詩|ビーチパラソル
昼さがりの 午後の海風は
わたしの部屋の
午前のよどみをさらって
ビーチパラソルが風で飛んでゆく
わたしは追いかけない
これでいい、と思う時がある
これで、いい
時間の流れは いつも弱くて
人の心を傷つけないほどの風なのに
大きく心を揺らして
ビーチパラソルがころがる
ああ、かれも、と思う
(詩誌『everclear』第4号 収録)
昼さがりの 午後の海風は
わたしの部屋の
午前のよどみをさらって
ビーチパラソルが風で飛んでゆく
わたしは追いかけない
これでいい、と思う時がある
これで、いい
時間の流れは いつも弱くて
人の心を傷つけないほどの風なのに
大きく心を揺らして
ビーチパラソルがころがる
ああ、かれも、と思う
(詩誌『everclear』第4号 収録)