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味噌汁の、おいしい季節になりました


旅先では、名物の菓子のほかに
その土地でつくられた調味料を買うことが
たのしみのひとつです。

土産物の菓子は、
夫婦ふたりの我が家では余ってしまうため
人様にお配りするものとし、
その代わり自宅用には
料理を楽しくする調味料を買うのがよい、と
思うようになりました。

それに、旅先で道の駅などに立ち寄ると
近所のスーパーにはない調味料が顔を並べていて
つい、好奇心をそそられます。

調味料といっても
ポン酢、ドレッシング、塩、
出汁、醤油などがありますけれど
私が気になるのは、とりわけ
お味噌です。

というのも、我が家の朝ごはんは、毎日
季節の野菜を使ったお味噌汁に、ごはん。
ですから、
変わりダネの調味料よりも、お味噌の方が
「必ず使う」安心感があって
手に取りやすいのです。


選ぶのは大抵
400g~500gくらいの、少なめにします。
これは、色々なつくり手のお味噌を
少しずつ味わいたい、という
私のよくばりな性格の表れです。

しかし、困ったことに
ちょっと遠出する度にお味噌を買っていますと
どうしても数が増えて、
冷蔵庫に溜まってきてしまいます。
以前は
冷蔵庫の隅に追いやられたお味噌を
忘れたころに発見する、ということもありました。
どうしたものかと思っていたところ、
たどり着いたのが
大きいタッパーひとつに
数種類のお味噌を入れて
保存する方法です。

タッパーは、国語辞典みたいに大きいものが
いいですね。
ひと種類を左側に詰めたら、真ん中にひとつ、右にもひとつという具合で
タッパーの中に、茶色だけのイタリア国旗を
つくります。
そうやって使ってゆき、減ったところにまた
新たなお味噌を入れて、、。
こうすれば冷蔵庫の隅に
お味噌がひとりで
置き去りになることはありません。


いやいや、そんなことをしたら、
せっかくのお味噌が混ざってしまう、と
お思いになるでしょうか。

でも、私にとっては、そこがいいんです。
お味噌の「自分ブレンド」、
いわゆる、お手製合わせ味噌が
手軽に出来るところが
この保存方法のなによりの利点だと思っています。

実家にいた頃は、
同じメーカーの同じ商品しか使っておらず、
知らなかったのですが
お味噌はいつくか混ぜ合わせると
風味が、ぐっと豊かになります。美味しいです。

味噌汁の具やその日の気候、
はたまた自身の体調に合わせて、配分を変え
自由に味をつくっています。

それに、ひとつだけでは
塩辛くてどうにも、、というお味噌があっても
他のお味噌と調合することで
尖った味がやわらいで食べやすくなり、
深みのある味わいが生まれたりするのですから、一石二鳥です。



もう、外を吹く風はツンと冷たく、
木々も、星も、冬の装いをしていますね。
根菜たちが旬を迎え、
八百屋にはまるまる太った野菜が並んで
お味噌汁は、
いっそうおいしい季節になってきました。


明日の朝は、
大根と厚揚げとねぎを具にして
米味噌を多めに入れたお味噌汁にしようか、
そんなことを考えているところです。

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ち あ き
これからもあたたかい記事をお届けします🕊🤍🌿