犬のわたし

私の家族
人間4人と犬1匹

最近 犬はトリミングに行った
仕事でついて行けず
帰宅したら綺麗にふわふわになった犬が居た

今日 家を出る前
お留守番よろしくね、いい子でいるんだよ
と いつものように伝えて
そっとお腹を撫でた

カットしたばかりのお腹は皮膚が薄くて生暖かかった
分かってはいた
今までもずっと思ってはいたけれど
この犬は生きいてる
この小さな体の中に 体毛の奥にたくさんの臓器があって
それが毎日ずっと動いていて 血が通っている
ご飯を食べて排泄をして 寝て起きて 体を動かす
この子は生きているんだ
妙に 強く強くそれを感じ取った

いい子じゃなくてもいいよ
好きなように1日を過ごしてね
そう言い換えた

この犬はなりたくて"ペット"になったわけじゃない
誰かの飼い犬になんてなりたくなかったのかもしれない
親や兄弟と離れたくなかったかもしれないし
今この家でお留守番をすることも
人間4人と生きていくことも
家の周りでお散歩することも ご飯も ベッドも おもちゃも よしよしの仕方も 本当は好きじゃないかもしれない

この犬は自分の意思で環境を決めていない
人間による生き方しかできない
好きなように なんて そう思いたいだけなのかもしれないね
エゴだよね

でもペットショップで売られていた 小さな君に
たくさんの愛と駆け回れる広い公園 暖かい空間を見せたかった
一緒に感じたかった

決してこの子のためと思わないように
この子のおかげなのだから
この子が私たちに与えてくれている 
私たちはいただいている側なんだよ 

支えられている その小さな体に
無性の愛と優しさを持ち合わせて
寄り添うことの力を教えてくれた
笑ったり怒ったり忙しいその姿から
素直に生きることを教えてくれた

人生を捧げるよ
一緒に生きていこう

帰ったら優しく優しく撫でてあげたい
そっと
手を添えて祈るように
愛していきたいな

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