
その1on1面談、何のため?
はじめに
こんにちは、株式会社Tobe-Ruの福島です。
普段私は人事評価制度の構築をお手伝いすることが多いのですが、
面談のヒアリングで必ず「面談されていますか?」と聞くことにしています。すると約半数の方が面談されていると答えていただきますが、
「何のため面談を行っていますか?」と続けると、「うーん…」となってしまう方が大半です。私なりに1on1の目的をまとめたことをシェアさせていただきます。
1on1の目的
1on1面談の目的はそれぞれですが、よく言われている3つの目的を紹介したいと思います。
①心理支援、(精神支援)
②業務支援
③内省支援
①心理支援
心理支援とは文字通り、対象となる方のプライベートを含めた精神的な健康を保つことを目的としています。面談の中で、愚痴を聞いたり、不満を聞いたり、人間関係で不安に思っていることを吐き出してもらうことが目的となります。特に、新入社員の方であれば、この精神的支援が必要になることが多いのではないでしょうか。
この心理支援は同期のメンバーや斜め上の先輩(異職種の先輩)に適していると言われます。
②業務支援
業務支援とは、仕事のやり方を教え、相手にあった経験を積ませ、成長の手助けをするということです。一昔前の考えだと「見て覚えろ」「仕事は盗むもの」など、精神論に偏ったアプローチがあったかもしれませんが、今の時代ではそういった考え方がマッチするとは考えにくく、丁寧な指導法が求められます。
この業務支援は直属の上司や近い先輩が適していると言われています。
③内省支援
内省支援は振り返りを手助けすることです。ある出来事から「何を学び」、「何を感じ、考えたのか」、そして「どうしていきたいのか」こういった純粋な経験から教訓を見つけ出す手伝いをすることを目的としています。
この内省支援は院長先生やマネージャーのような上席の方がされるほうがいいでしょう。
それぞれ目的が異なりますので、面談担当者と面談対象者、今回の目的は①②③のどれですよと伝える方がより効果が望めます。
悪い例では、スタッフさんが個人面談だと思い、愚痴や不満を先生に話してきた(心理支援のつもり)ことに対して、「何を学んだの?どうしていきたいの?」など(内省支援)と初めてしまうと、スタッフさんとしては面倒くさい面談になってしまいます。
できることであれば、スタッフさんのレベルをそれぞれ明確にし、仕組みをつくることができれば素晴らしい1on1面談になることでしょう。
《今回のお話のまとめのスライド》
