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乳酸菌 ビフィズス菌 完全解説【後編】
この記事は【前編】からの続きです。
④ビフィズス菌の働き
ビフィズス菌と乳酸菌の違いを見るとこうです。
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中でも「棲息場所」の違いです。
ビフィズス菌は大腸、乳酸菌は小腸。
仕事をする場所が違うのです。
だから、ビフィズス菌も乳酸菌も両方必要です。
ではビフィズス菌の効果です。
整腸作用 抗アレルギー効果 腸粘膜の修復
このあたりは乳酸菌と共通しています。
下痢や便秘の改善、大腸ガンの予防
この2つは大腸に棲息するビフィズス菌ならではの仕事です。
抗炎症作用、感染症の予防、ピロリ菌の抑制
といった効果も見られます。
さらにビフィズス菌はいくつかのビタミンを生み出すます。
代表的なものとして、
・ビタミンB6生成による肌荒れや口内炎の予防
・葉酸を生成することによる貧血予防
・ビタミンK生成による血液凝固や骨量維持の働き
があります。
私が重視しているのは大腸ガンの予防です。
ガンの中でも大腸ガンの増え方はきわめて顕著です。
大腸ガンの発症には、間違いなく腸内環境の悪化が関わっています。
実際に、大腸ガン患者の腸内細菌を調べてみたところ(糞便で調べる)、ビフィズス菌が圧倒的に少なかったという研究報告があります。
そのため、大腸ガンを予防するにはビフィズス菌を増やすことが必須になります。
⑤ビフィズス菌の増やし方
ビフィズス菌が豊富な自然の食品は、残念ながら存在しません。
ビフィズス菌は嫌気性菌、つまり空気に触れることを極端に嫌う菌であるため、自然の食品には棲みつきにくいためです。
ビフィズス菌が大腸に棲息するのもそれが理由です。
消化管の最終段階にある大腸は、体外の空気からシャットアウトされています。
対して乳酸菌は、ある程度空気に触れても大丈夫なので、口腔や食道に近い胃に棲息できます。
味噌や漬物に乳酸菌が含まれるのも、それが理由です。
味噌や漬物にビフィズス菌は絶対に含まれません。
ビフィズス菌入りヨーグルトが販売されていますが、最初から含まれているのではなく、製造過程でビフィズス菌を入れています。
製造過程の高温殺菌で酸素が残っていないため、それが可能になります。
ヨーグルトからビフィズス菌を摂ってもよいのですが、ヨーグルトは乳製品であって牛乳を原料にしています。
牛乳については賛否両論が尽きませんが、私はデメリットの方が大だと考えます
ただ、今あるビフィズス菌を増やす食品があります。
[jオリゴ糖]
オリゴ糖を含む食べ物は
ゴボウ、玉ねぎ、アスパラガス、
大豆、バナナなど。
便利なオリゴ糖加工食品、代表的なものとしてオリゴ糖シロップが販売されています。
[納豆]
納豆に含まれる納豆菌がビフィズス菌のエサになります。
納豆は大豆食品でもあるので、大豆オリゴ糖も含まれます。
ビフィズス菌を増やすには、納豆が最適です。
納豆はそれだけではなく、
タンパク質、ビタミンB群、ビタミンK、
マグネシウム、カルシウム、鉄、
レシチン、イソフラボン、サポニン
ナットウキナーゼなど栄養満点の食品です。
[水溶性食物繊維を含む食べ物]
食物繊維には水溶性と不溶性があり、どちらも必要です。
が、とりわけ腸内細菌バランスの改善、便秘の改善に大きな効果が期待できるのは水溶性食物繊維。
水溶性食物繊維は、ビフィズス菌をはじめ腸内善玉菌のエサになり、善玉菌を増やします。
水溶性食物繊維を多く含む食べ物には、
ここでも納豆を含む豆類、海藻類、
芋類、根菜類、果物、ライ麦、大麦
があります。
大麦はご飯を炊く時に混ぜるだけなので、毎日安定して水溶性食物繊維を摂ることができます。
これだけでも全ての人に実践してほしいと思います。
ビフィズス菌を直接入れなくても、
オリゴ糖、納豆菌、水溶性食物繊維など
ビフィズス菌のエサを入れることで
ビフィズス菌を増やすことが可能です。
近年の腸内細菌研究では、
善玉菌を直接入れること
(プロバイオティクス)よりも
善玉菌のエサを入れること
(プレバイオティクス)に
ウエイトが移りつつある傾向です。
ぜひ、意識して善玉菌のエサを摂取してください。
⑥乳酸菌 ビフィズス菌サプリ
乳酸菌もビフィズス菌のエサも、まずは食事から摂るのが基本です。
ただ、より腸内環境を強化したい、
便秘または下痢気味など、
すでに症状が現れている場合には
サプリの力を借りるのも一考です。
一つお薦め商品を紹介します。
California Gold Nutrition[Lacto Bif]
Lactは乳酸菌 Bifはビフィズス菌。
善玉菌、プロバイオティクスのサプリです。
5種類の乳酸菌と3種類のビフィズス菌が配合されています。
乳酸菌&ビフィズス菌サプリの多くは、単一の菌しか含まれていません。
しかし、飲む人にとってどの乳酸菌とどのビフィズス菌が腸と相性がいいのかは、本人にも分かりません。
そのため、Lacto Bifのように、多様な乳酸菌とビフィズス菌を入れることはとても重要です。
中でも、
ラクトバチルスアシドフィルス(La-14)という乳酸菌と
ビフィドバクテリウムラクチス(BL-04)というビフィズス菌は、
腸内環境への有用性の高さで知られています。
Lacto Bifには、5/30/65/100
の4種類があります。
これは細菌数の違いです。
10億倍(Billion)した数字が細菌数です。
5=50億個、30=300億個、
65=650億個、100=1000億個。
当然、細菌数が多い方がいいに越したことはありません。
あとは、お財布と相談の上、商品を選ぶことになります。
補足ですが、乳酸菌については、サプリ以外にも各社からドリンクタイプの商品が販売されています。
とても手軽でいいのですが、私はあまりお薦めしていません。
飲みやすくするために、さまざまな添加物や人工甘味料が使われている商品がほとんどだからです。
詳しくはこちらの記事で説明しています。
【前編・後編】まとめ
①乳酸菌の働き
乳酸菌の働きは、便秘の改善、
即ち腸内環境の改善、免疫向上、
肌荒れの改善、アレルギー症状の改善など
②動物性乳酸菌と植物性乳酸菌の違い
漬物や醤油、味噌に代表される植物性乳酸菌は、過酷な環境に強いことが特長です。
もちろん、動物性乳酸菌を摂っても全く無駄にはなりません。
③乳酸菌の種類
味噌にあるフェカリス菌には、
抗アレルギー効果、感染症予防、
善玉菌増殖効果が、
糠漬けにあるプランタムル菌には、
免疫力向上、シワを減らして
肌のハリを甦らせる美肌効果が期待できます。
④ビフィズス菌の働き
ビフィズス菌は大腸が主たる棲息場所です。
整腸作用 抗アレルギー効果
腸粘膜の保護修復、下痢や便秘の改善
大腸ガンの予防、抗炎症作用
感染症の予防、ピロリ菌抑制
などに働きます。
⑤ビフィズス菌を増やす方法
ビフィズス菌のエサになる
オリゴ糖、納豆菌、酪酸菌、水溶性食物繊維
を摂ることで、ビフィズス菌を増やすことが可能です。
⑥乳酸菌 ビフィズス菌おすすめサプリ
California GoldNutrition[Lacto Bif]
Lactは乳酸菌 Bifはビフィズス菌。
5種類の乳酸菌と3種類のビフィズス菌が配合されています。
この記事の内容については動画もアップしています。
合わせてご覧ください。