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【冒頭要約】『マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ』
現代のマーケティングは、まるで 樹海だ
本書の著者は、9000種類にも及ぶマーケティングツールやサービスが溢れる現状を、方向感覚を失いやすい樹海に例えています。
新しいツールやサービスは次々と生まれ、その数は増える一方。
マーケターはこの情報過多の状況で、何をどう使えばいいのか迷ってしまうのも無理はありません。
そのため、本書は、樹海から抜け出すためのコンパスについてやさしく解説してくれています。
1.WHO(誰に) と WHAT(何を) を明確にすること。そして、その間を結ぶ 「価値」 を見出す
マーケティングというと、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)の 4P が有名です。
これらはHowです。
元々、4Pは 顧客(Customer) を中心に考えるべきものでしたが、いつの間にか顧客が中心から外れてしまっています。
そのためマーケティングとはHowを先に考えるべきかのような迷子を生み出す原因の一つとなっていると本書では説かれています。
大事なことは、 WHO(誰に) と WHAT(何を) を軸に据え、顧客中心のマーケティングへと立ち返ることが重要だと本書で提唱しています。
WHO(誰に): ターゲット顧客を明確にする。
WHAT(何を): 顧客に提供する価値を定義する。
この 2つの軸こそ、マーケティングの樹海から抜け出すためのコンパスなのです。
「価値」 とは、顧客にとっての便益と独自性を兼ね備えたものです。
便益: 美味しい、楽しい、便利、快楽など、顧客が得られる具体的な利益。
独自性: 他社にはない、その商品・サービスだけの特別な要素。
顧客は、 便益を得るために商品やサービスを選び、 独自性に惹かれて購入を決断します。
マーケティングの樹海を抜け出すための最初のステップ は、 「価値」とは何かを正しく理解することだそうです。
WHO と WHAT の組み合わせを考え、 WHO が WHATにどんな価値を感じているのかを紐解くことから始めましょう。
本書は、 顧客中心の視点を取り戻し、 真のマーケティングを実践するための道標となる本だと感じました。
明日に続きます。