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外の物音が気になる。アパートの廊下を人が歩いていると、何もしていないはずなのに怖い。無意…
「心配しています」「大丈夫?」それらの言葉が怖い。ああ、怒られるな、と思うから。ああ、わ…
小学生の頃、忘れ物をするとお母さんが届けてくれる子がいた。それもひとりとかではない。甘…
たぶん「逃げ恥」が流行った頃から、誰かに植え付けられた思い込みが「呪い」と呼ばれるよう…
社会的なにんげんの活動を休止しているのだけれど、それでもなぜかものすごく疲れている感じ…
どうなったら「大人」なんだろう?18歳になったら?二十歳になったら?自立して働いたら?結…
振り返ると、親にされた今までのことをひとつひとつエピソードとして書き出してみても、何か小さなことのように思える。今も覚えているくらい辛い仕打ちだったはずなのに。 たぶんそれは、あの時感じていた空気から切り離されているからだろう。何を感じて生きていたのか、当時と同じように感じることはもうできない。 日々怒鳴られるかもしれないと怯えていた。そこに、なにか「頼みごと」をされても、それはわたしにとって強制だ。ちょっとした家事の手伝いだって、断れない状況でそうされたらストレス
No.1で自身が幼少期の体験が症状となり、複雑性PTSDのような状態となっているだろうと考察し…
「自分の気持ちをいちばんにね」 そうカウンセラーさんに言われた。だから頷いた。そのと…
周りのにんげんたちは結婚とか子どもを持つとかそんな話をする。さもそれが当然で、幸せだと…
友達に病気のことを話した。おうちのことも。偏見を持たれることも馬鹿にされることも遠巻き…
調子がいいときと悪いときが少しずつ分かるようになってきた。 「病気になんてなりたくな…
僕はひとを信じようとしている。ちいさな安心をひとつずつ集めて。 そうしているうちに、案外ひとって優しいのだと気がついた。誰も怒鳴らない。ため息もつかない。ものに当たらない。ドアを強く閉めたり壁を殴ったりどついたりしてこない。それどころか心配され、助けてくれ、僕のことを応援してくれる。 世界がそんな場所だなんて知らなかった。暖かくて春の日みたいな優しい場所が、こんなに近くにあるなんて知らなかった。 でももちろん、そんな場所ばかりではない。それは僕がよく知っているこ