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共生社会 〜カビと共に生きる〜
インクルーシブ、
ダイバーシティ、
何だか分かるようで、よく分からない横文字。
よく見かけるようになってきた。
私もこの考え方を大切なベースにして、様々な個性を持った方々と日々、暮らしを共にしている。
家族でも、職場でも、友人でも、ご近所さんでも、娘の学校関係の方たちでも、息子の保育園の方たちでも、習い事で、お世話になっている方でも…要は、関わる人々皆々様である。
良く気の合う人、
うん、まぁまぁな人、
うわっ!全然合わないひと、
別に良くも悪くもない人、
そこまで知らない人…
おしゃべりな人、
勝手な解釈であれこれ言う人、
ただただ、聴いてくれる人、
笑いのツボが浅い人、
同調しすぎる人、
ポジティブで達観してる人、
空気というものが読めない人、
私には無い価値観、考え方が違う人!
本当に、まぁ色んな人がいる
すごいなー、多様性。
人生38年目、やっとここ最近、
どんな人でも、なるべく、
第一印象で判断せず、
人相で判断せず、
色んな側面を見て感じて、
それから色々考察してみようと思うようになった。
の、だけど。。。
アイツだけは、未だ、
第一印象でウッッとなり、
人相で引き、
色んな側面を見て、ゲンナリする…
考察する気も起き無い…泣
SO,やつの正体は…
カビ! カビ カビ…(木霊するように)
梅雨のこの季節、
湿度計が、もはや数字を表示すらしてくれない、Hi %になるくらい、私の住む地域の湿度は恐ろしい。
トイレの床は、誰か掃除してくれたの?
と思うほど濡れ、
子どもが工作に使った割り箸が、
これ何?と原型が分からないほどの、
群青色に鶯色を混ぜたような曖昧な色のホワホワに変化する。
それにしても今年は本当に勢いが凄まじい。
例年より雨量の多い梅雨だからかな。
そして、
共生社会、
この言葉が、
アイツ(カビ)を通して私に突き刺さる。
よし、アイツと呼ばずにカビと呼ぼう。
もう少し、相手に敬意をはらって、
カビさん、にしよっかな。
カビさんと、どう折り合いつけて
暮らして行くか。
これは、高温多湿のこの地域で生きて行くためには避けて通れない命題だ。
お気に入りの、新聞入れの籐籠。
木目が気に入って使っている木製の小引き出し。
最近、息子の破れたズボンを修理するために仲間入りした木製のダーニングマッシュ。
1歳の次女にサイズがピッタリの杉板で作ったこども椅子。
全部、カビさんがご一緒している。
アルコールでシュッと一拭きすれば、
とりあえずのカビさんは退散していただける。
それを繰り返し、繰り返し、繰り返し、
繰り返し、繰り返し、、、、、、
エアコンが台頭してくれば一時的に影を潜めるけれど、
やっぱりいつも、そこにいる。
見えないだけで。
共生社会で生きていく。
色んな人と、折り合いつけて
暮らしていけるように、
カビさんとも、また折り合いつけて
共に生きる。
後何年付き合えば、
あ、カビさんやっほー
また今年も出会いましたね!
ってぐらいに、フランクにお付き合いできるようになるのかな。
私はまだまだ若輩者だ…
(ちなみに、この土地に暮して19年目の梅雨です)