【東北情報】宮城県大崎市「富士屋 古川本店」ワンタン麺の塩味は昭和のかほり
タンタン♪ワンタンワンタン♪タンタタン♪ワンタンワンタン♪(にしたんクリニックのひろみ郷CMメロディで登場)ワンタン麺食べにGO!…。…。ふと我に返り、そっと頬を赤らめる夜。ときめき☆トゥナイト長谷川誠です。
はい。ワンタン麺について書きたくて、にしたんクリニックのCMを知らない人にしてみたら「嗚呼、ついに、このおじさんはアレな感じになってしまったのだな」という残念な感じに書き出してみたわけです。
最近、妻の産院がある宮城県大崎市古川への訪問機会が多く、初めて食べたんです。「富士屋 古川本店」さん。昔ながらのラーメン屋さんです。
ちなみに”古川本店”とありますが、仙台市内に分店もあります。
”ふじや”は”ふじや”でも、仙台市内の近隣ですと「藤や」さんという団子屋さん(団子屋さんと言いながらも、メインは中華そば・カレー・一年中食べられる冷やし中華・かつ丼が有名なお店)に足繁く通っていたこともあり、ラーメン富士屋さんは食べたことがなかったんです。
「藤や」さんも、それはそれは”おもウマい店”(50円刻みで盛りを増し続けられる)なんですが、また別の機会に書くとして…。
「富士屋 古川本店」さんです。大崎市民の皆さんに昔から愛されている”ワンタン麺”。
ここで、ん?と思い、自分のnoteを見返してみました。麺については”昔懐かし中華そば”系しか書いてない…。どれだけ好きなんだよ中華そば。いや、他にも色々食べてるんですよ。ドニンニクマシマシのG系(二郎系)や味噌ラーメンも。
でも、やっぱり、いつでも「食べたい!」と思うのは、昔ながらの中華そばなんですよねぇ。中華そばキングダム山形県出身っていうこともあるんだと思いますが…。G系は食べるのに体調との相談がいりますし、味噌はどちらかと言うと寒い時期に食べたいですし。
んで、並んでまで食べたわけなんです。富士屋さんのワンタン麺。
東北県民お馴染みの若干醤油強めのスープ。ご当地ローカル番組で紹介されていましたが、現店主になられてから、それでも塩味が薄くなったとのこと。
さらにスープだけでなくチャーシュー、ワンタンの餡にも、まさにいい”塩梅”の塩味が効いています。煮卵ではなく、ゆで卵。茶色強めのメンマ(塩漬けタイプ?)。可愛らしいバカボンナルト。
そしてワンタンの皮。
山形県で有名なワンタン麺、山形県庄内地方の「~月」系(店名に”月”がつく中華そば暖簾分け店、満月・三日月・半月・チョン月など)や寒河江市の「福家そばや」のワンタンは、まさに雲を呑むと書いて”雲吞”。ドゥルッドゥルの食感でデロデロデローンと飲み込めるタイプなんですが、こちら富士屋さんのワンタンの皮はプリプリと、その存在を主張するタイプです。
混み合う狭い店内でズルズルと麺をすすり、ハフハフとワンタンを喰らう。しみじみと懐かし美味しい。初めて食べたのに、昔ラーメンを食べた”あの日あの時”が色々とフラッシュバックしてきます。
あっという間に食べきってしまいそうになり、一緒に食べている妻の満腹具合をうかがい「もっと食べたいから、多めに残してくれないかしら」と思う。→結果、ワンタンとチャーシューと麺少々をいただくことに成功する(笑)
老若男女問わず、地元の皆さんに昔から愛され続けているのが納得できる味でした。古川に帰省したら、まず富士屋のワンタン麺を食べに来るという人が少なくないのも頷けます。
ところで、東北の昔ながらの中華そば。塩味が強い、中には塩っ辛いと感じる方もいらっしゃるようなんです。これ、個人の嗜好と言えばそうなんですが、ちゃんとアレなんですよ。理由があるんです。まさにご当地独自の理由が。
北海道のラーメンがスープ表面にわざとラード等で油膜を張るのは、寒い地域ですからラーメンを冷ましたくないため。いつまでも熱々で食べられる工夫です。
そして東北。
そう。塩蔵した食料類を食べることが多い文化圏である東北。お漬物も塩味が強いですし、何にでも醤油かけて食べる人が多いです(私も)そんな塩文化圏のラーメンはやっぱり塩味が強いんです。
いや、だから塩味肯定、塩味至上主義ってわけではないんですが…。健康面を考えても、塩味は適度が良いに越したことはないんですが…。ただ、東北のおじさんは塩味が思い出と直結しているのかもしれないな、と(笑)
そんなことを思い至った富士屋さんのワンタン麺でした。美味しゅうございました。ごちそうさまでした。合掌。
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