
映画「シャッター・アイランド」を見た感想(レオナルド・ディカプリオ主演)
久しぶりにレオナルド・ディカプリオを見ましたので、感想を述べていきたいと思います。
私の中で好きな映画トップ3は、フォレスト・ガンプ、インセプション、シャッター・アイランドの3本です。
インセプションとシャッター・アイランドは両方レオナルド・ディカプリオ主演なので、意外とディカプリオが好きみたいです。
彼については全く詳しくないですが、そういえばタイタニックも結構好きなので、ディカプリオに惹かれる傾向があるのかもしれません。
なお、今回も英語のリスニングのために見ただけです。
ここからはネタバレが含まれるのでご注意ください。
シャッター・アイランドというのは、精神を病んだ犯罪者だけを収容し、四方八方を海に囲まれている島(閉ざされた島)という意味です。
この映画の舞台そのものです。
すべて島の中(最初だけ島に行くフェリーの上)で完結する物語です。
ある日、このシャッター・アイランドで、女性が一人失踪しました。
その事件の捜査のために、連邦保安官テディ(レオナルド・ディカプリオ)とその相棒(テディとは初対面)が島に行くところから話が始まります。
二人は島内で様々な聞き取り調査を行って失踪した女性の行方を探すわけですが、話があっちこっち飛んで、視聴者側としても意味不明なシーンが結構出てきます。
それゆえに、初見では混乱必至の映画です。
どこからどこまでがテディ(ディカプリオ)の夢の話で、どこからが現実の話なのかを明確に分けて見ていかないといけません。
しかし、監督の粋な計らいによって、これがよくわからなくなります。
そして、視聴者をそこに集中させるのが実は目的だったのかもしれないと後々気づきます。
私がこの映画を初めてみたのは14年くらい前だったと思います。
それから合計で10回くらいは見ていると思いますが、改めて数年ぶりくらいに見てみることにしました。
もう何度も見ているので、俯瞰した視点で見ることができますが、それでも未だに深い作品だなと感じます。
実は私は、今まで精神を病んでしまった人たちを何度も見てきました。
妄想と現実が混濁して、何が妄想で何が現実なのか全くわからなくなっている状態の人たちも含めてです。
中には第三者に成り切って生きている人もいました。
この映画では、そういう人たちの描写が極めて上手に描かれていると思います。
たしかにこういう感じだなという納得感があるので、入り込んで見ることができます。
そのうえで、最後のディカプリオのセリフが考えさせられます。
Which would be worse, to live as a monster or to die as a good man?
どう訳すかも一つの論点なので、私の解釈で翻訳させていただくと、以下の意味になります。
「気が狂ったモンスターとして生き続けるのと、善人として死ぬのとでは、どちらがより悪い人生だと思う?」
物語をすべて見終わった後にもう一度このセリフの意味を考えてみてください。
複数のパターンでの解釈が可能で、それぞれに深い意味が隠れています。