指導案の書き方マニュアル⑤ 書き方の解説

「6 単元の指導計画・評価計画」の書き方の解説
「単元の目標」を達成させるために、各時間目にどのような指導を展開するのか、「単元の評価規準」のそれぞれを、何時間目のどの指導の際にみとるのか、これを時間軸で明確にしたものが「指導・評価計画」であす。
言わば、単元全体の指導を進めていく際の、指導と評価のための地図であると言えるものと言えるでしょう。

作成に当たっては、「5 単元について」の「(3)指導観」で示した「指導の在り方」を具現化していくことになります。復習的な時間が多いのか、日常生活での活用の時間が多いのか等をよく考えて、ある程度決められた時間の枠の中に入れ込んでいくというイメージとなります。

ここで難しくなってくるのが、「評価規準」の組み入れ方となります。
「単元の評価規準」で示した多くの評価を、漏れなく適切な指導に対応させて入れ込むということはもちろんでありますが、書き入れる際にはより具体化も必要となってきます。

「単元の評価規準」で示したものは抽象度が高いものとなります(「学習指導要領」レベルの文言)。ここで示すものは、具体的な指導に対しての具体的な評価となるわけですから、当然、より具体的なものになってきます。
また、どのような方法で評価するのかという「評価の方法」を示すことも忘れてはなりません。

なお、いわゆる「B達成のための手立て」というような、本時で評価すべき規準に達していなかった児童に対する具体的な指導の方法についても示さなければなりません。
学習指導要領に示された指導内容は最低基準なのです。つまり、全員に達成(少なくとも全員がB評価)せなければならないものとなります。
よって、授業中または授業後等で達成できるように指導しなければならないことになってきます。
これが、いわゆる「個に応じた指導」ということの代表的なものなのとなるでしょう。


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