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自分を大事にする前に、自分を知ること

 機能不全家庭で育って、その影響で生きづらい。どうしたらいいのか、と思って調べると、大抵「自分を大事にしましょう」と出てくる。

 はて、自分を大事にするとはなんだろう?機能不全家庭に育ったということは、誰かに大事にされた経験がほとんどないということ。だから自分を大事にする方法が分からない。

 例えば、少し前Twitterで話題になったお風呂。わたしも入りたくなくて風呂キャンセルをやる。そうすると自分を責める気持ちが出てくる。お風呂にちゃんと入ることが自分を大事にすることじゃない?それができてないわたしは。実際、お風呂に入らないと不潔で不快な感じがする。だから入った方がいいと、頭では思う。でもだるい。動けない。
 他にも食事。食べたいものがわからない。栄養のあるもの、探しても見つからない、あっても高い。もうどうでもいいか。てきとうなカップ麺を買う。そんな自分がやっぱり嫌になる。

 自分のこと、大事にできないな。やり方もわからない。やる元気もない。

 そう思って今日も過ごしていた。ご飯を買いに行こうと思っても面倒だし、動きたくないし、外に出たら疲れそう。デリバリー頼んじゃおう。でもジャンクなものしかない。これって自分を大事にしてない?でも、疲れた体に鞭打って買い物に出掛けて栄養価がありそうなものと考えるのも、自分を疲れさせてる?
 そこで思ったのは、どっちが正解になるかは状況によるということ。例えば、わたしは次の日外せない予定があって、そのためにここ数日調整している。だから極力疲れたくない。着替えて買い物に、という労力と、デリバリーにした時にかかる余計な出費とか栄養バランスの崩れた食事とかのデメリットを天秤にかけてデリバリーを頼んだ。わたしはジャンクな食べ物で体を壊すとか不調になるという体質ではない。少なくとも短期的にはメリットが上回るので、こちらを選んだ。
 一方でお風呂。お風呂はなぜかとても体力を使う。だから次の日に疲れないためにキャンセルするという選択肢もある。けれど、明日は気圧の変化のマークが出ている。こういうときは、湯船に浸かった方がダメージが少ないという経験則がある。たぶん水分が循環するからだろう。だから疲れると分かっていてもお風呂に頑張って入る。お湯の温度はあまり高くせず、長風呂もしない。髪の毛は座ってゆっくり乾かす。

 こんな感じで、何を選ぶのが自分を大事にすることなのか、を考えた時に、まず自分を知らなくてはならないと思った。もしわたしがジャンクフードを食べて心身の不調が出る体質だったら、無理してでも買い物に出かけた方が自分のためだ。もしお風呂をスキップした方が明日楽になるならそっちの方がいい。それは個人によって違うし、次の日の予定とか、これまでの疲れ具合とかにもよる。だからまずは自分がいまどんな状態で、何をしたらこうなって、何をしなければどうなる、ということを知っておく必要がある。

 自分を大事にする、の中に含まれるかもしれないけれど、その前に自分を知る作業がある。
 自分は何をどのくらいしたら疲れるのか。
 どんなものを食べたら元気になるのか。その逆。
 お金をかけたいと思えるものはなにか。
 そういう体質に関するものとか、
 やらないといけないけどやりたくないことの理由。
 あの人怖いな、と思う理由。
 そういう感情に関すること。
 それらを理解して初めて、対策という、自分を大事にする行動ができると思った。

 お風呂とか歯磨きとか、世間一般からしたらした方がいいに決まっている。でもその基準でできなかった自分を責めると余計に落ち込んだりする。でも、じゃあキャンセルで、としたときに自分に与える悪影響、それは不快感とかのすぐに現れるものもあれば虫歯とか長期的なものもあるけれど、そういうものを考えると安易にキャンセルもできない。そこを天秤にかけること、世間の常識を自分用に作り変えることが、自分を大事にする一歩目じゃないかと思った。

 だからまずは自分のことを知る。最近は睡眠がどうもうまくいかないので、まずは理由を探したいと思う。

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