ギターヒーローはそこに存在していた。
春が近づいていますね。
どうもこんにちは。行動力に定評のあるとーふです。
以前の記事でも紹介した通り、最近の私はギターの再開を試みて日々練習をしています。
以前の記事は
こちらとか
こちらから
見てみてくださいね。
冒頭の挨拶にも書いた通り私は行動力に定評があるみたいです。
自分でもそうだとは思います。そんな私の行動力がまたしても形になってしまいました。
私が何をしたかと言いますと、先日、アジカンを一目見ようと、ライブへ足を運びました。
ちなみにアジカンを本格的に聴き始めたのは先月か先々月頃の話です。(それまでは数曲聴くくらいでした)
前置きはここまでにして、今回はそのライブの話をしていこうと思います。
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日も伸びてきて、ダウンやコートを着なくても外に出られるようになったそんなある日、私はZepp yokohamaにいた。
バンド4組の対バンを見るためである。
上記の記事にもある通り、私はぼっちざろっくというアニメを経由して見事にアジカン沼にハマってしまった。それ以来アジカンの歌を高頻度で聴くようになった。(BLEACHやNARUTOやハガレンのオープニングを担当していたそうだが私はそのアニメをリアルタイムで見ていなかった)
次第に私はこう思うようになった。CD音源だけでもすごくかっこいいけれど生で聴いたらもっとかっこいいのではないか、と。
そんな中、あるライブの情報を目にした。それが今回参戦した対バン形式のライブである。参加メンバーにはアジカンの名前があった。アジカンの他には「BREIMEN」「鋭児」「PEOPLE1」というバンドの出演が決まっていた。ちなみに全組ともワンマン参戦経験はない。
鋭児という方以外はアーティスト名は耳にしたことがあった。おそらくだが、チェーンソーマンのエンディング曲を担当していたり、バズリズムのネクストブレイクアーティストランキングで取り上げられていたりしたからであろう。話題になっているとはいえ曲を聴いたことがなかったので事前にYouTubeやサブスクで聴いてみてから参戦することにした。
どのバンドも個性があり、総じてかっこよかった。たとえばバンドセットの配置ひとつでも個性が出ていて面白かった。ドラムをステージ奥ではなく上手や下手に置くバンドも多かった事に驚いた。
そして、やはり対バンというだけあって、様々なバンドの音楽に身体を預けて楽しめることができた。
改めて意識してみると、どのバンドを聴いていてもベースの音がはっきりと聞こえてくる。ベースは音源だとそこまで聞こえなくてもライブ会場へ行くとはっきり聞こえるよとは耳にしたことがある。それを実際に体感したところで、ベースの持つ威力の凄さを痛感した。
その勢いもあるのだが、実は以前からベース演奏にも興味が湧いてきている。あの対バンでベースの音を聴いていたのはそれも大きな理由なのかもしれない。ベースのしっかりとした低音や会場をひとつにさせるリズムを創り出すところに魅力を感じている。あとシンプルに単音で弾くことも出来るのも魅力的だ。ベースはブンブン鳴っていてほしい。私はギターだけではなくいずれかはベースにも着手したい。(現段階での大きな夢のひとつは「弾いてみた」をすること。そこでギターとベースのパートを弾いてみたという動画も作ってみたいのだ)
その点で驚いたのはBREIMENのボーカルだ。
彼はベースを弾きながら歌っている。
ベース兼ボーカルは様々なバンドに存在している。例を挙げるなら04 Limited SazabysのGENさん、WANIMAのKENTAさん、ハイスタの難波さんなどだろうか。とはいえ、ベースを弾きながら歌うという行為はギター兼ボーカルよりも難易度の高いことなのではないだろうか。ギターはコードを弾きながら歌うのが一般的だが、ベースに至っては楽曲の中のリズムを作る中心でもあるような、そんな感じがする。加えてメロディーラインとリズムはそれぞれ確立している事が多いため、リズムが混ざらないように分けて歌うことが重要とされるのであろう。日本や世界のバンドでベースボーカルをしている方全員を器用だと思い尊敬している。私がもしベースを始めたら1度は挑戦してみたいと思っているジャンルだ。改めて、全ベースボーカルの方は本気で尊敬する。
また、BREIMENの演奏は文字通り「音」を「楽」しんでいるような感覚がした。というのも、SE(登場曲)が鳴ってステージに立ったあと、その音に合わせて楽器を鳴らし始めた。ギターやベースなどが一音ずつ増えていきセッションが始まっていた。この日の対バンでSEをアレンジしてセッションしていたのは唯一BREIMENだけだった。(鋭児は途中から見始めたのでどう登場したか分からない)
PEOPLE1ではベースを弾き、ボーカルも担当する方もいた。しかし彼は楽曲によってボーカルに専念したりベースに専念していた。彼が歌う間はサポートメンバーがベースを担当していたり、彼が演奏する間はもう1人のボーカル(兼ギター)が歌っていたりしていた。担当楽器もありつつ、ボーカルを担当する時は楽器と兼業せずに分担させる方法も斬新で面白かった。
音楽の自由さを感じた瞬間のひとつでもある。形に正解も間違いもないんだろうなぁ、と。
アジカンは対バンの大トリだった。
何度も聴いたアジカンの歌が、MV等で見たアジカンのメンバーが、目の前に現れる。
初めて観るバンドはこのドキドキ感を味わうことが多い。
sumikaのライブへ初めて足を運んだ時もそうだった。そんなことを思い出し急に懐かしくなった。
実際、よく聴いていた歌を歌って演奏している人達が目の前に現れるものだから、興奮しないわけが無い。生で観たアジカンは、それはもうとてもかっこよかった。
4人の音がひとつに、あの空間にしっかりと鳴っていた。それだけでもかっこいいのに、ギターもベースもドラムもかっこいいフレーズを放つものだからどんどん心が鷲掴みにされて引っ張られる。
一曲目がブルートレインだったから、ドラムの伊地知さんが刻んでいるリズムが私のボルテージを上げてくれた。あの曲の間奏のリズムが大好きなのだ。
私が特に心を鷲掴みにされたのは喜多さんのギターソロだ。
アジカンはこの日、最新曲である「宿縁」や、ぼっちざろっくの影響で脚光を浴びている「転がる岩、君に朝が降る」を披露した。2曲ともギターのリフからイントロがスタートする。私はこのイントロを聞いた瞬間、すぐに喜多さんのいる方へと顔を向けた。
レスポールの太くてしっかりとした音でギターソロ?リフ?をかき鳴らすものだから、心が痺れてしまう。喜多さんの奏でる音が、あの日聞いたギターの音の中で1番ダントツでかっこよかった。私はレスポールの音色が好きなのだと改めて実感した。(喜多さんの奏でる音も然り)
なぜかしばらく涙が止まらなかった。宿縁を聴いた時にも涙が出そうだったが、転がる岩を聴いた時に涙腺が崩壊した。ギターの音がすごく厚くてしかも熱くてしっかりと重くてとにかく最高だった。最高の2文字で片付けるのもアレなのだが……。
ただ喜多さんにも限らず、バンドメンバー全員あそこまでたどり着くのにきっと様々な苦労があったのだろうなとなんとなくそう感じた。自分好みの音色を見つけるためにより自分好みエフェクターを選ぶなど試行錯誤したり、バンドメンバー同士での音のバランスや機材の変更などの話し合いがあったかもしれない。私の年齢かそれより少し長いくらいの年月をかけてバンドを続けているだろうからきっと試行錯誤する過程があったのではないかと勝手にそんなことを考えていた。
とまぁそんな感じで私はあの日以来喜多さんに心を掴まれている。この感覚はsumikaのライブへ初参戦した時にも似たようなものを持って帰ってきた気がする。ギターボーカルの片岡さんやリードギターの黒田さんのギターの音がとてもかっこよくてあのくらい弾きこなせたら気持ちがいいだろうなと憧れた。(ああ、黒田さんのギタリスト姿をもう一度この目で見てみたかった) 対バンから帰ってきてからしばらく胸がたかぶっている。この感覚はsumikaを初めて観たときに似ている。ちょうどあの頃はギターを購入して練習し始めた時期だったことを思い出した(その後しばらく弾いていなかったので最近もう一度練習し始めた)。
ギターの生音はかっこいい。そして奇しくも黒田さんも喜多さんもレスポールの使い手である。やはり太くしっかりとしたサウンドに惹かれてしまうのだろうか。
レスポールは無条件でギタリストのかっこよさを増幅してくれるような気がする。私はレスポールが好きだし、レスポールを弾きこなしているギタリストも大好きだ。
いつか私もレスポールを手にしたいのだが、レスポールを弾きこなせるくらいに腕を上達させたいものだ。
太めの重い音を身体が欲している。そしてそれをかき鳴らすギタリストには無条件で最大級の好きを送りたい。
話を戻して、私はあの対バンを見に行って充実感に満ち溢れている。
改めて“バンド”の良さを実感したこと、バンドの中でベースの低音に心惹かれたこと、ずっと生で見て聴きたかったバンドに会えたこと、その中でもリードギターがめちゃくちゃにかっこよかったこと……ライブの楽しさが全部詰まっていたような気がする。
あの対バンを観たことで私のギター練習に対するモチベーションが上がったので、最近はまた様々な曲を練習し始めた。
私のギターを始めて達成してみたい目標はたくさんあるのだが、プロのギタリスト並に気持ちよく弾けるようになりたいということも追加された。