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発作の怖さ

発作は一時的なものでしょう?
すぐ治まるんでしょう?

これが、過換気症候群とパニック発作になってみて最も怖かったことです。

なってみないとわからない ということを実感してもどかしい気持ちでいるのは、本人も周囲も同じだと思います。
ただ、私の場合ですが、発作になっている本人にとって、理解することを諦めた人の言動は、大きなストレス(不安)となり発作を加速させました。

だからこそ、家族やパートナーなど身近でサポートできる人の理解が重要で、個人的には症状を和らげるのに大変ありがたいことでした。

しかし、経験の無い感覚、身体に生じる異常やその不安、恐怖を想像だけで完全に理解することはできません。
ただ、理解しようとする気持ち が伝わるだけでそれが安心感に繋がることはありました。
周囲の人のサポートでこの気持ちの部分は本当に大きい助けとなりました。

本人以外の人がしてあげられることとしては、恐怖心に心から寄り添ってあげて欲しいと思います。まず、症状の基本的なことは調べて知ってほしいのです。
私が発症してまもない発作が頻発していた時期に、周りから「どうしたら良い?」と聞かれることが多かったのですが、この有り難いはずの気遣いが、当時は、心身への負担となっていました。(申し訳ないです)
人に甘えられない性格が故に、自分発信で「こうして欲しい」と伝えることのハードルが高かったのもあるかもしれません。
特に発症の最中は「大丈夫?」の問いかけにさえも答える余裕がありませんでした。
呼吸を整えることに必死で、窒息感の恐怖でパニックになっているという状況です。

そういう状況なので声が出せません。発作が起きてから聞かれることで周りの状況に不安を感じ、更に発作が悪化する原因になっていました。(個人の経験です)

身近な人にしてもらえたらありがたいことをまとめてみました。(個人の考えです)

  • 本人が訴える発作の恐怖心は、決して大袈裟ではないことを知る。(人によって気を失う場合もあるそうです)

  • 症状や原因は人によって異なることを知る。(他の人と比べても意味はありませんでした)

  • 発作の原因、ストレスを把握する。(体調が良い時にサポートしたい本人に聞く)

  • 発症時には、とにかく安心させる。(体調が良い時にサポートしたい本人に聞く、調べる)

  • 本人のストレスや不安から離れた環境で生活できるようにする。(ストレスに弱い、不安が強いことが根本原因であることを忘れず、無理をさせない)

※家族関係によって寄り添うコミュニケーションが難しい場合は、
病院や福祉サービスの専門機関や、家族以外に専門知識のある頼れる人との関わりを作ってみたことは良かったと思います。(私は発作でしばらく就労できなくなり自分で調べて福祉支援を頼りました)

場合によっては、同居人より外側にいる専門家に対して心を開きやすいこともあるかと思います。

一人で発作が落ち着くのを待っている間に何か起きてからでは遅いのです。

何より心の不調が体に表れている場合、最優先は病院へ行き医師の指示に従うこと、心身の負担を軽くすること、とにかく休むことだと思います。
心身の健康のために今も支えてくれている周りの人に感謝する日々です。

発作の不安や恐怖心で苦しい思いをされている方が、少しでも救われたらと思います。

私自身、焦らずに、ゆっくり自分の心と体と付き合っていきたいです。


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