UXデザイン本の紹介(やや古い本w)
大学で工業デザインを学んだものの、核心のナレッジを身に着けたのは社会人になって5年くらいです。
プロダクト開発に関する仕事をしていた時に活用した本。マーケティングに関する仕事になっても活用しています。かなり昔にできた本なのでamazonでもめちゃ高額だったり、めちゃ安かったりしています。しかし認知心理学などは不変の要素なので多くの人に広めたいので、紹介します。
人の行動をモデル化している認知心理学についての本。操作上のボトルネック診断に大活躍。
初版1991年。(UIデザイナーは読んだほうがいいよ。)問題抽出後に改善を考えますよね、その時の指針として「なぜそういう行動をとったのか」と分析します。そのときに「記憶できる数は7±2」というのは部分的に本やブログで紹介されていますが、なぜそうなのかをアカデミックに記載してくれています。操作分析をして説明する仕事をする人は知っておいていいはず。キーワード毎に1,2ページで構成されています。
ウェブやソフトウェアのUI/UX設計する際の要件定義を5つに分かりやすく分解した本。つまづいている現象とそれを引き起こす問題の分類に大活躍。
初版2005年。この本で紹介されている5段階のレイヤーは何がすごいって、プロジェクトの決裁者でも理解しやすいこと。実務担当しない決裁者にも「こういうことを考えて開発・制作します」が伝わる。開発・制作というスタンスでUI/UXを設計する際に必要ですよね、要件定義。この本はそのフレームワークとしてよく活用しています。案件のなかでコンセプトを作ったりする人(色とか形じゃない)に特におすすめ。
(しかし絶版なので高価!古本屋などで見つけたらちょっと高くても買ったほうがいいです。再販希望!!!)
(余談)ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」―5つの段階で考えるユーザー中心デザイン (Web designing books)を翻訳したソシオメディアさんが新しいオブジェクト指向UIの本を出されたので、これから読みます。前職でこの辺り触れていたので楽しみです。
プロダクト、マーケティングに関係なくユーザー視点でのプロジェクトで活躍している頼もしい2つの本を紹介しました。興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思います。またこの辺りに興味がある上流のデザインを担当している人がいれば交流したいです。
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