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甲州市の公共交通を考える

免許返納者など交通弱者への対策

 高齢者の免許返納者など交通弱者は、どこにいるのか、どこへ行くことを望んでいるのか、それを調査しなければなりません。

 2022年3月にまとめられた市地域公共交通計画では居住地域から市街地エリアまでの公共交通の利便性向上や、ターゲットを明確にした運行内容の見直しなどを課題として挙げています。そして「地域特性に応じた市街地エリアへの公共交通の利便性向上」「多様な主体との連携による公共交通の構築」「観光客の来訪や交流を促進する観光交通の確保」の3点を基本方針として掲げています。

 議会総務文教常任委員会では先日、笛吹市と茨城県境町に視察に出掛け、AIを駆使したデマンドバスシステムと自動運転バスの運行システムを具体的に確認してきました。

交通弱者と交通難民をバランスよく解決する

 AIによる効率的な乗り合いとルート選択が奏功し笛吹市内全域でデマンドバスシステムが広がり、利用者の満足度が90%を超える高い状況は、居住地域から市街地エリアまでの公共交通の利便性向上という課題への一つの回答を見出すことができます。また、自動運転バスは市街地エリアの循環に適していることから、デマンドバスシステムからの乗り換えによる活用が望まれると感じました。

観光交通の確保は、事業者への聞き取りから、駅や高速バスといった1次交通と、ワイナリーや観光施設の循環、山岳観光への縦断という2点について2次交通網を考えていく必要があると考えています。

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