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双極性障害 / 闘病記録【2024年総まとめ】

こんにちは。
双極性Ⅱ型障害と診断されてから7年が経ちました。
記録をつけること自体が症状改善と予防になるのでリズム表の記録を続けています。

ここ数年の私の病状ですが、ときおり大きな波はありますが数ヶ月続くことはない(躁/鬱エピソード期間はない)ため、自分では寛解期だと思っています。

私が使っている睡眠覚醒リズム表(以下、リズム表)は、日本うつ病学会のものをアレンジしたものです。
【リズム表の読み方】
 ・中央の水色のグラフが「気分の波」
 ・1番上の行が1日、1番下の行が31日
 ・気分の波グラフは、左側がうつ、右側が躁
混合状態はうつ側に書いています。気分の波に黄色マーカーを引いたところは『特に波がヤバかったとき』を示しています。

▽前年の記録


それでは2024年、よろしくお願いいたします。


1月

新年は体調不良で始まりました。
年末に息子がかかっていたアデノウイルスをもらってしまったんですが、喉の痛み、咳、つらかったなぁ。もう二度とアデノには罹りたくないです。

新しい職場に就職して2ヶ月目。獣医療の仕事で、専門的な知識と、物品の種類・置き場を把握しなければならず、それはもう果てしなく感じ、圧倒されていました。
仕事に就きたての頃「半年経ってそれなりになってくれたらいいよ」と言われていたのに、2ヶ月目にして「早く覚えてください」と怒られ…。

ドラえもんの名言「いちばんよくないのは、自分なんかダメだと思いこむことだよ」の画像を仕事の写真アルバムに入れてました😂

これまでいくつも仕事をしてきましたが、新しい仕事をする度に学んできたのが、

新しい仕事は慣れるまで地獄

ということ。その地獄の期間を耐えれば、あとは大丈夫になったりする……と信じて耐えていました。

そんな1月のリズム表を見ると、黄色マーカーを引いた11日頃に落ちていますが、これはシンプルに病み上がりの出勤による(体のつらさで)鬱でした。
しかも週の後半、木曜金曜なのでね、仕方ないのです…。私は特に木曜日が鬼門みたいで…。

月半ばからの薬の飲み忘れ(赤で丸したところ)が多いことが目に付きます。イライラしている日も多かったようです。余裕なく過ごしていたのでしょう。

雪がたくさん降った後。きれいだ…



2月

2月は気分の波、穏やかですね。
中旬にまた風邪ひいてますが、『体のどこかしらが少しだけ悪いと、無理しないから逆にメンタルは安定する現象』かもしれません。
疲れている日が多かったようです。

4歳の息子が描いた、おばけ。癒される☺️

また、前の年に卵巣嚢腫が破裂したことがあったのですが(2023年の記録を参照)、経過観察で受診したときに卵巣に袋状のものがあると指摘されMRIを撮りました。また手術になったとしても、たとえ悪性の所見があったとしても、もう2回も手術を経験してきたので気持ちは一つ。「何回だって取るだけ」。
答えが定まっていたからメンタルにはあまり影響なかったのかな、と思っています。

初、厄除けに帯広神社へ。節分の時期だったので授与品にこの升が入っていました(大豆入り)。めちゃ可愛い…!豆大好き我が家。おかわりは北海道らしく落花生を入れてみました。



3月

仕事の人間関係のストレスが重かったです。
右側の「出来事」欄の中で黄色くマークしたところは鬱な思考・言動。下旬は記憶力の低下がひどく、過食も続いていたようです。
地獄の渦中。キツく当たられたり素っ気なくされたりする中でよく踏ん張っていたと思います。おつかれ自分。

「臨機応変ができない、優先順位が間違っている」とよく指摘されました。発達障害入ってるって自覚してる。だけどできないんです…。

ダメージを受ける中、友人に貰った言葉が、気持ちを軽くしてくれました。
 ・慣れていないだけ
 ・臨機応変に、って勝手なこと言うよね

そう、自分ばっかり責めないように。



4月

4月もハードで疲れていて、ストレスが大きかったようです。
波が大きかった4/5は、職場で昼休みに棚の脇に隠れて泣きました。そんなことしてしまったこと自体も恥ずかしいし悲しかったです。

雪が溶けて地面が見えてきた!


夫がプリン作りにハマっていた時期、恩恵をたっぷり受ける☺️



5月

5月もすごく忙しかったようです。そしてまだ対人ストレスも大きかったようです。
下旬は、記録していたよりも落ちていただろう、と思われるため下方修正の必要があります。

5/1は混合状態。仕事で注意され落ち、帰りは思いつきで歩きにする、家では夫の優しさに号泣、過食…忙しい1日でした。

精神的にしんどいとき、「〇〇したらスッキリ前向きになるのでは」と思ってやった行動が、余計に悪い結果を招くことありますよね。躁鬱ってこういうところも難しい。

タラの芽を探しに森へ。途中でミズバショウの群れ。

仕事では依然よく怒られましたが、ターゲットになっていたというか、たぶん私の言動一つ一つが相手にとってはいちいち目につくし、腹立つ感じだったのだと思います。

おもしろい発見もありました。

順位確認のために攻撃されることもある。

自分が原因のときだけじゃない。そういうときに自分を守ってゆきたい。そう思いました。

また、私には戦うよりも愛情側の視点で理解するやり方が向いていると気づきました。時々思い出す、好きな言葉があります。

困った人は、困っている人かもしれない。

きっと、私が能力不足なとき相手もストレスを感じていた(相手も困っていた)だろう、と捉えるのです、優しくしてあげようと思えるようになると、肩の力が抜ける感じがします。

緑輝くこの季節、最高に気持ちいい

今年の振り返り、仕事の人間関係の話ばかりですね。重かったらすみません。


6月

いやぁ〜…7ヶ月経ってもまだ仕事がしんどいとは。
振り返るとこんなにずっとストレス期間が長かったんだなぁと思います…。

もう降参。「発達障害」をカミングアウトしました。
「周りに迷惑かけてるの、気づいてますか?」と言われた時に、相手の前で号泣しながらになってしまいましたが、半分諦めの半分期待の気持ちで伝えてみました。

その方は怒ることなく受け入れてくれました。私は気持ちがとても軽くなりました。
(ただ、私が理解して欲しいのとは違う感じに理解されたかもしれないと感じた部分がありました。発達障害者が身近にいる方だったのですが、それでも、“理解する=適切な接し方をする”のは難しいのかもしれない、というのも気づきました。)

他にも仕事中関係が深い方にカミングアウトし、結果、優しく接してもらえるようになったようにも感じています。

ちなみに、双極性障害のことはカミングアウトしていません。今の仕事において、双極性障害の面で業務上求めたい配慮は、過労にならない業務量にしてもらうことくらいだからです。それならば病名を伏せても伝えることができます。もしストレートに躁鬱かどうか訊かれたらその際は答えようと思っています。

仕事中すごく蒸し暑くかった日があり、熱中症っぽくなったのか、その日からひどいだるさに悩まさるようになりました。


7月

仕事の多忙シーズンがやっと終わりへ。
7/2、混合状態っぽい日が出ています。
黄色のマーカーを引いた、鬱っぽいときが散見されます。
薬の飲み忘れ(赤丸)が、週末に起きがちでした。

レジャーシートを広げる時間。息子と集めたヨモギ、綿毛、なにかの種。




8月

体調が低め推移ですが、気分の波はあまり影響を受けず。
緑でマーカーしたところは躁に注意した日です。
月末の鬱の波は、天気(連日どんより)や、体調不良が影響していると思われます。めまいで仕事を休みました。初めての経験です。

もう天が高い
まだ緑のどんぐり
とうきび採り体験



9月

記録がたくさん抜けてますね。
鬱っぽかったんじゃないかと推測されます。

9/21は忘れられない出来事。
私はこの日非常に疲れて限界で、涙が出るくらいで、家に着くと夫が先に帰っていて、それを知り感情が大きく振れ、「ひどい、保育園のお迎えに行ってくれたら良かったのに…」と泣きながら言ってしまったのでした。
私のその言動に夫がブチギレ(初)、私はさらに号泣。悲しい、虚しい、こわい…。優しくしてもらえるどころか叩きつけられたようで、ショックでした。
もうSOSを出してはいけないんだ…。
あの絶望感と恐怖は本当につらかったですね。
(補足:夫もとても疲れていたようです。「感情的に当たるくらいなら先に助けを求めてくれ」というのが夫の意見です。)

我が子が保育園の帰りに毎日のようにお土産をくれる。花束、ありがとう
きのこ探し愉し。



10月

基本的に穏やかだったように思われますが、10/8日、大きく落ちてます。抗不安薬(ロラゼパム)を飲むほどに。抗不安薬を飲むのは非常に久しぶりでした。
体のこわばりが苦しかったのですが、こう不安薬は体をほぐしてくれる感じがいいな、と思いました。


然別湖。最高の快晴。くちびる山がこんなにはっきりと見えるのは珍しいそう。友人は10回中1回晴れたことあったかどうか、らしい!


11月

上旬は実家に帰省していました。
帰省する前後は環境変化のせいで、毎度どこかで波が立ちがちですが、今回はあまり波が出なくてよかったです。頑張りすぎない・事前に準備しておく作戦が功をなしたのでしょう。子供との飛行機移動も回数を重ねてきて慣れてきたというのもあるかもしれません。

でも、帯広の家に着いたときだけは、息子を抱きながら床に崩れて2人で号泣しました。すごく悲しいような、安心したような…不思議な涙でした。
20分くらい泣いて、思いっきり世界と世界の『切り替わる時間』を過ごした。だからその後、尾を引かなかったのかな、なんて思います。

雪がさらっと積もった。



12月

12月1日、さっそく落ちてます。
原因ははっきりは分かりませんが、前日に珍しく眠剤を飲んだことや、息子が熱を出して家に籠る生活が続いていたこと(4日目)が、関係していそうです。
久しぶりに「自分を傷つけたい」という思考と衝動に囚われました。
「つらいってSOSを出したらまたキレられてしまうのではないか」…9月の夫との出来事から幾度となくこの思考が沸くようになってしまっていました。夫に何回か「また繰り返さないように話し合いたい」と振ってきたけれど、向かい合って解決してもらえないまま流れてゆく…というのもモヤモヤストレスで、その状態が続いていたのも良くなかったと思います。

9日には、鬱症状だけど気分は落ちてない状態…記憶力と思考力低下が見られましたが、この原因は明らか。前日に保育園のクラス会があったのです。ひたすら緊張の、耐えの4時間。私の脳にはひとたまりもありません。

めんこい北海道。

年末は息子からもらった咳が続き、友人から誘われたオンライン忘年会を断ったり。
外出もそんなにせず静かに過ごしました。



2024年まとめ

そういえば、リズム表をそのまんま夫にも見せれるようになりました。
こうして記録を発信しているうちにいつの間にか、双極性障害のことをすっかり受容できるようになったのかもしれませんね。


今年の11月くらいから、息子が保育園での別れ際に言うになった言葉があります。

「気をつけてね。間違えないでね。頑張ってね。」

毎日、この言葉を一緒に出勤しました。

毎日同じような、ほどほどの生活。
そんな日々を繰り返せる今の生活が、双極性障害を確実に良くしてくれていると感じます。

体重も減りました。私はストレスがあると過食してしまって体重が増えるので、総合的に見て生きる上のストレスが少なかった証拠です。

来年も、コツコツと、穏やかな気持ちで毎日を過ごしてゆけたらと思います。

私を生かしてくれている皆様に感謝を込めて、2024年の振り返りを締めたいと思います。

▽双極レポート一覧


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