クエン酸(政府がひた隠す)健康効果7選【前編】
梅干しやレモン、お酢などに含まれるクエン酸。
何となく体によさそうだということは知っていても、
「政府がひた隠す」と聞けば、そこまでスゴいのかと驚くのではないでしょうか。
けっして大げさではないくらい、クエン酸の健康効果は凄まじいものがあります。
実際に、元日本医師会会長の故武見太郎氏は、次の言葉を残しています。
「クエン酸が世に広まったら我々医者や病院、製薬会社も廃業だよ。
クエン酸が一番良いのはわかっているが、どこでも手に入るうえに安すぎて商売にならない。
医者が要らなくなって、とんでもないことになる」
これを言った武見太郎氏の息子が、医療を司る行政のトップ、現厚生労働大臣の武見敬三氏です。
(2024年8月20日現在)
武見太郎氏の息子であれば、常識的に考えて、敬三氏もクエン酸のスゴさを知っているはず。
タイトルにある「政府がひた隠す」は、
このレトリックから付けています。
この記事では、下記の内容を【前編】【後編】に分けて解説します。
①クエン酸の驚くべき健康効果7選
②クエン酸が含まれる食べ物3選
③クエン酸サプリについて
④クエン酸過剰摂取について
クエン酸の健康効果①疲労回復
クエン酸の疲労回復効果を理解していただくために、糖質のエネルギー代謝のその部分を抜き出して説明します。
食事から摂った糖質(ブドウ糖)がエネルギー(ATP)を生み出す過程で、
ピルビン酸という物質がアセチルCoAという物質に変換される経路があります。
ここで
補酵素として重要なビタミンB1が不足していたり、
ビタミンB1があってもそれ以上食べていたり、
激しい運動をして大量のエネルギーが必要な時にここの変換が追いつかなかったり、
これらの状況では、アセチルCoAに変換されなかったピルビン酸が、乳酸という物質に変わります。
乳酸は少々発生したくらいでは(代謝されるので)問題は生じません。
が、乳酸は酸性物質のため、大量に蓄積すると筋肉または全身に疲労感を覚えるようになります。
ここにクエン酸があると、ピルビン酸から乳酸に変換されるのを阻害します。
クエン酸に疲労回復効果があるのは、こういう仕組みです。
クエン酸の健康効果②エネルギー代謝の促進
クエン酸は、細胞のミトコンドリア内でTCA回路という、エネルギー代謝経路の中心として働きます。
TCA回路を、別名クエン酸回路とも言います。
クエン酸回路の方が、一般的に浸透しているかもしれません。
クエン酸回路とも言われる理由は、下の図を見ればわかります。
疲労回復ではアセチルCoAまで話しましたが、
アセチルCoAが変換されてクエン酸になり、
ここからクエン酸回路が回転し始めます。
言ってみればスタートライン。
陸上競技ではないですが、ここでつまづくとクエン酸回路、エネルギー代謝が潤滑に動きません。
アセチルCoAまで順調に変換されて、なお且つクエン酸に変換するための補酵素(図右上)
ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、
パントテン酸、マグネシウム、鉄
この6つが十分にあれば、問題なくクエン酸は生成されます。
しかし、
ビタミンB1不足などの理由でアセチルCoAまでの変換が順調ではない。
あるいは、
クエン酸に変換するための補酵素が不足している。
その場合には、クエン酸が十分に作れない可能性があります。
するとクエン酸回路の働きが鈍くなり、エネルギー代謝のレベルが低下してしまいます。
クエン酸を外から摂ることによって、これを補完することが可能です。
クエン酸回路が活性化されて、エネルギー代謝を高める効果があります。
エネルギー代謝は、細胞の再生、免疫、解毒、排出すべてに影響します。
エネルギー代謝のレベルは、即ち健康レベルそのものと言っても過言ではありません。
だからこそクエン酸が重要になってきます。
クエン酸の健康効果③ダイエット効果
クエン酸は、ピルビン酸が乳酸に変換されるのを阻害するという話をしました。が、もう一つ前の、ピルビン酸に変換される経路も部分的に阻害します。
ということは、乳酸が発生するしないに関係なく、摂取した糖質が100%はエネルギーにならないということです。
そこで、不足分のエネルギーを、体内にある脂肪を変換、燃焼させて(下図、左下)作り出します。
クエン酸はこのようなメカニズムでダイエットに働きます。
クエン酸の健康効果④若返り効果
クエン酸はアンチエイジングでも注目を集めています。
クエン酸は、肌細胞の代謝を促し、老化の一因となる過剰なフリーラジカル(活性酸素)の発生を抑制することで、シミやシワの発生を取り除き、肌を若返らせます。
クエン酸は肌のpHバランスを整える働きもします。
そのことで、バリア機能を支え、肌を健康に保つことができます。
このクエン酸の若返り作用は、クエン酸単独でも一定の効果を期待できます。
ただ、そこにビタミンCが加わると、より一層のアンチエイジングが見込めます。
ビタミンCは若返りだけではなく、生活習慣病の予防など、100以上の働きを持つコスパに優れたビタミンです。
ビタミンCの大量摂取がまだの方は、すぐに始めてください。
クエン酸の健康効果⑤キレート作用
クエン酸には、ミネラルの吸収率を高くする効果も期待できます。
食堂や居酒屋で提供されるお魚に、レモンやカボスなど柑橘類が添えてあるのはよく見かけます。
もち、臭みを和らげるという意味もあります。
が、お魚に含まれるカルシウムや鉄、亜鉛など、ミネラルの吸収を高くするという栄養学的な効果もあります。
ミネラルは総じて吸収率が高くありません。
例として、緑黄色野菜や豆類、貝類に多い非ヘム鉄の吸収率は、
2〜5%ときわめて低いです。
それに加えて、年齢を重ねていくと消化力は下がります。
中高年の場合は、ミネラルの吸収率が一層低くなります。
そこでクエン酸のキレート作用が威力を発揮します。
キレートとは挟み込むという意味です。
単体ではきわめて吸収がよくないミネラルをクエン酸で挟み込むことで、腸で吸収しやすくする役割があります。
例として挙げた非ヘム鉄の場合、2〜5%の吸収率がクエン酸でキレートすることにより、54%まで高くなったという臨床報告もあります。
キレート作用はサプリでも用いられます。
クエン酸カルシウム、
クエン酸マグネシウム、
クエン酸亜鉛など、
クエン酸でキレートしたミネラルサプリがアメリカでは販売されています。
通販サイトiHerbで誰でも購入できますで、
マグネシウムや亜鉛のサプリ購入の際に検討してみて下さい。
クエン酸の健康効果⑥高血糖の抑制
クエン酸には、食中、食後の血糖値を抑える作用があることが、京都府立医科大学の研究結果で発表されています。
食前にレモン水を飲むと効果的なようです。
クエン酸の作用として、2つが考えられます。
一つは、糖質の吸収を緩やかにすること。
これによって、食後血糖値の急上昇を抑制します。
もう一つは、インスリンの働きを助けること。
インスリンは、血中のブドウ糖を細胞に入れることによって血糖値を安定させるホルモンです。
クエン酸は、インスリンの働きを助けることで糖尿病の予防に働きます。
糖尿病は糖尿病に留まらず、万病の元とも言われます。
3大合併症である
網膜症(悪化すると失明)
腎症(悪化すると透析)
神経障害。
いずれも恐いですが、それ以外にも
血管が傷つくことによる動脈硬化(脳梗塞、心筋梗塞の遠因)、そして
糖尿病はガンのリスクを高くすることでも知られています。
この記事は【後編】に続きます。
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