きょう入荷した本 月曜日第2号
春休みは積読を解消します、新しい本は買わないよ!と各所に宣言していたのに、やっぱり駄目だった。笑
今回かったのはこの3冊。
・MOE 3月号
・セオドア・グレイシック 『音楽の哲学入門』
・石黒浩『最後の講義完全版 1000年後のロボットと人間』
MOEはね、『モモ』のクリアファイルが欲しくてつい買ってしまった。ヒグチユウコさんとかキューライスさんの連載がうれしい。ちまちま読んでいこうと思います。読み終わっていない雑誌が手元にあるって、作りかけのパズルがあるみたいにしあわせ。
『音楽の哲学入門』は、タイトルに惹かれた。自分がこれからやりたいことについて、春休みじっくり考えようと思って。まだ少ししか読んでいないけれど、面白そう。
中学生のころ、石黒浩教授のことがめちゃくちゃ好きで(であいは覚えていないけれど、たぶん清水ミチコさんとのスイッチインタビューだったと思う)、図書館でせっせと読んでいたのだけれど、久しぶりに手に取ったのが『最後の講義完全版 1000年後のロボットと人間』。字が大きくてびっくりしています。笑
「人間とはなにか」ということからロボット研究をしているというその動機がわたし的に最高にお気に入りで、科学と哲学をわたしの中につなげてくれた方である。鷲田清一さんとの対談本『生きるってなんやろか?』も最高に楽しい本です。TEDもおもしろいので、ぜひ。
話は変わるけれど、今『生きるってなんやろか?』をアマゾンで見ていたら、発売日が2011年3月11日と書いてあって、あぁそうか、あとひと月もすれば、あれから10年になるのかと思いました。
去年の3月、世の中は既に自粛の雰囲気が漂っていて、慰霊の式典なども大々的には行われなかったことで、このまま風化していくのかもしれないと、怖さに似た感情を持った。夏の原爆の日や終戦の日も然り。
もちろんあんなに人の集まるところでの式典の開催は今の状況では難しい。
だけどあのまま忘れ去られてしまうような気がした。
戦争は経験していないけれど、東日本大震災と、そして今の災厄も経験している者として何ができるだろうか、と考える。
あらゆる災禍は、経験していない方がいいと、わたしは思う。もし自分に子どもができたら(自分の子どもじゃなくてもだけど)あんなに怖い地震も津波も経験してほしくないし、今のような、こんなにも曖昧で不安定な時代なんか経験してほしくない。
だからといって、「知らなくていい」とは違うと最近思う。例えばわたしは戦争は知らないけれど、その時代に生きた人たちが遺してくれた言葉があるのだから、そこから何かを得ることを止めてはならないよなぁと。
このことも、別の機会にじっくり書こうかな。