指導案の書き方マニュアル⑥ 書き方の解説
「7 本時の指導」の書き方の解説
(1)題材名
1単位時間の指導についての名称となるので「題材名」となるのが一般的となります。
つまり、1時間の指導のために、どのような場(その場においての活動等を含む)で展開するのかを示すということになります。
教師が用意した土俵と考えてよいでしょう。
(2)目標及び評価規準
先に「単元の目標」と「単元の評価規準」を示しましたたが、それらに対する単位時間ごとの「目標」であり「評価規準」となります。
当然のことながら、これらは「単元の目標」達成のためのものであることを忘れてはなりません。単位時間で独立したものではなく、あくまで単元の中の一部だということを忘れてはならないということです。
研究授業は、この「本時」が勝負ですから、どうしてもここから作成してしまいがちになります。しかし、それでは指導案は決して書けません。指導案は論理的整合性のあるものなのです。
「部分の積み上げは決して全体にならない」のです。「部分は全体の中の一部として機能する」ものなのです。ここが大前提となるのです。
作成に当たっては、「単元の指導計画・評価計画」の本時の部分を輪切りにしたものであるというイメージを持つとよいでしょう。
*この「輪切り」という文言が最大のキーワードです。
なお、「単元の目標」「単元の評価規準」と「単元の指導計画・評価計画」、そして「本時の目標及び評価規準」の3つに整合性があるということが指導案の命となります。
ここが整合的でない指導案は、いくら立派なことが書かれていても全く価値がないものとなるのです。