■ゲームプロデューサーもクリエイターとしての誇りを持とう!
どうも、とあるゲームプロデューサーです。
前回投稿から1年以上の空きがあり…(ドタバタしてたら更新機会を失い…)
ですが、何事もなかったかのように、前回の続きを投稿していきましょう。
▶今回記事のターゲット:プロデューサーを目指す人、新米プロデューサー
記事量:2500文字/約5分
▼前回記事はこちら
この記事は前回記事の続きです。
「ゲームプロデューサーとはクリエイターなのか?」
この質問は、むしろゲーム業界内からすっごい聞かれる質問です。
にしても、note初めて間もないお題としては、重すぎますね。
誤解なく伝えるのは、すごい文章量が必要になりそう。
というわけで、今回はライトな返答、ということにさせてください。
noteに慣れてきたら、より詳しい説明もしていきますので!
▼プロデューサーはクリエイターか?その答えは…
すでに今回タイトルにも書いていますが、僕の答えは、
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■質問:ゲームプロデューサーってクリエイターなの?
■答え:立派なクリエイターです!そうあってください!
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正確には、ゲームプロデューサーがクリエイターと同等の視点を持ったうえでプロジェクトを指揮することが理想、という答えになります。
なので、プロデューサーが直接手を動かしてモノづくりをしろ、という意味ではありません。
この意見、人によっては賛否あると思います。
「クリエイター面されたプロデューサーなんて、迷惑でしかない!」なんて、プロデューサー以外のゲーム制作陣の声が聞こえてきそうです。
でも、本当にそうでしょうか?
プロデューサーがクリエイター面して大変だったプロジェクト、実はよく見ます。が、それはそのプロデューサーが未熟であることが原因であり、クリエイター的な思考をもっているからダメということではないと思います。
なので、僕の考えを少し補足させてもらいます。
▼クリエイターであるべき理由とは?
答えはある意味単純です。
だって、一流のプロデューサーとは「コンテンツの面白さを理解し、どのくらいの予算でどうやって開発すればベストか計算できる人」だからです。
その力を持つためにはクリエイターの経験が必要になってきますね。
結果として、一流のプロデューサーとは実践を踏まえたクリエイター目線を持てる人になります。
これを僕なりに直球で訳すと「ゲームプロデューサーもクリエイターたれ!」ということです。
ふむ、実は当たり前の事を仰々しく表現しているだけでもあるのですが、このポイント、もう少し解説します。
プロデューサーとは、「限られた予算(お金)内で面白いコンテンツを創り、世に届け、利益を出す人」です。
これを逆に考えてみます。
なぜプロデューサーは、そのコンテンツが面白いと理解できるのでしょう?予算内で創れると把握できるのでしょう?
なぜならば、一流のプロデューサーとは、
①「市場に刺さるセールスポイントの本質を理解」し、
②「コンテンツの面白さのコアを理解」し、
③「開発予算を計算」し、
④「売れる販売方法を選択」し、
⑤「プロジェクトを推進できる力を持つ」
こんな人だと思います。
このうち①④⑤はプロデューサー特化の必要スキルです。無ければダメなスキルです。
そこに加え、僕がプロデューサーにも求めたいスキルが②と③です。
この部分は、ゲームの面白さと完成に責任を持つゲームディレクターと同様の力であり、ゲームディレクターに丸投げしても、まぁ形になることもありますが…ここを理解してないでディレクターに丸投げするのか?理解した上でディレクターに委任するのか、はプロデューサーとしての大きな分かれ道です。
●面白さのコアを理解していないプロデューサーでは?
この面白さが市場にどんな革命をもたらすか?もわからず、それを欲するお客さんの顔を想像することもできない、ということになります。
この状態で、売れる作品として世に伝える、仕掛けることはできるでしょうか?
たぶんプロジェクトの本質がブレブレになっていき、開発中盤でプロジェクトを推進することができなくなるコースまっしぐらな気がします。
●開発予算の計算ができないプロデューサーでは?
つまり、ゲームがどうやって開発されているのかわからないプロデューサーのことです。どんなに良いものができていても、売上以上に予算をかけてしまえばプロジェクトは赤字ですね。
さらにどうやって開発すればよいかがわからないと、開発するノウハウがないのにプロジェクトを進めて大惨事に。これもよくある光景です…。
こんなゲーム開発を理解していないプロデューサーで、果たしてプロジェクト推進や予算の調整は可能なのでしょうか?
どちらもなんとなくダメそうだな、と思ってくれるかと思います。
実際、一流のプロデューサーはクリエイター経験がある方が多いのは事実です。プロデューサーを目指す方、プロデューサーを目指す人は、是非ともクリエイターとして実際に手を動かし、モノ創りする経験を培ってほしいと思います。
▼プロデューサー本文を全うせずクリエイター面はNG
たぶん、プロデューサーがクリエイター面されても辛い、とおっしゃる方は、こんなプロデューサーにあたってしまっていたのだと思います。
・クリエイター経験がないくせに、クリエイターへ指示を出す。
まさに、現場を混乱させるもっとも辛い例ですね。
これがなぜ辛いのか?ここら辺はまたいつか、実例でも交えながら解説してみたいな、と思います。
以上、今回のお題に対しては、まだまだ書き足りないことも多いのですが、まずは手始めとして、できるだけライトに、プロデューサーもクリエイターであるべき論を書いてみました。
なんせ、プロデューサーというのは、本当に業務内容が千差万別になりやすいので、今回のつたない説明だけでは伝わらないと思います。
本気でプロデューサーとは?を書き出しちゃうと、とても1回で書ききれる内容でもないため、ゆっくりと体系整理して、計画的に書いていきたいと思います。
では今回はこの辺で。