DiSC認定セミナーからの学び
こんにちは!株式会社Tobe-Ruの戸澤です。
先日、2日間を通してDiSC認定セミナーを受講し、認定資格者となりましたので、そのセミナーを通じて得た気づきをシェアしたいと思います。
▼DiSCとは何か???
DiSCは、組織力を高めるためのコミュニケーションツールです。
DiSCは、「D」「 i」「 S」「 C」 の4つの人の特性を共通言語としており、自分と相手の動機や欲求、行動特性を正しく理解することで、円滑なコミュニケーション、仕事上でのパフォーマンスを高めるプロファイリングツールです。
シンプルに言語特性を説明すると
D:主導直接的で決断が早い
"D" は意志が強く、勝気でチャレンジ精神に富み、行動的で結果をすぐに求める傾向があります。
i:感化楽観的で社交的
"i" はいろいろなチームに加わり、アイディアを分かち合い、人々を励ましたり楽しませることを好みます。
S:安定思いやりがあり、協力的
"S" は人助けが好きで、表立つことなく働くことを好み、一貫性があり予測可能な範囲で行動し、聞き上手です。
C:慎重緻密で正確
"C" は仕事の質を高めることを重視して、計画性をもって系統だった手順で作業することを好み、間違いのないように何度も確認します。
という特性があり、更に8つの行動の優先事項が分かれていきます。
ちなみに私は「i」スタイルです。面白いもので約10年前、5年前、今と3回やってもほぼ同じスタイルでした笑
それがDiSCの信頼性が高いプロファイリング設計のようです。
▼DiSC認定セミナー受講による学び
DiSCは前職のサラリーマン時代にも2回受けておりましたので、ある程度は知っていましたが、今回の機会にDiSCを深く学んだことで、相互理解の重要性に改めて気づかされました。
職場内では、ほとんどの企業が、同僚や上司、部下が存在しますので、日々コミュニケーションを取りながら仕事を進めていきます。私自身も、部下としての立場、上司としての立場、同僚関係、そして今は経営者としての立場、それぞれ経験しております。
人は、自分を理解させようとする動きはあっても、なかなか相手を理解しようとする動きは意識しないと生まれにくいものですよね。
そうなると
上司の立場からすると
「なぜ、自分の言っている意味を理解してくれないんだろう」
「なぜ、自分の伝えている通りに動かないんだろう」
となり
部下の立場からしても
「なぜ、上司は自分のことを理解してくれないんだろう」
「なぜ、上司は自分のことを評価してくれないんだろう」
と同じようなことを考えています。
相手を理解していない(理解しようとしていない)ことによるあるある職場内あるある事象ですね。
例えば、私は「i」スタイルなので「感化楽観的で社交的」であり、行動の優先事項は「行動」「熱意」「協力」が当てはまります。このスタイルが強いタイプは、7割程度の完成度でも先に進めようとする傾向にあったり、チーム力を活かして楽しんで仕事をしようとする傾向にあります。マイナス面としては、正確性や論理的思考をおざなりにする傾向にあり、正反対の「C」スタイルの人からすると
「なぜ不完全な状態で前に進めるのだろう…」
「この目的が曖昧な集まり(飲み会)は何なのだろうか…」
と思われがちです。
これは1つの例に過ぎませんが、このようなことは日常で起こっており、このようなストレス状態が溜まると、仕事のパフォーマンスを下げたり、コミュニケーションがとりづらくなります。
このように相互理解力を高めないと、自分のスタイルと異なる行動特性を持っている人を否定したり、受け入れない傾向になりがちです。
次のようなケースもよくあります。
「D」スタイルのような成果や主導性を重んじるタイプからすると「S」スタイルのような支援型(縁の下の力持ちタイプ)や安定を求める特性の人は主体性が不足している、場合によってはやる気がない、と思われたりもする可能性も出てきます。
しかし、それは大きな誤解であり、重んじている行動の動機や欲求の優先順位が異なるだけなのです。
このように、周りの人を理解することで、否定的ではなく肯定的に人の行動特性を捉えることができ、コミュニケーションが円滑になりますし、1人1人の役割や使命感が活きることになります。
逆にDiSCを社内で実施しても、相互理解力を高めなければ、凶器にもなります。
▼DiSCの活用方法
DiSCは職場内で活用するだけではなく、商談相手先にも活用はできます。
Dスタイルは短い時間で当社にとってのメリットだけを聞きたい
iスタイルは商談相手の人柄や会社自体なども重視するので時間をかけてコミュニケーションを図りながらサービス説明を理解したいでしょう。
Sスタイルは自分だけで決断するのではなく、稟議を通す段取りや他の人にとって役立つものであるかを大切にしているため、このあたりのフォローが必要でしょう。
Cスタイルはそのサービスの正確性や成果が出る根拠、当社にとって必要である根拠などを論理的に知りたいでしょう。
勿論、商談相手にDiSCを診断してもらうことはできないので、簡単にコミュニケーションを取りながら相手の行動特性やスタイルの仮設を立てながら進めていくしかありません。
このように、色々な場面にDiSCは活用することができます。
▼本記事のまとめ~相互理解力を高め、インクルージョン(多様的人材を包括的に活かすことができる)経営へ~
コミュニケーションを円滑に取ることを仲良くなることと勘違いしている方も多くおられます。仲良くなる必要はありません。(これは会社の風土次第です)
しかし、コミュニケーションは仕事を進めていく上で不可欠です。
そして、多様的な価値観を受容した上で、事業部やサービス向上に繋げていきましょう!
ダイバシティは、女性や高齢者活用、外国人採用などをイメージすることが多いですが、同じ日本人でDiSCの全スタイルを活かす経営も立派なダイバシティ経営です。
そして、その延長線上にあるのが、インクルージョン経営です。
今年度中にはDiSCのサービスプランを整えていく予定ですので、出来上がり次第、またシェアさせていただきます。