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トム・ソーヤーの冒険

光文社の『トム・ソーヤーの冒険』を読了。

全く、こんなに面白いなんて。
ハックルベリー・フィンがトム・ソーヤーの冒険にもでてくるキャラクターだということも知らなかった私で、
まんまとハックルベリー・フィンの冒険も読みたくなってしまった。スピンオフというやつか。

マーク・トウェインからアメリカ文学は始まったとする見方もあるみたいだが、
歴史的なところはさておき、
主人公のたくましい想像力はアメリカならではと言えるか。

海賊になったり盗賊になったり、
魔法がかかっていると思い込んだり、
呪文を唱えなきゃいけなかったり、
想像がとても細かい。

41歳の頃に書いたとは。

マーク・トウェインというのは、
川を蒸気船が航行する時の水先案内人への合図だそうだ。
蒸気船の見習をしていた経験から、
その名をつけたと考えられる。

そのネーミングもなんだか遊び心を感じる。

トム・ソーヤーの冒険は、必ずしも子ども向けに書かれたわけではなく、
大人にも読んでもらえるように書いたと言われている。

海賊ごっこや盗賊ごっこをしていたトム・ソーヤーとハックルベリー・フィンが、
ついには本当にお宝を見つけてしまうというお話だが、
私としてはインジャン・ジョーの存在が、
大人も子どもも、という物語にしているように思えた。

それにしても、
登場人物のネーミングがかっこいい。


最後にマーク・トウェインの言葉
「勇気とは恐怖への抵抗であり、恐怖に打ち勝つことである。恐怖がないことではない。」

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