【読書ノート】賢者の書 ~企業理念について考えてみた
読んだ本の気になる部分を書き留めていきます。
今回採り上げる本は、『賢者の書』著.喜多川泰です。
本を手に取った切っ掛け
通勤時間で、Audibleを聞いています。
Audibleで聞くコンテンツを探している中、オーディオブックカフェの放送を聞いていておススメされていた本がこの本だったため、まずはAudibleで2回聞いた後、手元にも本を持っておきたいと考え、この本を購入しました。
オーディオブックカフェ様、貴重な機会を頂き有難うございました。
購入済の本をAudibleで聞き返すことはありましたが、
Audibleで聞いてから、本の購入に至ったのは、この本が初めてです。
書き留めたところ① 賢者の教え
登場人物は、
ドイツ人のアレックス、
南アジア系の少年、サイード
その他、国籍不明な賢者たち。
情景描写も最小限に留められ、
リアルな描写を除くことで、
普遍的な言葉「賢者の教え」が色濃く浮き出してくる小説でした。
また、「賢者の教え」の順番についても、
重要なメッセージが込められているように感じます。
私の勝手な妄想ですが、
「9」という数字が
野球の打順を想起させ、
1番(行動)で出塁し、
2(可能性),3番(自尊心他尊心)でチャンスを作り
4(目標),5番(今)で、ランナーを返し、
6(投資),7(幸福),8番(言葉)で更なるチャンスを広げ
9番(感謝/与える/誕生)で、1番(次の行動)に繋げる。
という成功という得点を積上げる
途切れない打線をイメージしました。
具体的な色がない分、
読む人によって、
様々なものが投影できる素敵な本です。
書き留めたところ② 投資
今この瞬間を意識し、
時間を経験(行動)に投資していく。
一連の経験が連なり、
大きな絵、夢(在り方)に繋がっていく。
夢が他者の幸福にするとき、
感動的な生き方ができる。
このような流れの中で、
「投資」が最も心に残る教えでした。
読後メモ~企業理念の作り方
この本を読んでいて、
企業理念の作り方について、
頭に浮かびました。
企業理念とは、会社が存在する目的で、
目的とは、目標を方向づけるものです。
目的があるからこそ、
日々の意思決定に迷いがなくなります。
この本にある
「賢者の教え」
は、人として大切なことです。
第四の教え
「目標」=「どうなりたいか?」
は、「目標」というよりも、
「目的」という表現の方が近いように感じました。
4番目の教えを中心に、
前後を教えを見ていくと、
「行動」を紡いで「可能性」を描き、
その先に描いた
「どうなりたいか?」という目的を
「言葉」に込めて、
「他者に目を向けて」
「目的」と地続きの「今」この瞬間
「行動」を繰り返していく。
となります。
このように読んでいくと、ジョブスのスピーチの内容と重なって聞こえます。
折に触れて、読み返したい、
興味深い本です。