドウ酒研究所時代の1978年 から試験を始め 、1985年に発売の 先駆けとなったスパークリングワインの造り方です。
瓶内で、清見種由来のロゼ色が「山ウズラの目」の色のワインにゆっくりと変化するのも楽しみのひとつ。この後しばらく熟成させて底に溜まった滓(酵母を取り除く特別な作業)は来年に行い、クリスマス前の発売を予定しています。

この日瓶詰めしたスパークリングワインはフルボトル160本、ハーフボトル 75本とごくわずか 。少ない本数ですが、十勝まきばの家ワイナリーで伝統的製法による本格スパークリングワインづくりがようやく歩み始めました 。

来年の発売が楽しみです


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