失楽園

ジョン・ミルトンの失楽園を読みました。

勝手なイメージで難解そうだなぁと後回しにしていたのですが、
読んでびっくり、
めちゃくちゃ読みやすい。

特に漫画のワンピースが好きな人ならさらに楽しめるかもしれません。


簡単にあらすじを言うと、
神の軍勢との戦いにやぶれたサタンが、
復讐に神が大事にしている人間のアダムとイブを唆して悪いことをさせようという話。

結果はサタンの狙い通り、
見事イブを唆し、
禁断の実を食べさせることに成功し、

アダムとイブは楽園を追放される。
つまり失楽園。

岩波文庫の失楽園を読んだのですが、訳が良いのか非常に読みやすかった。

特に印象に残ったのは、
一度やぶれたサタンが
一瞬にしてすべてを滅ぼせる兵器を開発して
再び神の軍勢に戦いを挑むところ。

その描写はまるで核兵器でした。

そして失楽園がなぜ読みつがれてきたのか。
その理由が少しわかりました。

失楽園は神を讃えているというよりも
読者に希望を与える励ましの書だと思います。

原罪を背負っていてもかならず救われる。
ジョン・ミルトンによる、宗教的な激励の一書です。


ワンピース好きが楽しめるというのは、
異形の体の怪物が出てくるなどリンクするところがあるからです。

「異形なんだよい」

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