本日の一冊「文化資本の経営」
ニーズマッチto B支部では、毎月の月例会にて、B2Bビジネスや経営者の在り方(to Be)に関するトピックをテーマに経営やビジネスに役立つ書籍を一冊紹介しています。
今回紹介する一冊は、「文化資本の経営:これからの時代、企業と経営者が考えなければならないこと」福原 義春 (著) / 文化資本研究会 (著) です。
ビジネスの主役は「文化だ」。「経済資本」は行き詰まり、「文化資本」が主役の時代へ。個人、会社、そして地域(ローカル)に眠る「見えない資本」から価値を生み出す普遍の原則とは。
・社員の「知恵や感性」が経営資源としてより重要度を増している
・異なった文化が出会い、葛藤や対立が起きることが大事
・暗黙知が形成される場所をどう作るか
・日本語の「主客非分離」の性質を経営にどう活かすか
・「場所」「身体性」というキーワード
<目次>
1章 文化経済の時代の到来 文化が経済の力になるとはどういうことか
2章 新しい経営アイデアが湧いてくる場所 近代的な知のあり方を超えて
3章 世界を丸ごとデザインできる経営を 日本語と日本文化がもたらすもの
4章 文化資本経営は新しい環境空間を演出する 経済活動に環境をどう取り込んでいくか
5章 新しい経営を切り開くビジョンとは何か コーポレート・ガバナンスとリーディング・ビジョン
補章 文化資本経営の理論
四半世紀を経て“発掘”された伝説の名著、復刊。
異例の豪華推薦陣!楠木建/篠田真貴子/松岡正剛/入山章栄/秋元里奈/福武總一郎/高木新平/デービッド・アトキンソン(巻頭解説:佐宗邦威)
著者について
福原義春(ふくはら・よしはる)
1931年東京生まれ。1953年慶応義塾大学経済学部卒業、資生堂入社。商品開発部長、取締役外国部長、常務取締役、専務取締役を歴任後、1987年代表取締役社長に就任。直後から大胆な経営改革、社員の意識改革に着手し、資生堂のグローバル展開をけん引した。社長就任10年を経て1997年取締役会長、2001年名誉会長に就任。企業の社会貢献、文化生産へのパトロネージュなどに尽力した。本業以外での文化的活動も多岐にわたり、なかでも洋蘭の栽培、写真は有名。東京都写真美術館館長、東京商工会議所副会頭、(一社)経済団体連合会評議員会副議長、(公社)企業メセナ協議会理事長、(公財)文字・活字文化推進機構会長、(公財)かながわ国際交流財団理事長など多くの公職を歴任。 栄典・受章は、旭日重光章、文化功労者、仏レジオン・ドヌール勲章グラントフィシエ章、伊グランデ・ウフィチアーレ章、パリ市名誉市民、北京市栄誉市民など。 本書のほかに、『部下がついてくる人——体験で語るリーダーシップ』(日本経済新聞社)、『ぼくの複線人生』(岩波書店)、『美 「見えないものをみる」ということ』(PHP新書)、『道しるべをさがして』(朝日新聞出版)など著書多数。
2023年8月、92歳で逝去。
出版社 : NewsPicksパブリッシング
発売日 : 2023/12/22